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ヱフェドリン「ナガヰ」注射液40mg

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○下記疾患に伴う咳嗽

    • 気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、感冒、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、上気道炎(咽喉頭炎、鼻カタル)
  • ○鼻粘膜の充血・腫脹
  • ○麻酔時の血圧降下

用法・用量

  • l-エフェドリン塩酸塩として、通常成人1回25~40mgを皮下注射する。
    また、麻酔時の血圧降下には、通常成人1回4~8mgを静脈内注射することができる。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 カテコールアミン(アドレナリン、イソプレナリン、ドパミン等)を投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心室細動、心室頻拍、冠れん縮又はその既往歴のある患者
症状が悪化又は再発するおそれがある。[11.1.1参照]
9.1.2 甲状腺機能亢進症の患者
甲状腺機能亢進症が悪化するおそれがある。
9.1.3 高血圧症の患者
本剤には血圧上昇作用がある。
9.1.4 心疾患のある患者
本剤には心刺激作用がある。
9.1.5 糖尿病の患者
血糖が上昇するおそれがある。
9.1.6 緑内障の患者
眼圧が上昇するおそれがある。
9.1.7 前立腺肥大症の患者
排尿障害が悪化するおそれがある。
9.1.8 低酸素血症のある患者
定期的に血清カリウム値を観察することが望ましい。低酸素血症においては、血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。[10.2、11.1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので、投与を中止すること。
なお、小児に投与する場合には、経過の観察を十分に行うこと。
8.2 過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあり、特に注射の場合はその傾向が強いので、使用が過度にならないように注意すること。[7.1、13.2参照]
<麻酔時の血圧降下>
8.3 脈拍数、心電図の連続監視下で、頻回に血圧を測定しながら投与すること。
8.4 麻酔以外の原因が関与していることが考えられる場合には、その原因に対する治療を優先すること。

7.用法及び用量に関連する注意

<静脈内注射>
7.1 緩徐に投与すること。[8.2、11.1.1参照]
参考
日本麻酔科学会では次のような投与法が推奨されている。
静脈内注射にあたっては、本剤1管(40mg/1mL)を9mLの生理食塩液と混合して計10mL(4mg/1mL)とし、1回1~2mL(4~8mg)を投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
7.2 血圧の異常上昇をきたさないよう慎重に投与すること。

5.効能又は効果に関連する注意

麻酔時の血圧降下に対する予防を目的とした本剤の投与は行わないこと。
帝王切開時の本剤の予防投与により、母体の高血圧及び頻脈、胎児アシドーシスが発現したとの報告がある。

16.薬物動態

16.5 排泄
成人男性1例に、本剤を25mg(遊離塩基換算)静脈内投与したとき、未変化体エフェドリンの尿中(pH4.5~5.5)排泄速度において、明確な2相性の減少が認められた(外国人データ)。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
カテコールアミン
アドレナリン
ボスミン
イソプレナリン
プロタノール 等
ドパミン 等
[2.1参照]
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。併用により交感神経刺激作用が増強される。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ハロゲン化吸入麻酔剤
ハロタン
セボフルラン
エンフルラン
イソフルラン
心室細動、心室頻拍等の不整脈があらわれることがある。なお、ハロタンは他のハロゲン化吸入麻酔剤よりも心筋への作用が強いとされているので、特に注意すること。ハロゲン化吸入麻酔剤は交感神経刺激剤に対する心筋の感受性を高める。
モノアミン酸化酵素阻害剤
セレギリン塩酸塩
ラサギリンメシル酸塩
サフィナミドメシル酸塩
甲状腺製剤
レボチロキシン
リオチロニン 等
本剤の作用が増強されるおそれがあるので、減量するなど慎重に投与すること。併用により交感神経刺激作用が増強される。
キサンチン誘導体
テオフィリン
ジプロフィリン 等
ステロイド剤
プレドニゾロン
ベタメタゾン 等
利尿剤
フロセミド
ヒドロクロロチアジド 等
[9.1.8、11.1.2参照]
血清カリウム値が低下するおそれがあるので、血清カリウム値をモニターするとともに、減量するなど注意すること。併用により血清カリウム低下作用が増強される。
オキシトシン血圧の異常上昇を起こすおそれがあるので、血圧等に注意し、慎重に投与すること。併用により血圧上昇作用が増強される。
ジギタリス製剤
ジゴキシン
ジギトキシン 等
不整脈を起こすおそれがある。本剤及びジギタリス製剤の薬力学的相互作用により、不整脈が誘発されるおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 心室細動、心室頻拍、冠れん縮等(いずれも頻度不明)
静脈内注射で重篤な心室細動、心室頻拍、冠れん縮等があらわれ、心停止に至ることがある。[7.1、9.1.1、13.2参照]
11.1.2 重篤な血清カリウム値の低下(頻度不明)
キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。[9.1.8、10.2参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
循環器心悸亢進、血圧上昇、心電図異常(QT間隔の延長、ST上昇・低下等)
精神神経系頭痛・頭重、振戦、不眠、めまい、発汗、神経過敏、脱力感
消化器悪心・嘔吐、食欲不振
泌尿器排尿困難
過敏症発疹
長期連用不安、幻覚、妄想を伴う精神症状
その他口渇
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