製品名 セララ錠25mg
セララ錠50mg
セララ錠100mg

一般名
Eplerenone
薬効分類
降圧薬
 >アルドステロン拮抗薬
価格
25mg1錠:44.7円/錠
50mg1錠:85.6円/錠
100mg1錠:162.7円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • セララ錠25mg

    • 高血圧症
    • 下記の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬、β遮断薬、利尿薬等の基礎治療を受けている患者

      • 慢性心不全
  • セララ錠50mg

    • 高血圧症
    • 下記の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンII受容体拮抗薬、β遮断薬、利尿薬等の基礎治療を受けている患者

      • 慢性心不全
  • セララ錠100mg

    • 高血圧症

用法・用量

  • セララ錠25mg

    • 高血圧症

      • 通常、成人にはエプレレノンとして1日1回50mgから投与を開始し、効果不十分な場合は100mgまで増量することができる。
    • 慢性心不全

      • 通常、成人にはエプレレノンとして1日1回25mgから投与を開始し、血清カリウム値、患者の状態に応じて、投与開始から4週間以降を目安に1日1回50mgへ増量する。
        ただし、中等度の腎機能障害のある患者では、1日1回隔日25mgから投与を開始し、最大用量は1日1回25mgとする。
        なお、血清カリウム値、患者の状態に応じて適宜減量又は中断する。
  • セララ錠50mg

    • 高血圧症

      • 通常、成人にはエプレレノンとして1日1回50mgから投与を開始し、効果不十分な場合は100mgまで増量することができる。
    • 慢性心不全

      • 通常、成人にはエプレレノンとして1日1回25mgから投与を開始し、血清カリウム値、患者の状態に応じて、投与開始から4週間以降を目安に1日1回50mgへ増量する。
        ただし、中等度の腎機能障害のある患者では、1日1回隔日25mgから投与を開始し、最大用量は1日1回25mgとする。
        なお、血清カリウム値、患者の状態に応じて適宜減量又は中断する。
  • セララ錠100mg

    • 高血圧症

      • 通常、成人にはエプレレノンとして1日1回50mgから投与を開始し、効果不十分な場合は100mgまで増量することができる。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 高血圧症及び慢性心不全共通

    • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
    • 高カリウム血症の患者もしくは本剤投与開始時に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えている患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
    • 重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分未満)のある患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
    • 重度の肝機能障害(Child-Pugh分類クラスCの肝硬変に相当)のある患者[高カリウム血症等の電解質異常が発現するおそれがある。]
    • カリウム保持性利尿薬を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
    • イトラコナゾール、リトナビル及びネルフィナビルを投与中の患者[「相互作用」の項参照]
  • 高血圧症の場合

    • 微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
    • 中等度以上の腎機能障害(クレアチニンクリアランス50mL/分未満)のある患者[高カリウム血症を誘発させるおそれがある。]
    • カリウム製剤を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
副作用
高カリウム血症 高血圧症の場合(1.7%)、慢性心不全の場合(7.3%)
高カリウム血症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに適切な処置を行うこと。
注意

