製品名 レルパックス錠20mg

一般名
eletriptan hydrobromide
薬効分類
鎮痛・解熱薬
 >トリプタン系薬
価格
20mg1錠:704.4円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 片頭痛

用法・用量

  • 通常、成人にはエレトリプタンとして1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
    なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
    また、20mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から40mgを経口投与することができる。
    ただし、1日の総投与量を40mg以内とする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがある。]
  • 脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある患者[脳血管障害や一過性脳虚血性発作があらわれることがある。]
  • 末梢血管障害を有する患者[症状を悪化させる可能性が考えられる。]
  • コントロールされていない高血圧症の患者[一過性の血圧上昇を引き起こすことがある。]
  • 重度の肝機能障害を有する患者[本剤は主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある(「薬物動態」の項参照)。]
  • エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、他の5-HT1B/1D受容体作動薬、あるいはHIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル、インジナビル硫酸塩エタノール付加物、ネルフィナビルメシル酸塩)を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
副作用
アナフィラキシーショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)注1)
アナフィラキシーショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状
不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状をおこすことがまれにあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
てんかん様発作(頻度不明)注1)
てんかん様発作をおこすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻脈(WPW症候群における)(頻度不明)注2)
類薬(5-HT1B/1D受容体作動薬)でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈の報告がある。
注1:自発報告のため頻度不明。
注2:類薬の情報のため頻度不明。
頻脈(WPW症候群における)(頻度不明)注2)
類薬(5-HT1B/1D受容体作動薬)でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈の報告がある。
注2:類薬の情報のため頻度不明。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

虚血性心疾患の可能性のある患者(例えば、虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子を有する患者)[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがある。]
ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW症候群)又は他の心臓副伝導路と関連した不整脈のある患者[類薬(5-HT1B/1D受容体作動薬)でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告がある。]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
脳血管障害の可能性のある患者[脳血管障害があらわれるおそれがある。]
てんかんあるいは痙攣を起こしやすい器質的脳疾患のある患者[てんかん様発作がおこるおそれがある。]
肝機能障害を有する患者[本剤は主に肝臓で代謝されるので、血中濃度が上昇することがある(「薬物動態」の項参照)。]
コントロールされている高血圧症患者[一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇を引き起こすことがある。]

重要な基本的注意

本剤投与後、胸痛、胸部圧迫感等の一過性の症状(強度で咽喉頭部に及ぶ場合がある)があらわれることがある。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の投与を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行うこと。
心血管系の疾患が認められない患者においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがある。このような場合は以後の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
本剤は頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しないこと。
本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること。
本剤は国際頭痛学会による片頭痛診断基準(「参考」の項参照)により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与すること。特に次のような患者は、くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
今までに片頭痛と診断が確定したことのない患者
片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常見られる症状や経過とは異なった頭痛及び随伴症状のある患者
家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の患者には投与しないこと。

高齢者への投与

血圧の上昇は、若年者よりも高齢者で大きいので慎重に投与すること(高齢者と若年者における収縮期血圧の最大上昇の差:10.19mmHg、拡張期血圧の最大上昇の差:2.59mmHg)[「慎重投与」の項参照]。臨床使用における高齢者に対する安全性が確立していない(使用経験が少ない)。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(妊娠中の投与に関する安全性は確立していない)。
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること[本剤は投与後24時間までにヒト母乳中に約0.02%の移行が認められている]。

