製品名 デフィブラーゼ点滴静注液10単位

一般名
Batroxobin
薬効分類
凝固・抗血栓薬
 >抗血栓性末梢循環改善薬
価格
10単位1管:7789円/管

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 慢性動脈閉塞症(バージャー病、閉塞性動脈硬化症)に伴う虚血性諸症状の改善
  • 振動病における末梢循環障害の改善
  • 突発性難聴における聴力の回復並びに自覚症状の改善

用法・用量

  • 通常、成人1日1回バトロキソビンとして10バトロキソビン単位(BU)を輸液で用時希釈し、隔日に1時間以上かけて点滴静注する。
    ただし、以下の場合は初回量を20BUとする。
    • 治療前の血中フィブリノゲン濃度が400mg/dL以上の場合
    • 突発性難聴において急性効果を期待する場合
  • 投与期間は6週間以内とする。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 出血している患者(血小板減少性紫斑病、血管障害による出血傾向、血友病その他の凝固障害、月経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊婦・産褥婦、頭蓋内出血の疑いのある患者等)[止血が困難になるおそれがある。]
  • 手術直後の患者[止血が困難になるおそれがある。]
  • 出血する可能性のある患者(内臓腫瘍、消化管の憩室炎、大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重症高血圧症、重症糖尿病の患者等)[出血するおそれがある。]
  • 重篤な肝障害・腎障害のある患者[本剤の代謝等に影響を与えるおそれがある。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
副作用
出血傾向(0.1%~5%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、輸血等適切な処置を行うこと。
ショック(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注意

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

抗凝固剤あるいは血小板機能を抑制する薬剤(アスピリン等)を投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
抗線溶剤を投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
薬剤過敏症又はその既往歴のある患者
消化管潰瘍の既往歴のある患者[出血した場合には止血が困難になるおそれがある。]
脳血管障害後遺症の患者[出血した場合には止血が困難になるおそれがある。]
高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
ゼラチン含有製剤又はゼラチン含有の食品に対して、ショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫等)等の過敏症の既往歴のある患者

重要な基本的注意

本剤は、血漿フィブリノゲン濃度を低下させるので、出血傾向及び止血遅延を起こす可能性がある。したがって、あらかじめ出血の有無を十分確認するとともに、治療前に血漿フィブリノゲン濃度及び血小板を含む凝血学的検査等を行った上、慎重に投与すること。また、投与期間中は、少なくとも週1回血漿フィブリノゲン濃度及び血小板を含む凝血学的検査等を行い、臨床症状の観察を適宜行うこと。
なお、出血が疑われた場合は投与を中止し、輸血等適切な処置を行うこと。
本剤による治療中、動脈や深部静脈を損傷した場合に重篤な血腫を形成することがあるので、星状神経節ブロック、穿刺等の動脈や深部静脈を損傷する可能性のある治療又は検査は避けること。また、表在静脈穿刺部位での止血遅延が起こることがあるので、十分に圧迫止血すること。
患者に対し、本剤による出血の可能性について理解させ、次の事項及びその他必要と考えられる注意を与えること。また、外来患者には、これらの注意を記載した患者手帳を携帯させること。
手術や抜歯をする場合は、事前に主治医に相談すること。
他院や他科を受診する場合は、本剤の投与を医師、歯科医師に知らせること。
創傷を受けやすい仕事に従事しないこと。
本剤に対し免疫学的耐性が生じることが知られているので、次の点に注意すること。
血漿フィブリノゲン濃度の低下が得られなくなった場合には、投与を中止すること。
再治療を行う場合にも、血漿フィブリノゲン濃度に留意すること。
本剤は安定剤としてゼラチン加水分解物を含有している。ゼラチン含有製剤の投与により、ショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹、呼吸困難、口唇浮腫、喉頭浮腫等)があらわれたとの報告があるので、問診を十分に行い、投与後は観察を十分に行うこと。(「1.慎重投与」の項参照)

適用上の注意

調製時
輸液で希釈後は速やかに投与を開始すること。
投与速度
点滴静注時には点滴速度に注意すること(点滴速度が速すぎることにより、ときに胸痛、気分不快感等があらわれることがある)。
アンプルカット時
アンプルカット時には、ガラス微小片の混入を避けるためエタノール綿等で清拭することが望ましい。

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対し、本剤投与中は抗凝固剤あるいはサリチル酸製剤(アスピリン等)との併用は避けること。[妊娠マウスの胎児器官形成期投与試験で、本剤とサリチル酸ナトリウムを併用した場合、凝固系への影響とともに胚致死作用を高めるとの報告がある。]
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[動物実験(ヤギ)で母乳中に移行することが報告されている。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

薬物動態

血中濃度
健常成人に本剤10BUを点滴静脈内投与した場合、半減期は5.9時間であった。また、10BUを隔日に3回点滴静脈内投与した半減期は、初回投与5.9時間、2回目投与3.0時間、3回目投与2.8時間であった。
排泄
健常成人に本剤20BU及び10BUを点滴静脈内投与したところ未変化体の48時間尿中排泄率はそれぞれ、0.3%、0.09%であった。