製品名 メプチンドライシロップ0.005%
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- 一般名
- Procaterol Hydrochloride Hydrate
- 薬効分類
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喘息・COPD治療薬>β刺激薬
- 価格
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0.005%1g:56.3円/g
- 製薬会社
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- 26.1 製造販売元:大塚製薬株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
- 気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎、喘息様気管支炎
用法・用量
- 通常、成人にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回50μg(ドライシロップとして1g)を1日1回就寝前ないしは1日2回、朝及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
- 6歳以上の小児にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回25μg(ドライシロップとして0.5g)を1日1回就寝前ないしは1日2回、朝及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
- 6歳未満の乳幼児にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回1.25μg/kg(ドライシロップとして0.025g/kg)を1日2回、朝及び就寝前ないしは1日3回、朝、昼及び就寝前に用時溶解して経口投与する。
- なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 禁忌
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【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 副作用
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- 次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
- 11.1.2 重篤な血清カリウム値の低下(頻度不明)
- キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。[9.1.5、10.2参照]
- 注意
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9.特定の背景を有する患者に関する注意
- 9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 甲状腺機能亢進症の患者
- 甲状腺機能亢進症が増悪することがある。
- 9.1.2 高血圧の患者
- 血圧が上昇することがある。
- 9.1.3 心疾患の患者
- 動悸、不整脈、症状の増悪等があらわれることがある。
- 9.1.4 糖尿病の患者
- 糖尿病が増悪することがある。
- 9.1.5 低酸素血症の患者
- 血清カリウム値をモニターすることが望ましい。低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。[11.1.2参照]
- 9.5 妊婦
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている。
- 9.6 授乳婦
- 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
- 9.7 小児等
- 低出生体重児又は新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
- 9.8 高齢者
- 減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
8.重要な基本的注意
- <効能共通>
- 8.1 用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当でないと考えられるので投与を中止すること。
- 8.2 過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること。[13.1参照]
- <気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫>
- 8.3 本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対しては、短時間作動型吸入β2刺激剤等の他の適切な薬剤を使用するよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
また、その薬剤の使用量が増加したり、あるいは効果が十分でなくなってきた場合には、疾患の管理が十分でないことが考えられるので、可及的速やかに医療機関を受診し治療を受けるよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
- 8.3 本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対しては、短時間作動型吸入β2刺激剤等の他の適切な薬剤を使用するよう患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
- <気管支喘息>
- 8.4 本剤は吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の代替薬ではないため、患者が本剤の使用により症状改善を感じた場合であっても、医師の指示なく吸入ステロイド剤等を減量又は中止し、本剤を単独で用いることのないよう、患者、保護者又はそれに代わり得る適切な者に注意を与えること。
- 8.5 本剤の投与期間中に発現する急性の発作に対して、短時間作動型吸入β2刺激剤等の薬剤の使用量が増加したり、あるいは効果が十分でなくなってきた場合には、患者の生命が脅かされる可能性があるので、患者の症状に応じて吸入ステロイド剤等の増量等の抗炎症療法の強化を行うこと。
14.適用上の注意
- 14.1 薬剤調製時の注意
- 溶解後はできるだけ速やかに使用すること。
7.用法及び用量に関連する注意
- 6歳未満の乳幼児における体重当たりの1回投与量は以下のとおりである。
体重 1回投与量 4kg 0.1g 6kg 0.15g 8kg 0.2g 10kg 0.25g 12kg 0.3g 14kg 0.35g 16kg 0.4g 18kg 0.45g 20kg 0.5g
5.効能又は効果に関連する注意
- <気管支喘息>
- 気管支喘息治療における長期管理の基本は、吸入ステロイド剤等の抗炎症剤の使用であり、吸入ステロイド剤等により症状の改善が得られない場合、あるいは患者の重症度から吸入ステロイド剤等との併用による治療が適切と判断された場合にのみ、本剤と吸入ステロイド剤等を併用して使用すること。
16.薬物動態
- 16.1 血中濃度
- 健康成人男性44例にメプチンドライシロップ0.005%あるいはメプチンシロップ5μg/mLをプロカテロール塩酸塩水和物として100μg注)の用量で絶食下経口投与した時の血漿中プロカテロール濃度推移及び薬物動態パラメータを以下に示す。両製剤は生物学的に同等であった。
- 薬物動態パラメータ
tmax(hr) Cmax(pg/mL) t1/2(hr) AUC13hr(pg・hr/mL) メプチンドライシロップ0.005% 1.3±0.7 298±111 4.2±1.7 1,207±338 メプチンシロップ5μg/mL 1.3±0.7 263±104 4.1±1.8 1,151±288 (平均値±標準偏差、n=44)
- 注)本剤の承認された成人の用量は1回50μgである。
- 健康成人男性44例にメプチンドライシロップ0.005%あるいはメプチンシロップ5μg/mLをプロカテロール塩酸塩水和物として100μg注)の用量で絶食下経口投与した時の血漿中プロカテロール濃度推移及び薬物動態パラメータを以下に示す。両製剤は生物学的に同等であった。
- 16.4 代謝
- デスイソプロピルプロカテロールの生成には、主としてCYP3A4分子種が関与する(in vitro)。ヒトにおける主要な代謝経路はグルクロン酸抱合体への抱合反応と考えられた。
- 16.5 排泄
- メプチン錠50μg(プロカテロール塩酸塩水和物として50μg)を経口投与した時の投与後24時間までの累積尿中プロカテロール排泄率は15.7%であった。また、グルクロン酸抱合体の排泄率は23.6%であった。尿中にはその他の代謝物としてデスイソプロピルプロカテロールが0.48%排泄された。