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

薬物動態

血中濃度
単回投与
健康成人にエレトリプタン20,40,80及び120mg(各6例)を単回経口投与した時の最高血漿中濃度(Cmax)は、それぞれ38.9,69.7,134及び174ng/mL、最高血漿中濃度到達時間(Tmax)は、それぞれ1.0,1.2,2.4及び3.1時間、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)は、それぞれ146,416,916及び1,398ng・h/mL、消失半減期(T1/2)は、それぞれ3.2,3.9,4.1及び5.5時間であった。
また、健康成人にエレトリプタン6mg(24例)を単回静脈内投与した時の全身クリアランスは33.4L/h、定常状態における分布容積は119Lであった。静脈内投与時のAUCを基準にして求めたエレトリプタン80mg(24例)単回経口投与時の絶対生物学的利用率は36.4%であった。
(注:本剤の日本での承認用量は1回20mg又は40mgである)
反復投与
健康成人6例にエレトリプタン1回40mgを1日3回(投与間隔は1回目投与2時間後及び12時間後)7日間反復経口投与した時のAUC0-24hは、1日目1,375ng・h/mLから7日目1,894ng・h/mLと38%増大し、各投与後のCmaxは1日目にそれぞれ96,130及び92ng/mLから、7日目にはそれぞれ178,157及び119ng/mLとそれぞれ85,21及び29%上昇した。7日目のT1/2は6.6時間であった。最小血漿中濃度(Cmin)の推移から、投与2日目には定常状態に達していると考えられた。
食事の影響
健康成人16例にエレトリプタン80mgを食後又は空腹時に単回経口投与し、血漿中濃度に及ぼす食事の影響を検討した。エレトリプタンの最高血漿中濃度到達時間(Tmax)は空腹時1.6時間から食後2.6時間に延長した。食後投与によりCmax及びAUCは空腹時に比べてそれぞれ27%及び30%増大した。
(注:本剤の日本での承認用量は1回20mg又は40mgである)
分布・代謝・排泄
健康成人6例にエレトリプタン40mgを1日3回7日間反復経口投与した時、血漿蛋白結合率は87%であった。
本剤は、主にチトクロームP450 3A4により代謝されると考えられる。
健康成人(外国人)3例に14C-エレトリプタン30mgを単回経口投与した時、尿中及び糞中に排泄された放射能は、投与量のそれぞれ44.5%及び45.0%であった。尿中に未変化体は投与量の6%、N-脱メチル体(活性代謝物)は2%認められた。
健康成人にエレトリプタン20,40,80及び120mg(各6例)を単回経口投与した時の腎クリアランスは、それぞれ80.2,66.4,64.3及び85.0mL/minであった。
健康成人6例にエレトリプタン1回40mgを1日3回、あるいは1回80mgを1日2回7日間反復経口投与した時の腎クリアランスは、1日目(それぞれ90.8及び88.7mL/min)と比較して7日目(それぞれ79.1及び63.4mL/min)では減少傾向を示した。
(注:本剤の日本での承認用量は1回20mg又は40mgである)
相互作用(外国人データ)
健康成人18例にエリスロマイシン500mg又はプラセボを反復経口投与し、投与7日目にエレトリプタン80mgを単回経口投与した時、エリスロマイシン併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは約2倍、AUCが約4倍に増大し、T1/2は4.6時間から7.1時間に延長した。同時に軽度の血圧上昇が認められた。
健康成人18例にベラパミル240mg又はプラセボを反復経口投与し、投与6日目にエレトリプタン80mgを単回経口投与した時、ベラパミル併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは2.2倍、AUCが2.7倍に増大し、T1/2は4.5時間から4.9時間となり、その差は小さかった。臨床的に問題となる血圧への影響は認められなかった。
健康成人18例にフルコナゾール(1日目は200mg、2日目以降は100mg)又はプラセボを反復経口投与し、投与6日目にエレトリプタン80mgを単回経口投与した時、フルコナゾール併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは1.36倍、AUCが2.0倍に増大し、T1/2は4.68時間から6.44時間に延長した。臨床的に問題となる血圧への影響は認められなかった。
健康成人18例にケトコナゾール(本邦未承認)400mg又はプラセボを反復経口投与し、投与3日目にエレトリプタン80mgを単回経口投与した時、ケトコナゾール併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは約2.7倍、AUCが約5.9倍に増大し、T1/2は4.8時間から8.3時間に延長した。同時に軽度の血圧上昇が認められた。
健康成人12例にプロプラノロール80mg又はプラセボを反復経口投与し、投与7日目にエレトリプタン80mgを単回経口投与した時、プロプラノロール併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは1.1倍、AUCが1.3倍に増大し、T1/2は4.9時間から5.2時間となり、その差は小さかった。臨床的に問題となる血圧への影響は認められなかった。
(注:本剤の日本での承認用量は1回20mg又は40mgである)
高齢者(外国人データ)
高齢者(65~93歳)16例及び若年者(18~36歳)16例にエレトリプタン80mgを単回経口投与した時のTmax、Cmax及びAUCに有意差は認められなかった。しかし、消失速度定数(kel)は、高齢者の方が若年者に比べ有意に小さく、また、高齢者のT1/2(5.7時間)は若年者(4.4時間)と比較して延長した。
(注:本剤の日本での承認用量は1回20mg又は40mgである)
腎機能障害患者(外国人データ)
健康成人6例及び腎機能障害患者16例にエレトリプタン80mgを単回経口投与した時のCmax及びAUCに有意差は認められなかったが、重度腎機能障害患者のTmax(5.6時間)は健康成人(2.6時間)と比較して有意に延長した。
(注:本剤の日本での承認用量は1回20mg又は40mgである)
肝機能障害患者(外国人データ)
健康成人10例及び軽度又は中等度の肝機能障害患者10例にエレトリプタン80mgを単回経口投与した時の肝機能障害患者のAUC(2,234ng・h/mL)は、健康成人(1,661ng・h/mL)と比較して有意に増大(35%)した。Cmaxは、有意ではないもののわずかに上昇した。
(注:本剤の日本での承認用量は1回20mg又は40mgである)