製品名 マクサルト錠10mg
マクサルトRPD錠10mg

一般名
Rizatriptan Benzoate
薬効分類
鎮痛・解熱薬
 >トリプタン系薬
価格
10mg1錠:708.5円/錠
10mg1錠:705.3円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 片頭痛

用法・用量

  • 通常、成人にはリザトリプタンとして1回10mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
    なお、効果が不十分な場合には、追加投与することができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
    ただし、1日の総投与量を20mg以内とする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者〔不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがある。〕
  • 脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある患者〔脳血管障害や一過性脳虚血発作があらわれることがある。〕
  • 末梢血管障害を有する患者〔症状を悪化させる可能性が考えられる。〕
  • コントロールされていない高血圧症の患者〔一過性の血圧上昇を引き起こすことがある。〕
  • 重度の肝機能障害を有する患者〔本剤は主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある。〕
  • 血液透析中の患者〔「薬物動態」の項参照〕
  • エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、あるいは他の5-HT1B/1D受容体作動薬を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
  • モノアミン酸化酵素阻害剤(MAO阻害剤)を投与中、あるいは投与中止2週間以内の患者〔「相互作用」の項参照〕
  • プロプラノロール塩酸塩を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
副作用
アナフィラキシーショック、アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシーショック、アナフィラキシーがまれにあらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状(頻度不明)
不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状を起こすことがまれにあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻脈(WPW症候群における)(頻度不明)
類薬(5-HT1B/1D受容体作動薬)でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈の報告がある。
てんかん様発作(頻度不明)
てんかん様発作を起こすことがまれにあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
血管浮腫(頻度不明)
顔面、舌、咽頭等の浮腫があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死症(頻度不明)
中毒性表皮壊死症を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
呼吸困難(頻度不明)
呼吸困難を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
失神(頻度不明)
失神を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注意

次の患者には慎重に投与すること

虚血性心疾患の可能性のある患者(例えば、虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者、閉経後の女性、40歳以上の男性、冠動脈疾患の危険因子を有する患者)〔不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがある。〕
肝機能障害を有する患者〔外国において、健康成人と比較して中等度の肝機能障害患者では、本剤のAUCとCmaxが増加する傾向が報告されている。(「薬物動態」の項参照)〕
てんかんあるいは痙攣を起こしやすい器質的脳疾患のある患者〔てんかん様発作が発現したとの報告がある。〕
脳血管障害の可能性のある患者〔脳血管障害があらわれるおそれがある。〕
ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW症候群)又は他の心臓副伝導路と関連した不整脈のある患者〔類薬(5-HT1B/1D受容体作動薬)でWPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告がある。〕
コントロールされている高血圧症患者〔一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇がみられたとの報告がある。〕
RPD錠は口腔内で崩壊するが、口腔の粘膜から吸収されることはないため、唾液又は水で飲み込むこと。
本剤投与後、胸痛、胸部圧迫感等の一過性の症状(強度で咽喉頭部に及ぶ場合がある)があらわれることがある。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の投与を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行うこと。
心血管系の疾患が認められない患者においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがある。このような場合は以後の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕
口腔内崩壊錠
下記の点に注意するよう指導すること。
服用直前まで外袋を開封しないこと。
取り出したブリスターパックを乾いた手で剥がして、本剤を取り出し服用する。
本剤を舌の上にのせ唾液を浸潤させ飲み込む。本剤は、水なしで服用することができる。また、水で服用することもできる。

用法・用量に関連する使用上の注意

本剤は片頭痛の頭痛発現時に限り使用し、予防的に投与しないこと。
本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること。

