製品名 カルブロック錠8mg
カルブロック錠16mg

一般名
Azelnidipine
薬効分類
降圧薬
 >Ca拮抗薬(ジヒドロピリジン系)
価格
8mg1錠:29.8円/錠
16mg1錠:53円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 高血圧症

用法・用量

  • 通常、成人にはアゼルニジピンとして8~16mgを1日1回朝食後経口投与する。なお、1回8mgあるいは更に低用量から投与を開始し、症状により適宜増減するが、1日最大16mgまでとする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • アゾール系抗真菌剤(外用剤を除く)(イトラコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ホスフルコナゾール、ボリコナゾール)、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル含有製剤、サキナビル、インジナビル、ネルフィナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、ダルナビル含有製剤)、コビシスタット含有製剤、オムビタスビル・パリタプレビル・リトナビルを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
副作用
(頻度不明注1)
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
房室ブロック、洞停止、徐脈
房室ブロック、洞停止、徐脈があらわれることがあるので、めまい、ふらつき等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注1)自発報告において認められている副作用のため頻度不明。
注意

次の患者には慎重に投与すること

重篤な肝・腎機能障害のある患者[本剤は肝臓で代謝される。また一般に重篤な腎機能障害のある患者では、降圧に伴い腎機能が低下する可能性がある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
本剤の投与により、まれに過度の血圧低下を起こすおそれがあるので、そのような場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等、危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
高齢者に使用する場合は、8mgあるいは更に低用量から投与を開始し、経過を十分に観察しながら慎重に投与することが望ましい。[一般に高齢者では、過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞が起こるおそれがある)。]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット)で妊娠前~初期の投与において着床前及び着床後胚死亡率の増加、出生児の体重低下、妊娠期間及び分娩時間の延長が認められている。また、妊娠末期の投与において妊娠期間及び分娩時間の延長が認められている。]
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
吸収
健康な成人男子6例にカルブロック錠8mgを1日1回7日間連続経口投与したところ、最高血漿中濃度に到達する時間は2~3時間であり、半減期は19~23時間であった。投与後24時間の血漿中濃度は、投与2日目からほぼ一定の値を示し、速やかに定常状態に達した。空腹時投与のCmax及びAUC0-∞は食後投与と比較してそれぞれ38%及び69%であった。
カルブロック錠8mgを1日1回7日間連続経口投与(食後投与)した場合の血漿中未変化体濃度
投与量投与日数Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2α(hr)t1/2β(hr)AUC0-24(ng・hr/mL)
8mg1日目11.8±1.43.2±0.31.3±0.223.1±8.159.7±6.9
7日目14.7±1.62.2±0.31.0±0.119.2±2.281.6±13.4
n=6、mean±SE
軽症・中等症本態性高血圧症患者6例にカルブロック錠8mgを朝食後単回経口投与したところ、最高血漿中濃度に達する時間は3.7時間、Cmaxは9.4ng/mL、半減期(一相性)は6.1時間、AUC0-24は66.5ng・hr/mLであった。血漿中濃度は健康な成人と同様のレベルと考えられた。
イトラコナゾールとの相互作用
健康な成人男子8例(20~29歳)にカルブロック錠8mg及びイトラコナゾール50mgを併用投与したところ、血漿中アゼルニジピンのCmax及びAUCは単独投与に比較してそれぞれ1.6倍(0.8~3.1倍)、2.8倍(1.7~5.4倍)に増加した。
投与法Cmax注)(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)AUC0-tz注)(ng・hr/mL)
カルブロック錠単独12.3(0.4)2.9±0.68.7±1.961.0(0.4)
カルブロック錠+イトラコナゾール併用19.7(0.2)3.6±1.310.0±1.6170.9(0.2)
n=8、mean±SD、注)幾何平均(対数変換後の標準偏差)
ジゴキシンとの相互作用
