製品名 ダイアート錠60mg
ダイアート錠30mg
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- 一般名
- Azosemide
- 薬効分類
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降圧薬>利尿薬(ループ利尿薬)
- 価格
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60mg1錠:26.9円/錠
30mg1錠:18円/錠
- 製薬会社
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- 製造販売元:株式会社三和化学研究所
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 心性浮腫(うっ血性心不全)、腎性浮腫、肝性浮腫
用法・用量
ダイアート錠60mg
- 通常成人1日1回1錠(アゾセミドとして60mg)を経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
- 通常成人1日1回1錠(アゾセミドとして60mg)を経口投与する。
ダイアート錠30mg
- 通常成人1日1回2錠(アゾセミドとして60mg)を経口投与する。
なお、年齢・症状により適宜増減する。
- 通常成人1日1回2錠(アゾセミドとして60mg)を経口投与する。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 無尿の患者[本剤の効果が期待できない。]
- 肝性昏睡の患者[低カリウム血症によるアルカローシスの増悪により肝性昏睡が悪化するおそれがある。]
- 体液中のナトリウム、カリウムが明らかに減少している患者[電解質異常を起こすおそれがある。]
- デスモプレシン酢酸塩水和物(男性における夜間多尿による夜間頻尿)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- スルフォンアミド誘導体に対し過敏症の既往歴のある患者
- 副作用
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- 電解質異常
- 低カリウム血症、低ナトリウム血症等の電解質異常があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 無顆粒球症、白血球減少
- 無顆粒球症、白血球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- 進行した肝硬変症のある患者[肝性昏睡を誘発するおそれがある。]
- 重篤な冠硬化症又は脳動脈硬化症のある患者[急激な利尿があらわれた場合、急速な血漿量減少、血液濃縮をきたし、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。]
- 重篤な腎障害のある患者[排泄遅延により血中濃度が上昇するおそれがある。]
- 肝疾患・肝機能障害のある患者[肝性昏睡を誘発するおそれがある。]
- 本人又は両親、兄弟に痛風、糖尿病のある患者[痛風発作を起こすことがある。糖尿病が悪化することがある。]
- 下痢、嘔吐のある患者[電解質異常を起こすことがある。]
- 手術前の患者[1)昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させるおそれがある。2)ツボクラリン等の麻痺作用を増強するおそれがある。「相互作用」の項参照]
- セファロスポリン系抗生物質、アミノグリコシド系抗生物質、ジギタリス剤、糖質副腎皮質ホルモン剤、ACTH、サリチル酸誘導体又は非ステロイド性消炎鎮痛剤の投与を受けている患者[「相互作用」の項参照]
- 減塩療法時の患者[低ナトリウム血症を起こすことがある。]
- 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
- 小児等[「小児等への投与」の項参照]
- 1.~11.項は「副作用」の項参照
重要な基本的注意
- 本剤の利尿効果は急激にあらわれることがあるので、電解質異常、脱水に十分注意し、少量から投与を開始して、徐々に増量すること。
- 連用する場合、電解質異常があらわれることがあるので定期的に検査を行うこと。
- 夜間の休息が特に必要な患者には、夜間の排尿を避けるため、午前中に投与することが望ましい。
適用上の注意
- 薬剤交付時
- PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
高齢者への投与
- 高齢者には、次の点に注意し、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
- 高齢者では急激な利尿は血漿量の減少をきたし、脱水、低血圧等による立ちくらみ、めまい、失神等を起こすことがある。
- 特に心疾患等で浮腫のある高齢者では急激な利尿は急速な血漿量の減少と血液濃縮をきたし、脳梗塞等の血栓塞栓症を誘発するおそれがある。
- 高齢者では低ナトリウム血症、低カリウム血症があらわれやすい。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊婦(2カ月~6カ月)又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(ラット、マウス)で、生後には消失する一過性の骨格異常が認められている。]
- 本剤投与中は授乳を避けさせること。[類薬で母乳中に移行することが報告されている。]
小児等への投与
- 低出生体重児では腎石灰化症があらわれるおそれがあるので、慎重に投与すること。
- 乳児では電解質バランスがくずれやすいため、慎重に投与すること。
薬物動態
- 吸収
- 健康成人6名にアゾセミド60mgを単回経口投与した場合、血漿中濃度は次図のとおりである。
投与量(経路) AUC
(ng・h/mL)Cmax
(ng/mL)Tmax
(h)T1/2
(h)アゾセミド60mg(経口) 2640±374 445±42 3.3±0.5 2.6±0.2 (Mean±S.E.,n=6)
- 代謝・排泄
- 健康成人への本剤の経口投与では、尿中にアゾセミドの未変化体、酸化的脱テニル体、グルクロン酸抱合体がそれぞれ排泄される。投与48時間後までの尿中排泄率は4%、投与72時間後までの糞中排泄率は71%であった。