製品名 ケタスカプセル10mg
個人契約のトライアルまたはお申込みで全コンテンツが閲覧可能
- 一般名
- Ibudilast
- 薬効分類
-
喘息・COPD治療薬>メディエーター遊離抑制薬
- 価格
-
10mg1カプセル:20.1円/カプセル
- 製薬会社
-
- 製造販売元:杏林製薬株式会社
-
効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 気管支喘息
- 脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害によるめまいの改善
用法・用量
気管支喘息の場合
イブジラストとして通常、成人には1回10mgを1日2回経口投与する。
脳血管障害の場合
イブジラストとして通常、成人には1回10mgを1日3回経口投与する。
- なお、症状により適宜増減する。
- 禁忌
-
【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 頭蓋内出血後、止血が完成していないと考えられる患者[止血の完成を遅らせるおそれがある。]
- 副作用
-
- 血小板減少
- 血小板減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 肝機能障害、黄疸
- AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTP、総ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 注意
-
慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- 脳梗塞急性期の患者[症状が悪化するおそれがある。]
- 肝機能障害のある患者
- 高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重要な基本的注意
- 気管支喘息に使用する場合、本剤は気管支拡張剤、ステロイド剤等と異なり、すでに起こっている発作を速やかに緩解する薬剤ではないので、このことは患者に十分説明しておく必要がある。
- 長期ステロイド療法を受けている気管支喘息患者で、本剤投与によりステロイド剤の減量をはかる場合は十分な管理下で徐々に行うこと。
適用上の注意
- 調剤時
- 本剤は徐放性製剤であるため、カプセル内容物を取り出して調剤しないこと。
- 薬剤交付時
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
- 脳梗塞後遺症の場合
- 投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与12週で効果が認められない場合には投与を中止すること。
高齢者への投与
- 本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがあるので、注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[動物実験(ラット)において、新生児の発育遅延等が報告されている。]
- 授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]
小児等への投与
- 小児等に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
薬物動態
- 血中濃度
- 健康成人にイブジラスト10mgを単回経口投与した時の血中未変化体濃度及び薬物速度論的パラメータは次のとおりである。
- 図 血中濃度(健康成人)
- 薬物速度論的パラメータ
投与量
(mg)Tmax
(hr)Cmax
(ng/mL)t1/2
(hr)AUC0→30
(ng・hr/mL)10 4 25 12.0 334
- 代謝・排泄
- 健康成人にイブジラスト10mgを単回経口投与した結果、72時間までに投与量の約60%が尿中に排泄された。尿中に未変化体は検出されず、主な代謝物は6,7-ジヒドロジオール体(抱合体)、2β,3β-ジオール体(抱合体)であった。