製品名 ベプリコール錠50mg
ベプリコール錠100mg

一般名
Bepridil Hydrochloride Hydrate
薬効分類
降圧薬
 >Ca拮抗薬(非ジヒドロピリジン系)
価格
50mg1錠:65.2円/錠
100mg1錠:122.1円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 下記の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか、又は無効の場合

    • 持続性心房細動
    • 頻脈性不整脈(心室性)
  • 狭心症

用法・用量

  • 持続性心房細動

    • 通常、成人にはベプリジル塩酸塩水和物として、1日100mgから投与を開始し、効果が不十分な場合は200mgまで増量し、1日2回に分けて経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜減量する。
  • 頻脈性不整脈(心室性)及び狭心症

    • 通常、成人にはベプリジル塩酸塩水和物として、1日200mgを1日2回に分けて経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
禁忌

【警告】

  • 持続性心房細動患者を対象とした国内臨床試験において、心室頻拍から死亡に至った症例がみられ、心房細動および心房粗動の患者を対象とした臨床研究において、Torsades de pointesを0.9%(4/459例)に発現したとの報告があるので、過度のQT延長、Torsades de pointesの発現に十分注意すること。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • うっ血性心不全のある患者[心不全を悪化させるおそれがある。]
  • 高度の刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック)のある患者[刺激伝導をさらに抑制し、完全房室ブロックや高度の徐脈を引き起こすおそれがある。]
  • 著明な洞性徐脈のある患者[洞機能を抑制する作用があり、より強い徐脈状態となるおそれがある。]
  • 著明なQT延長のある患者[QT延長作用により、新たな不整脈を誘発するおそれがある。]
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある患者(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • リトナビル、サキナビルメシル酸塩、アタザナビル硫酸塩、ホスアンプレナビルカルシウム水和物、イトラコナゾール、テラプレビル、アミオダロン塩酸塩(注射)、エリグルスタット酒石酸塩を投与中の患者(「相互作用(1)」の項参照)
副作用
(本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。)
QT延長(4.2%)、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)(0.2%)、心室細動(頻度不明)、洞停止(0.1%未満)、房室ブロック(0.1%未満)
QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、心室細動、洞停止、房室ブロック、アダムス・ストークス症候群があらわれることがあるので、定期的かつ必要に応じて心電図検査を行い、異常な変動や症状が認められた場合には投与を中止し、リドカイン、硫酸マグネシウム水和物、イソプレナリン塩酸塩の静注、除細動やペーシング等の適切な処置を行うこと。なお、7日以上持続する心房細動患者を対象とした臨床試験において、本剤との因果関係が否定できない心室頻拍より死亡に至った症例が、200mg/日投与で1例認められた。
無顆粒球症(頻度不明)
無顆粒球症(初期症状:発熱、下痢、貧血、全身倦怠等)が報告されているので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止すること。
間質性肺炎(0.1%未満)
間質性肺炎があらわれることがあり、致死的な場合もあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、直ちに本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)のある患者[心室頻拍、心室細動が発現するおそれがある。](「重要な基本的注意」の項参照)
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者[刺激伝導抑制作用により、これらの障害をさらに悪化させるおそれがある。]
重篤な心室機能障害のある患者[心室機能を抑制する作用があり、より強い心室機能障害を起こすおそれがある。]
過度に血圧の低い患者[さらに血圧を下げるおそれがある。]
重篤な肝・腎機能障害のある患者[代謝排泄遅延により、副作用があらわれるおそれがある。]
血清カリウム低下やマグネシウム低下などの電解質異常のある患者[QT延長により、新たな不整脈を誘発することがある。]
U波を認めた患者[U波を認めた患者の中に、失神発作例が報告されている。]
クモ膜下出血や頭蓋内出血の患者[QT延長があらわれやすい。]