効能・効果に関連する使用上の注意

本剤は、国際頭痛学会による片頭痛診断基準(「参考」の項参照)により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と診断が確定された場合にのみ使用すること。特に次のような患者は、クモ膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
今までに片頭痛と診断が確定したことのない患者
片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常みられる症状や経過とは異なった頭痛及び随伴症状のある患者
家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の患者には投与しないこと。
外国での試験では、高齢者と非高齢者との間で、薬物動態、有効性及び副作用発現率に明らかな差は認められていない。しかし、一般に高齢者では生理機能が低下しているので、注意して投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
本剤投与中は授乳を避けさせること。〔動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。〕
小児等に対する安全性は確立していない。
血中濃度
国内試験成績
健康成人男子にリザトリプタン錠剤又は口腔内崩壊錠10mgを空腹時に単回経口投与したとき、未変化体はそれぞれ投与後1.0及び1.3時間に最高血漿中濃度(Cmax)に到達し、1.6及び1.7時間の半減期で消失した。N-脱メチル体のAUC0→∞は、リザトリプタンの14%及び11%であった。
健康成人男子におけるリザトリプタン10mg単回経口投与後の薬物動態パラメータ
剤形Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
Cmax
(ng/mL)
AUC0→∞
(ng・hr/mL)
錠剤1.0±0.61.6±0.320.3±5.369.3±18.2
口腔内崩壊錠1.3±0.71.7±0.319.3±6.768.0±22.0
平均±標準偏差、n=16
健康成人男子におけるリザトリプタン10mg単回経口投与後の血漿中未変化体濃度推移(平均±標準偏差、n=16)
健康成人男女にリザトリプタン10mg錠を1日目に1回、3及び4日目に2時間間隔で1日3回注)及び5日目に1回空腹時経口投与したとき、未変化体のAUC0→24hrは1日目(81.6±25.3ng・hr/mL)と5日目(79.5±20.1ng・hr/mL)で差はなく、蓄積性は認められなかった。
健康成人にリザトリプタン10mg錠を1日目に1回、3及び4日目に2時間間隔で1日3回注)及び5日目に1回経口投与したときの薬物動態パラメータ
投与日投与量
(mg)
Tmaxa)
(hr)
t1/2
(hr)
Cmax
(ng/mL)
AUC0→24hr
(ng・hr/mL)
1日目100.8±0.41.9±0.433.0±13.581.6±25.3
3日目301.4±0.52.1±0.349.1±11.7279.5±62.8
5日目101.1±0.51.9±0.428.0±12.579.5±20.1
平均±標準偏差、n=22a):3日目のTmaxは3回目投与後の経過時間
健康成人男子にリザトリプタン5mg注)カプセル剤を単回経口投与したとき、未変化体のTmaxは空腹時で1.4±0.4時間、食後で2.7±1.0時間であった。AUC及びCmaxは空腹時と比べ、いずれも有意に変化しなかった。
健康成人男子におけるリザトリプタン5mg注)カプセル剤空腹時及び食後単回経口投与後の薬物動態パラメータ
食事条件Tmax
(hr)
t1/2
(hr)
Cmax
(ng/mL)
AUC0→∞
(ng・hr/mL)
空腹時1.4±0.42.6±1.37.6±1.832.4±11.7
食後2.7±1.02.1±0.88.9±6.137.1±11.9
平均±標準偏差、n=6
外国人でのデータ
健康成人にリザトリプタン1~4mgを単回静脈内投与注)したとき、血漿クリアランスは1062mL/min、定常状態分布容積は127Lであった。
リザトリプタンは初回通過効果を受ける。健康成人に10mg錠を単回経口投与したときの生物学的利用率は45%であった。
健康高齢者(65~77歳)にリザトリプタン10mg錠を経口投与したときの薬物動態は健康非高齢者(18~45歳)と比べ、差はなかった。
片頭痛患者にリザトリプタン5mg錠を単回経口投与注)したとき、AUC、Cmax及びTmaxは発作時と非発作時で差はなく、片頭痛発作時の薬物動態は非発作時に比べて変化しなかった。
腎機能障害患者(クレアチニンクリアランス10~60mL/min/1.73m2)にリザトリプタン5mg液剤を経口投与注)したとき、未変化体のAUCは健康成人と比較して差が認められなかった。透析患者におけるAUCは健康成人に比べ44%増加した。
軽度から中等度の肝機能障害患者にリザトリプタン5mg錠を経口投与注)した後の薬物動態を健康成人と比較した。経口投与後の未変化体の血漿中濃度は軽度の肝機能障害患者と健康成人とで差は認められなかった。中等度の肝機能障害患者では健康成人と比較して未変化体の血漿中濃度は約30%増加した。
代謝(外国人でのデータ)
健康成人にリザトリプタン10mg錠を単回及び反復経口投与(1日3回注)、2時間毎に4日間)したときのヒト血漿中代謝物としてN-脱メチル体、インドール酢酸体、6位水酸化体及びその硫酸抱合体が認められ、N-酸化体は微量代謝物であった。
リザトリプタンの主要代謝経路は、A型モノアミン酸化酵素による酸化的脱アミノ化であり、薬理学的に不活性なインドール酢酸体を生成する。
リザトリプタンは、各種ヒト肝チトクロムP450各分子種(CYP3A4/5、1A2、2C9、2C19、2E1)のマーカー活性を阻害しないが、CYP2D6に対しては、競合的に阻害する(Ki=1400nmol/L)。
排泄
国内試験成績
健康成人にリザトリプタン錠10mgを空腹時に単回経口投与したとき、未変化体及びN-脱メチル体の尿中排泄率は、それぞれ約14%及び1.3%であった。
外国人でのデータ
健康成人に14C標識リザトリプタン10mgを単回経口投与したとき、投与後5日までに放射能の82.4%は尿中に、11.5%は糞便中に排泄された。また、投与量の約14%は未変化体として、51%はインドール酢酸代謝物として尿中に排泄された。
相互作用(外国人でのデータ)
A型MAO阻害薬であるモクロベミド150mgを健康成人に1日3回4日間反復経口投与し、4日目にリザトリプタン10mg錠を単回経口投与したとき、モクロベミド併用時のリザトリプタンのAUC及びCmaxは非併用時のそれぞれ2.19倍及び1.41倍となった。
プロプラノロール塩酸塩120mgを健康成人に7.5日12時間毎に反復経口投与し、7及び8日目にリザトリプタン10mg錠を経口単回投与したとき、プロプラノロール塩酸塩併用時のリザトリプタンのAUC及びCmaxは非併用時のそれぞれ1.67倍及び1.75倍となった。
注)本剤の承認された1回の用法・用量は「10mgを経口投与」であり、1日の総投与量は「20mg以内」である。