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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○痛風
  • ○ペニシリン・パラアミノサリチル酸の血中濃度維持

用法・用量

  • <痛風>

    • プロベネシドとして、通常、成人1日0.5~2gを分割経口投与し、その後維持量として1日1~2gを2~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • <ペニシリン・パラアミノサリチル酸の血中濃度維持>

    • プロベネシドとして、通常、成人1日1~2gを4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 腎臓結石症の患者[尿中尿酸排泄量の増大により症状を悪化させるおそれがある。]
  • 2.2 高度の腎障害のある患者[9.2.1参照]
  • 2.3 血液障害のある患者[血液障害が悪化するおそれがある。]
  • 2.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.5 2歳未満の乳幼児[9.7.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 消化性潰瘍の既往歴のある患者
消化性潰瘍が再発するおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
9.2.1 高度の腎障害のある患者
投与しないこと。尿中尿酸排泄量の増大により症状を悪化させるおそれがある。なお、本剤は慢性腎不全(特に糸球体濾過値30mL/分以下)の患者には無効とされている。[2.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
9.7.1 2歳未満の乳幼児
投与しないこと。[2.5参照]
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 溶血性貧血、再生不良性貧血があらわれることがあるので、定期的に血液学的検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.1参照]
8.2 肝壊死があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行うこと。[11.1.3参照]
<痛風>
8.3 急性痛風発作がおさまるまで、本剤の投与を開始しないこと。
8.4 投与初期に尿酸の移動により痛風発作の一時的な増強をみることがある。
8.5 本剤投与中に痛風が増悪した場合には、コルヒチン、インドメタシン等を併用すること。
8.6 尿が酸性の場合、痛風患者に尿酸結石及びこれに由来する血尿、腎仙痛、肋骨脊椎痛等の症状を起こしやすいので、これを防止するため、水分の摂取による尿量の増加及び尿のアルカリ化をはかること。なお、この場合には、患者の酸・塩基平衡に注意すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健常成人6人にプロベネシド2gを朝食2時間後に経口投与した場合、吸収は速やかで最高血漿中濃度に達する時間は1~5時間である。更に、健常成人3人にプロベネシド2gを経口投与した場合、血漿中半減期は6~12時間である(外国人のデータ)。
16.3 分布
分布容積 11L/kg
血漿蛋白結合率 85~95%
16.5 排泄
健常成人2人に14C-標識プロベネシド2gを経口投与した場合、投与48時間以内で投与量の約40%がグルクロン酸抱合体として尿中に排泄され、未変化体の排泄は少ない(<4%)。他の代謝物は、n-プロピル側鎖の2位(7.2~12.5%)及び末端(1.6~3.7%)が水酸化された誘導体、及びカルボキシ体(6.2~9.2%)、N-脱プロピル体(4.6~8.0%)であり、これらは大部分が遊離の形で排泄される(外国人のデータ)。
注)本剤の承認された用量は、次のとおりである。
痛風の場合
プロベネシドとして1日0.5~2gを分割経口投与し、その後維持量として1日1~2gを2~4回に分割経口投与する。
ペニシリン・パラアミノサリチル酸の血中濃度維持の場合
プロベネシドとして1日1~2gを4回に分割経口投与する。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
サリチル酸系薬剤
アスピリン等
本剤の尿酸排泄作用に拮抗する。機序は不明であるが、腎尿細管分泌部位での阻害、血漿アルブミンの結合部位の競合によると考えられている。
インドメタシン
ナプロキセン
これら薬剤の半減期の延長、AUCの増加等の報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。本剤が併用薬の腎尿細管からの分泌、胆汁中への排泄を抑制するためと考えられている。
ジドブジンこれら薬剤の半減期の延長、AUCの増加等の報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。本剤がジドブジンのグルクロン酸抱合を阻害し、また、抱合体の腎排泄を抑制するためと考えられている。
経口糖尿病用剤
スルホニルウレア系
スルホニルアミド系
パントテン酸
セファロスポリン系抗生物質
ペニシリン系抗生物質
アンピシリン水和物等
アシクロビル
バラシクロビル塩酸塩
ザルシタビン
ガチフロキサシン水和物
ジアフェニルスルホン
これら薬剤の半減期の延長、AUCの増加等の報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。
メトトレキサートメトトレキサートの中毒症状(口内炎、汎血球減少)があらわれたとの報告があるので、併用する場合には減量するなど注意すること。本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。
経口抗凝血剤
ワルファリン
サルファ剤
これら薬剤の作用を増強するおそれがある。本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。
ガンシクロビルガンシクロビルの半減期が延長し、AUCが増加するおそれがある。本剤がこれら薬剤の腎尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させるためと考えられている。
ノギテカン塩酸塩ノギテカン塩酸塩の腎クリアランスが低下するおそれがある。動物実験において、ノギテカン塩酸塩の腎排泄に有機アニオントランスポーターが関与していることが示唆されているため。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 溶血性貧血、再生不良性貧血(いずれも頻度不明)[8.1参照]
11.1.2 アナフィラキシー(頻度不明)
11.1.3 肝壊死(頻度不明)[8.2参照]
11.1.4 ネフローゼ症候群(頻度不明)
注)発現頻度は再評価結果を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満頻度不明
血液貧血
過敏症皮膚炎発熱、そう痒
消化器食欲不振、胃部不快感悪心・嘔吐
その他頭痛めまい、頻尿、歯肉痛、潮紅

注)発現頻度は再評価結果を含む。

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