重要な基本的注意

本剤の投与に際しては頻回に患者の状態を観察し、定期的に心電図、脈拍、血圧、心胸比を調べること。診察時には原則として心電図を測定し、過度のPQの延長、QRS幅の増大、QTの延長、徐脈、血圧低下等の異常所見が認められた場合には、直ちに減量又は投与を中止し、電解質等の血液検査を実施すること。
特に、次の患者又は次の場合には、少量から開始するなど投与量に十分注意するとともに、頻回に心電図検査を実施すること。
基礎心疾患(心筋梗塞、弁膜症、心筋症等)があり、心不全を来すおそれのある患者(心室頻拍、心室細動が発現するおそれが高いので、開始後1~2週間は入院させること。)
高齢者(入院させて開始することが望ましい。)
他の抗不整脈薬との併用(有効性、安全性が確立していない。)
本剤投与前に血清カリウム濃度を測定し、低カリウム血症の場合にはあらかじめ適切な処置を行った後、本剤を投与すること。
本剤投与中に間質性肺炎(投与開始4ヶ月以内に多い)があらわれることがあり、致死的な場合もあるので、臨床症状を十分に観察し、定期的に胸部X線等の検査を実施すること。
カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
本剤を頻脈性不整脈(心室性)及び狭心症患者に投与する場合、1日用量200mgを超えて投与する際は、副作用発現の可能性が増大するので注意すること。
心房細動に投与する場合には、発作停止時に洞停止、洞不全症候群の誘発の危険性が高くなるので、十分注意すること。
めまい等があらわれることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]。
虚血性心疾患や心筋症などの器質的心疾患を有する持続性心房細動患者に投与する場合は、著明な心電図QT延長に引き続く催不整脈作用があらわれる可能性があるので、少量から開始し治療上必要な最小限にとどめるなど、投与量に十分注意するとともに頻回に心電図検査を実施すること。
本剤は、血中濃度が定常状態に達するまで通常3週間を要する。このためこの間は十分な効果が発現しないことがあるので、増量が必要な場合にはこの期間を過ぎてから行うこと。本剤による催不整脈作用は投与初期ばかりでなく増量時にも起こるおそれがあるので、用量の調整は慎重に行うこと。投与開始後又は増量後、少なくとも3週間は1週間毎に診察、心電図検査を行い、心電図QT間隔の過度の延長あるいは高度の徐脈、血圧低下、心拡大等の異常所見が認められた場合には、直ちに減量又は投与を中止すること。
重篤な臨床症状のため、持続性心房細動患者に1日200mgから投与を開始する場合は、原則として患者を入院させて医師の厳重な管理下に置き、患者の安全性を十分に確保すること。
本剤は心房細動患者の細動停止後も、洞調律維持を目的として投与されるが、安全使用の観点から漫然と投与することを避けるため、本剤の投与開始時又は増量時から定期的に、患者の心電図や臨床症状等を十分に観察し、必要に応じて減量又は休薬についても考慮すること。
本剤の投与開始後、一定期間経過後も、持続性心房細動が持続し、除細動効果が得られる可能性が低いと判断された場合には、投与を中止すること。(国内臨床試験では、本剤投与後に除細動された症例では、その殆どが投与開始後6週間以内に洞調律化を認めた。)
持続性心房細動への適用は、基本的に心房細動の持続時間が心電図検査又は自覚症状から7日以上持続していると判断された場合とすること。
持続性心房細動に適用する場合には、心房細動の停止、及びその後の洞調律の維持を目的として投与すること。

高齢者への投与

入院させて投与を開始することが望ましい(「重要な基本的注意」の項参照)。
慎重に投与すること[一般に高齢者では、肝・腎機能が低下していることが多く、また、体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすい。]。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与を避けること[生殖・発生毒性試験で分娩障害、出生児の体重増加抑制及び生存率の低下が報告されている。]。
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること[動物で乳汁中への移行が報告されている。]。

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

薬物動態

吸収
健康成人男子28例にベプリジル塩酸塩水和物100mgを単回経口投与した場合、消化管からの吸収は速やかで、血漿中濃度は投与後3.1時間で最高値(124.6ng/mL)に達する。また、健康成人男子6例にベプリジル塩酸塩水和物200mg/日(分2)を20日間反復投与した場合、血漿中濃度は平均14日目(10日目~21日目)で定常状態に達する。21日目にベプリジル塩酸塩水和物100mg1回投与後の消失相半減期は約80時間である。
排泄
健康成人に14C-ベプリジル塩酸塩水和物を経口投与した場合、尿中には投与後24時間までに約24%、7日までに約50%が、また、糞中には7日までに2~22%が排泄された。(参考-外国人)
(参考:動物)
ラットに14C-ベプリジル塩酸塩水和物を経口投与した場合、消化管のほか肝、腎、血液及び肺に高濃度に分布する。また、胎児及び乳汁中にわずかに移行する。