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グラニセトロン静注液1mg「トーワ」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与及び放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)
  • ○術後の消化器症状(悪心、嘔吐)

用法・用量

  • <抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)>

    • 成人

      • 通常、成人にはグラニセトロンとして40μg/kgを1日1回静注又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、症状が改善されない場合には、40μg/kgを1回追加投与できる。
    • 小児

      • 通常、小児にはグラニセトロンとして40μg/kgを1日1回点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、症状が改善されない場合には、40μg/kgを1回追加投与できる。
  • <放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)>

    • 通常、成人にはグラニセトロンとして1回40μg/kgを点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日2回投与までとする。
  • <術後の消化器症状(悪心、嘔吐)>

    • 通常、成人にはグラニセトロンとして1回1mgを静注又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日3mgまでとする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 消化管通過障害の症状のある患者
本剤投与後観察を十分に行うこと。本剤の投与により消化管運動の低下があらわれることがある。
9.5 妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠前及び妊娠初期投与(ラット、0.1~6.0mg/kg皮下)、胎児の器官形成期投与(ラット、0.3~9.0mg/kg静注、ウサギ、0.3~3.0mg/kg静注)、周産期及び授乳期投与(ラット、0.1~6.0mg/kg皮下)の各試験において、雌雄の生殖能、次世代児の発育・生殖能に影響はなく、催奇性もみられなかった。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳中のラットに14C標識グラニセトロン塩酸塩3mg/kgを静脈内投与し、乳児に哺乳させた際の乳児の胃(乳汁を含む内容物)中の放射能を測定したところ、投与量の0.5%以下であった。
9.7 小児等
<抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)>
9.7.1 低出生体重児、新生児、乳児を対象とした臨床試験は実施していない。
<放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)、術後の消化器症状(悪心、嘔吐)>
9.7.2 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
副作用の発現に注意し、慎重に投与すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意
本剤を静注する場合は、緩徐に投与すること。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 放射線照射に伴う消化器症状に対して使用する場合は、放射線照射前に点滴静注する。なお、造血幹細胞移植前処置時の放射線全身照射(TBI:Total Body Irradiation)に伴う消化器症状に対して使用する場合は、投与期間は4日間を目安とする。
7.2 術後の消化器症状に対して使用する場合は、患者背景や術式等を考慮し、術前から術後の適切なタイミングで投与すること。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 本剤を抗悪性腫瘍剤の投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)に対して使用する場合は、強い悪心、嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与に限り使用すること。
5.2 本剤を放射線照射に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)に対して使用する場合は、強い悪心、嘔吐が生じる全身照射や上腹部照射等に限り使用すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 日本人における成績
(1)単回静脈内点滴投与
健康成人男子6例にグラニセトロンとして40μg/kgを30分かけて静脈内点滴投与した。血漿中濃度は点滴終了時に最高値を示し、以後2相性に消失した。
投与量(μg/kg)Cmax(ng/mL)t1/2β(hr)AUC(ng・hr/mL)Vd(L/kg)
4019.48±6.053.14±1.2063.06±36.543.30±1.22
mean±SD
(2)単回静脈内投与
健康成人男子11例にグラニセトロンとして40μg/kgを2分間かけて静脈内投与した。血漿中濃度は投与後5分で最高値に達し、以後2相性に消失した。
投与量(μg/kg)Cmax(ng/mL)t1/2(hr)AUC(ng・hr/mL)
4042.77±22.333.18±1.5764.99±39.60
mean±SD
16.1.2 外国人における成績(参考)
欧米人小児癌患者(2~16歳、36例)にグラニセトロンとして40μg/kgを30分かけて静脈内点滴投与した。血漿中濃度は点滴終了時に最高値を示した(各患者の採血時間が異なるため、薬物動態学的パラメータは中央値と最小-最大で示した)。
投与量(μg/kg)Cmax(ng/mL)t1/2(hr)AUC(ng・hr/mL)Vd(L/kg)
4043.1
(14.3-276)
n=36
5.63
(0.9-21.1)
n=27
185
(43.7-781)
n=22
1.34
(0.541-2.71)
n=22
中央値(最小-最大)
16.4 代謝
16.4.1 代謝部位
肝臓
16.4.2 代謝経路
グラニセトロンは水酸化及び脱メチル化の代謝を受け、主な代謝は芳香環7位の水酸化である。
ヒト肝ミクロゾームを用いて行なったin vitro試験の結果では、グラニセトロンの芳香環7位の水酸化及びN-脱メチル化の代謝にはP450(CYP3A)の関与が報告されている。
16.4.3 尿中代謝物
尿中代謝物は、7-hydroxyの遊離型及び抱合型が主であり、N9'-desmethyl及びN1-desmethylも認められた。
16.5 排泄
16.5.1 排泄部位
主な排泄経路は腎臓。
16.5.2 排泄率
(1)単回静脈内点滴投与
健康成人男子6例に、グラニセトロンとして40μg/kgを30分かけて静脈内点滴投与した際の尿中排泄を検討した。その結果、グラニセトロンの平均排泄率は以下のとおりであった。
時間(hr)0~22~44~66~1212~2424~48
排泄率7.6%2.1%1.9%2.1%1.8%1.0%
(2)単回静脈内投与
健康成人男子11例にグラニセトロンとして40μg/kgを約2分間かけて静脈内投与した際の48時間後までの尿中グラニセトロン排泄率は11.04%であった。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
セロトニン作用薬
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)
MAO阻害剤 等
セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス等)があらわれるおそれがある。セロトニン作用が増強するおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
ショック、アナフィラキシー(そう痒感、発赤、胸部苦悶感、呼吸困難、血圧低下等)があらわれるとの報告がある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~2%未満頻度不明
過敏症発疹発赤
精神神経系不眠めまい、頭痛
循環器頻脈
消化器便秘、胃もたれ感下痢、腹痛
肝臓AST(GOT)、ALT(GPT)上昇等の肝機能検査値異常
その他発熱、全身倦怠感顔面潮紅
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