次の患者には慎重に投与すること

高血圧症及び慢性心不全共通
軽度の腎機能障害のある患者[「重要な基本的注意」の項参照]
軽度~中等度の肝機能障害のある患者[「重要な基本的注意」の項参照]
高齢者[「重要な基本的注意」、「高齢者への投与」の項参照]
慢性心不全の場合
中等度の腎機能障害のある患者[「重要な基本的注意」の項参照]
微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者[「重要な基本的注意」の項参照]
カリウム製剤を投与中の患者[「相互作用」の項参照]
高カリウム血症があらわれることがあるので、血清カリウム値を原則として投与開始前、投与開始後(又は用量調節後)の1週間以内及び1ヵ月後に観察し、その後も定期的に観察すること。[「副作用」の項参照]
軽度の腎機能障害のある患者、高齢者、高カリウム血症を誘発しやすい薬剤を併用している患者では、高カリウム血症のリスクが高まるおそれがあるため、より頻回に血清カリウム値を観察するなど、特に注意すること。
慢性心不全の場合は、上記患者に加え、中等度の腎機能障害のある患者、微量アルブミン尿又は蛋白尿を伴う糖尿病患者では、高カリウム血症のリスクが高まるおそれがあるため、より頻回に血清カリウム値を観察するなど、特に注意すること。[「慎重投与」、「相互作用」、「副作用」、「高齢者への投与」の項参照]
軽度~中等度の肝機能障害のある患者では、高カリウム血症等の電解質異常の発現頻度が高まる可能性があるので、定期的に観察すること。
肝機能異常がみられることがあるので、投与開始後1ヵ月を目処に肝機能検査値を観察し、その後も定期的に観察すること。
低ナトリウム血症があらわれることがあるので、血清ナトリウム値を定期的に観察すること。
降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
セララ錠25mg
高血圧症及び慢性心不全共通
CYP3A4阻害薬と併用する場合には、本剤の投与量は1日1回25mgを超えないこと。[「相互作用」の項参照]
高血圧症の場合
本剤の投与中に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えた場合には減量を考慮し、5.5mEq/Lを超えた場合は減量ないし中止し、6.0mEq/L以上の場合には直ちに中止すること。
慢性心不全の場合
中等度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分以上50mL/分未満)のある患者においては、1日1回隔日25mgから投与を開始し、血清カリウム値、患者の状態に応じて、投与開始から4週間以降を目安に1日1回25mgへ増量する。なお、最大用量は1日1回25mgとすること。[臨床試験で使用されたeGFRに基づく調節については「臨床成績」の項参照]
定期的に血清カリウム測定を行い、表1に従って用法・用量を調節すること。[「重要な基本的注意」の項参照]
表1 血清カリウム値による用法・用量調節
血清カリウム値 mEq/L用法・用量調節
5.0未満50mg1日1回の場合:維持
25mg1日1回の場合:50mg1日1回に増量
25mg隔日の場合:25mg1日1回に増量
5.0~5.4維持
5.5~5.950mg1日1回の場合:25mg1日1回に減量
25mg1日1回の場合:25mg隔日に減量
25mg隔日の場合:中断
6.0以上中断
中断後、血清カリウム値が5.0未満に下がった場合は、25mg隔日にて再開することができる。
セララ錠50mg
高血圧症及び慢性心不全共通
CYP3A4阻害薬と併用する場合には、本剤の投与量は1日1回25mgを超えないこと。[「相互作用」の項参照]
高血圧症の場合
本剤の投与中に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えた場合には減量を考慮し、5.5mEq/Lを超えた場合は減量ないし中止し、6.0mEq/L以上の場合には直ちに中止すること。
慢性心不全の場合
中等度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/分以上50mL/分未満)のある患者においては、1日1回隔日25mgから投与を開始し、血清カリウム値、患者の状態に応じて、投与開始から4週間以降を目安に1日1回25mgへ増量する。なお、最大用量は1日1回25mgとすること。[臨床試験で使用されたeGFRに基づく調節については「臨床成績」の項参照]
定期的に血清カリウム測定を行い、表1に従って用法・用量を調節すること。[「重要な基本的注意」の項参照]
表1 血清カリウム値による用法・用量調節
血清カリウム値 mEq/L用法・用量調節
5.0未満50mg1日1回の場合:維持
25mg1日1回の場合:50mg1日1回に増量
25mg隔日の場合:25mg1日1回に増量
5.0~5.4維持
5.5~5.950mg1日1回の場合:25mg1日1回に減量
25mg1日1回の場合:25mg隔日に減量
25mg隔日の場合:中断
6.0以上中断
中断後、血清カリウム値が5.0未満に下がった場合は、25mg隔日にて再開することができる。
セララ錠100mg
高血圧症及び慢性心不全共通
CYP3A4阻害薬と併用する場合には、本剤の投与量は1日1回25mgを超えないこと。[「相互作用」の項参照]
高血圧症の場合
本剤の投与中に血清カリウム値が5.0mEq/Lを超えた場合には減量を考慮し、5.5mEq/Lを超えた場合は減量ないし中止し、6.0mEq/L以上の場合には直ちに中止すること。
高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)ので、患者の状態を観察しながら投与すること。
高齢者では一般的に腎機能が低下していることが多く、高カリウム血症があらわれやすいので、血清カリウム値を定期的に観察すること。
妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。なお、妊娠ラット及びウサギにエプレレノンを経口投与した試験において、胎児に移行することが確認された。この時、催奇形性はみられなかったが、ウサギでは早期吸収胚数の増加が認められた。]