健康な成人男子16例(22~41歳)にカルブロック錠8mg及びジゴキシン0.25mgを併用投与したところ、血漿中ジゴキシンのCmax及びAUCは単独投与に比較してそれぞれ1.5倍(0.8~3.1倍)、1.3倍(0.6~2.3倍)に増加した。
投与法Cmax注)(ng/mL)Tmax(hr)CLR#1)(L/hr)AUC0-tz注)(ng・hr/mL)
ジゴキシン単独1.1(0.4)1.7±0.614.6±6.45.7(0.6)
ジゴキシン+カルブロック錠併用1.6(0.4)1.1±0.712.2±8.57.4(0.7)
n=15〔#1)n=14〕、mean±SD、注)幾何平均(対数変換後の標準偏差)
HMG-CoA還元酵素阻害剤との相互作用
健康な成人男子8例(22~34歳)にカルブロック錠8mg及びシンバスタチン10mgを併用投与したところ、単独投与に比較して血漿中アゼルニジピン濃度はほとんど変化しなかったが、血漿中シンバスタチン濃度はCmax及びAUCがそれぞれ1.9倍(1.4~3.5倍)、2.0倍(1.6~3.3倍)に増加した。
投与法Cmax注)(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)AUC0-tz注)(ng・hr/mL)
シンバスタチン単独1.5(0.5)1.4±0.92.3±0.64.6(0.5)
シンバスタチン+カルブロック錠併用2.8(0.4)1.9±1.12.7±0.99.2(0.4)
n=8、mean±SD、注)幾何平均(対数変換後の標準偏差)
なお、カルブロック錠8mgとアトルバスタチン10mg又はプラバスタチン10mgの併用投与では、血漿中アゼルニジピン濃度にほとんど変化はなく、血漿中アトルバスタチン濃度はCmax及びAUCがそれぞれ1.0倍(0.4~2.0倍)、1.0倍(0.5~1.4倍)、血漿中プラバスタチン濃度は同じく0.9倍(0.4~1.9倍)、1.0倍(0.3~2.3倍)であった。
グレープフルーツジュースとの相互作用
健康な成人男子8例(23~40歳)にカルブロック錠8mgをグレープフルーツジュースとともに単回経口投与したところ、水で服用した場合に比較してCmax及びAUCはそれぞれ2.5倍(1.6~3.2倍)、3.3倍(2.3~4.3倍)に増加した。
健康な成人男子にカルブロック錠8mgをグレープフルーツジュースで単回経口投与した場合の血漿中未変化体濃度
服用法Cmax注)(ng/mL)Tmax(hr)AUC0-24注)(ng・hr/mL)
6.3(5.6~7.0)2.1(1.8~2.4)45.1(39.0~52.0)
グレープフルーツジュース15.7#1)(12.8~19.2)3.9#1)(3.0~4.7)147.9#1)(120.6~181.4)
n=8、mean(95%信頼区間)、#1):p<0.01(分散分析)、注)幾何平均
血漿蛋白結合率
本剤のin vitroの血漿蛋白結合率は90~91%で、主にリポ蛋白に非特異的に結合する。
代謝
主な代謝部位は小腸及び肝臓であり、CYP3A4によりジヒドロピリジン環が酸化される。
排泄
外国人のデータでは、健康な成人男子4例に14C-アゼルニジピン4mgを単回経口投与したところ、投与後7日までの尿及び糞中への総投与放射能排泄率は、尿中が26%、糞中が63%であった。
肝機能障害患者の薬物動態
外国人のデータでは、軽度・中等度の肝機能障害患者及び健康人各8例にカルブロック錠8mgを単回経口投与したところ、ほぼ同様の血漿中濃度推移を示した。
対象Cmax注)(ng/mL)AUC0-∞注)(ng・hr/mL)CL/F(mL/min)
肝機能障害患者6.052.83152.5±2342.2
健康人8.268.02345.2±1449.1
n=8、mean±SD、注)幾何平均
腎機能低下高血圧症患者の薬物動態
腎機能低下を伴う高血圧症患者6例(血清クレアチニン1.5~5.3mg/dL)にカルブロック錠8mgを1日1回朝食後7日間連続経口投与したところ、投与1日目及び投与7日目の最高血漿中濃度は8.6ng/mL及び17.1ng/mL、AUC0-24は67.3ng・hr/mL及び154.5ng・hr/mLと、7日目で有意に大きな値を示したが、投与24時間後の血漿中濃度は6日目以降ほぼ一定の値を示し定常状態に達した。
投与日数Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)AUC0-24(ng・hr/mL)
1日目8.6±0.874.7±0.679.1±1.3467.3±5.81
7日目17.1±2.08#1)3.5±0.5619.7±4.86154.5±17.79#1)
n=6、mean±SE、#1):p<0.01(paired t-test)
高齢者の薬物動態
高齢高血圧症患者(65~84歳)5例にカルブロック錠8mgを1日1回朝食後7日間連続経口投与したところ、投与1日目及び投与7日目の最高血漿中濃度到達時間はそれぞれ4.4時間及び3.2時間、半減期はそれぞれ6.4時間及び8.6時間、AUC0-24はそれぞれ107.0ng・hr/mL及び242.8ng・hr/mLであり、最高血漿中濃度、半減期及びAUC0-24は7日目に有意に大きな値を示したが、投与24時間後の血漿中濃度は7日目までにほぼ一定の値を示し定常状態に達した。
投与日数Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)AUC0-24(ng・hr/mL)
1日目15.8±2.14.4±1.06.4±1.7#1)107.0±16.9
7日目25.7±3.6#2)3.2±0.58.6±1.6#2)242.8±48.8#2)
n=5〔#1)n=4〕、mean±SE、#2):p<0.05(paired t-test)