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エブランチルカプセル15mg、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○本態性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症
  • ○前立腺肥大症に伴う排尿障害
  • ○神経因性膀胱に伴う排尿困難

用法・用量

  • <本態性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症>

    • 通常成人には、ウラピジルとして1日30mg(1回15mg1日2回)より投与を開始し、効果が不十分な場合は1~2週間の間隔をおいて1日120mgまで漸増し、1日2回に分割し朝夕食後経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • <前立腺肥大症に伴う排尿障害>

    • 通常成人には、ウラピジルとして1日30mg(1回15mg1日2回)より投与を開始し、効果が不十分な場合は1~2週間の間隔をおいて1日60~90mgまで漸増し、1日2回に分割し朝夕食後経口投与する。
      なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は90mgまでとする。
  • <神経因性膀胱に伴う排尿困難>

    • 通常成人には、ウラピジルとして1日30mg(1回15mg1日2回)より投与を開始し、1~2週間の間隔をおいて1日60mgに漸増し、1日2回に分割し朝夕食後経口投与する。
      なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は90mgまでとする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.3 肝機能障害患者
副作用が発現しやすい傾向が認められている。また、肝硬変の患者で代謝・排泄の遅延が報告されている。[9.8.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠前・妊娠初期投与試験では、ラット(雌:経口投与)の13mg/kg/日群で、発情休止期の延長が認められ、ラット(雄:経口投与)の80mg/kg/日群で、交配能力は確認されたが、受胎率の低下が認められた。器官形成期投与試験では、ウサギ(経口投与)の60mg/kg/日群で、妊娠末期の胎児生存率の軽度低下傾向が認められた。周産期及び授乳期投与試験では、ラット(経口投与)の80mg/kg/日群で、新生児での体重の軽度低下、周産期生存率の低下、育成期間初期の体重抑制が認められた。[9.6参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。[9.5参照]
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
9.8.1 一般に過度の降圧は好ましくないとされている。脳梗塞等が起こるおそれがある。
9.8.2 肝機能が低下している場合は減量(例えば1日15mg)して投与を開始する。高度に肝機能が低下(肝硬変)している高齢者の患者において、代謝・排泄の遅延が報告されている。[9.3参照]

8.重要な基本的注意

8.1 起立性低血圧があらわれることがあるので、臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い、体位変換による血圧変化を考慮し、坐位にて血圧をコントロールすること。
8.2 投与初期又は用量の急増時等に、意識喪失、立ちくらみ、めまい、悪心、心悸亢進、胸部不快感等が発現することがある。特に前立腺肥大症に伴う排尿障害患者では投与初期又は用量の急増時の3日以内に立ちくらみがあらわれることがある。その際は仰臥位をとらせるなど適切な処置を講ずること。また、必要に応じて対症療法を行うこと。
8.3 投与初期又は用量の急増時等に、起立性低血圧に基づく立ちくらみ、めまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する人には注意を与えること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 徐放製剤であるため、カプセル中の顆粒をかまずに服用させること。一過性の血中濃度上昇による副作用が起こるおそれがある。
14.1.2 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

5.効能又は効果に関連する注意

<前立腺肥大症に伴う排尿障害>
本剤による治療は原因療法ではなく、対症療法であることに留意し、本剤投与により期待する効果が得られない場合には手術療法等、他の適切な処置を考慮すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人男子に本剤(ウラピジル15mg又は30mg)を単回経口投与したときの未変化体の最高血漿中濃度(Cmax)、最高血漿中濃度到達時間(Tmax)及び生物学的半減期(T1/2)は下表のとおりである。
また、本剤(ウラピジル30mg)を1日2回7日間反復経口投与したときの未変化体の血漿中濃度推移に蓄積性はみられなかった。
ウラピジル投与量Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
15mg143.6±25.84.7±1.22.7±1.4
30mg271.4±104.83.6±0.53.8±1.6
(平均値±標準偏差、15mg:n=6、30mg:n=14)
16.4 代謝
本剤の代謝に関与する肝薬物代謝酵素チトクロームP-450の分子種はCYP2D6である(in vitro)。
16.5 排泄
健康成人男子(6例)に本剤(ウラピジル30mg)を単回経口投与したとき、投与後24時間までの未変化体の排泄率は約12%(投与量に対して)、代謝産物の排泄率はp-ヒドロキシ体では約35%(同)、o-デメチル体では約4%(同)、N-デメチル体では約3%(同)であった。その後1日2回5日間反復投与したときの排泄比率は、投与期間中ほぼ一定していた。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
利尿剤
フロセミド等
降圧剤
ニフェジピン等
過度の降圧を起こすおそれがあるので、用量を調節すること。降圧作用の作用機序の違いによる相加・相乗作用と考えられる。
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤
シルデナフィルクエン酸塩
バルデナフィル塩酸塩水和物等
併用により、症候性低血圧があらわれるとの報告がある。これらの薬剤は血管拡張作用を有するので、本剤の降圧作用を増強するおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 肝機能障害(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、Al-P等の著しい上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある。
注)発現頻度は使用成績調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満
精神神経系頭痛・頭重、めまい、ふらつき、不眠しびれ感、眠気、肩こり、意識喪失
循環器立ちくらみ、動悸、ほてり、のぼせ、胸部不快感、低血圧頻脈
消化器嘔気・嘔吐、口渇、胃部不快感、下痢、腹痛腹部膨満感、便秘、食欲不振
肝臓AST上昇、ALT上昇、LDH上昇等Al-P上昇等
泌尿器尿蛋白増加、頻尿、尿失禁
血液好中球減少、血小板減少
過敏症発疹そう痒
その他倦怠感、浮腫、鼻閉、CK上昇耳鳴、息切れ、かすみ目

注)発現頻度は使用成績調査を含む。

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