授乳婦
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[ヒトにおける本剤の乳汁中移行性については不明である。分娩後の哺育中ラットに14C-エプレレノンを経口投与した後の放射能は乳汁に移行することが報告されている。]
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
血漿中濃度
健康成人(外国人及び日本人データ)
エプレレノンを、欧米人健康成人(男性)において単回経口投与及び1日1回反復経口投与したところ、1.5時間後に平均最高血漿中濃度に達した。25~100mgまでの用量では最高血漿中濃度(Cmax)及び血中濃度曲線下面積(AUC)はともに用量に比例して増加した。反復投与後エプレレノンは2日以内に定常状態に達した。反復投与後のエプレレノン血漿中濃度に蓄積性は認められなかった。経口投与時のバイオアベイラビリティは69%であった。
日本人健康成人(男性)において、100mg反復投与後の血漿中濃度はCmaxにて1.78±0.34μg/mL、この時のAUC0-24、tmax及びt1/2は、それぞれ12.3±3.7μg・h/mL、1.46±0.84h及び5.00±1.74hであり、これらの値は欧米人にエプレレノン100mgを反復投与した時の値に類似していた。100mg反復投与後の血漿中濃度推移を図1に示す。
図1 エプレレノン血漿中濃度推移
腎機能障害患者(外国人データ)
重度腎機能障害患者にエプレレノン100mgを反復投与した時、定常状態においてエプレレノンのAUC0-24及びCmaxは健康成人と比較してそれぞれ32%及び19%高値を示したが、有意な差ではなかった。エプレレノン反復投与後の血漿クリアランスとクレアチニンクリアランスに相関性は認められなかった。また、これらの患者において反復投与によるクレアチニンクリアランスの減少は認められなかった。エプレレノンは血液透析では除去されなかった。
肝機能障害患者(外国人データ)
中等度の肝機能障害患者において、エプレレノン400mgを反復投与した時の薬物動態について検討した。肝機能障害患者では、エプレレノン400mgを反復投与した時、定常状態においてエプレレノンのAUC0-24は、健康成人と比較して42%高値を示した。重度の肝機能障害患者における試験は行われていない。(注:本剤の国内承認用量は1日1回50~100mgである。)
高齢者(外国人データ)
エプレレノン100mgを反復投与した時、非高齢者(18~45歳)に比べて高齢者(65歳以上)の定常状態におけるエプレレノンのCmax及びAUC0-24はそれぞれ22%及び45%高値を示した。
食事の影響(外国人データ)
高脂肪含有食を摂取した欧米人健康成人における2種の試験において、エプレレノン100mg単回投与後のCmax及びAUCの平均値は、空腹時と比較してそれぞれCmaxにて0.8及び1.0倍、AUCにて1.1及び1.0倍であった。
慢性心不全患者(外国人データ)
心不全患者(NYHA心機能分類II~IV)にエプレレノン50mgを反復投与した時の定常状態でのAUC及びCmaxは、年齢、体重、性別を一致させた健康被験者と比較して、それぞれ38%及び30%高値を示した。
分布
ヒト血漿を用いたin vitro蛋白結合試験において、14C-エプレレノンの平均蛋白結合率は0.02~60μg/mLの濃度範囲にて60.6%以下と低値を示した。エプレレノンの結合蛋白質は血清アルブミン及びα1-酸性糖蛋白質であり、それぞれの平均蛋白結合率は11.5%及び53.7%以下であった。エプレレノンと血球との特異的な結合は認められなかった。
[参考]
Long-Evans系雄性ラットに14C-エプレレノンを20mg/kgにて単回経口投与した後、消化管を除いた組織において、組織内放射能濃度が高値を示した組織は肝臓、膵臓及び腎臓であった。また、組織内放射能濃度が低値を示した組織は眼(水晶体以外)、脳及び脊髄であった。白色及び有色皮膚における組織内放射能濃度は同様な値を示したが、有色皮膚中放射能の消失半減期は白色皮膚中の消失半減期よりも高値を示した。
代謝・排泄(外国人データ)
エプレレノンは主としてCYP3A4にて代謝される。In vitro試験においてエプレレノンはCYP1A2、CYP3A4、CYP2C19、CYP2C9及びCYP2D6活性を阻害しなかった。臨床投与量にてヒト血漿中には抗アルドステロン作用を示す代謝物は認められなかった。14C-エプレレノンを単回経口投与後、糞中及び尿中にはそれぞれ投与した放射能の32%及び67%が排泄された。また未変化体として糞中及び尿中に投与量の2.5%が回収された。
エプレレノンはP-糖蛋白の基質ではなく、阻害作用も認められなかった。
薬物間相互作用(外国人データ)
ケトコナゾール(強力なCYP3A4阻害薬)
エプレレノン100mg及びケトコナゾール(経口剤は国内未承認)200mg(1日2回)を併用投与した時、エプレレノンのCmax及びAUC0-∞はそれぞれ1.7倍及び5.4倍増加した。
エリスロマイシン、ベラパミル塩酸塩、サキナビル、フルコナゾール及びクラリスロマイシン(CYP3A4阻害薬)
エリスロマイシン500mg(1日2回)、ベラパミル塩酸塩240mg(1日1回)、サキナビル1200mg(1日3回)、フルコナゾール200mg(1日1回)及びクラリスロマイシン500mg(1日2回)とエプレレノン100mgを併用投与した時、エプレレノンのCmaxは1.3~1.6倍に、AUCは2.0~3.3倍に増加した。
グレープフルーツジュース
グレープフルーツジュースの摂取によりエプレレノン100mgを投与した後のエプレレノンのAUC0-∞及びCmaxはそれぞれ1.2倍及び1.3倍の増加であった。
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)
エプレレノン100mg及びセイヨウオトギリソウ300mg(1日3回)を併用投与した時、エプレレノンのAUC0-∞及びCmaxはそれぞれ0.7倍及び0.8倍の減少であった。
(注:本剤の国内承認用量は高血圧症では1日1回50~100mg、慢性心不全では1日1回25~50mgである。)