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ベニジピン塩酸塩錠2mg「OME」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○高血圧症、腎実質性高血圧症
  • ○狭心症

用法・用量

  • <高血圧症、腎実質性高血圧症>

    • 通常、成人にはベニジピン塩酸塩として1日1回2~4mgを朝食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、効果不十分な場合には、1日1回8mgまで増量することができる。
      ただし、重症高血圧症には1日1回4~8mgを朝食後経口投与する。
  • <狭心症>

    • 通常、成人にはベニジピン塩酸塩として1回4mgを1日2回朝・夕食後経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 心原性ショックの患者[症状が悪化するおそれがある。]
  • 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 過度に血圧の低い患者
本剤の降圧作用により血圧低下が悪化するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝機能障害のある患者
肝機能障害が悪化するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット、ウサギ)で胎児毒性が、また妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長することが報告されている。[2.2参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に過度の降圧は好ましくないとされていることから、高血圧症に使用する場合は、低用量(2mg/日)から投与を開始するなど経過を十分に観察しながら慎重に投与することが望ましい。

8.重要な基本的注意

8.1 カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
8.2 本剤の投与により、過度の血圧低下を起こし、一過性の意識消失等があらわれるおそれがあるので、そのような場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと。
8.3 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
<錠4mg、錠8mg>
14.1.1 錠剤半切機には適用できないことがある。均等に二分割できない場合がある。
14.1.2 分割後は遮光のうえ、早めに使用すること。
14.2 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男性6例にベニジピン塩酸塩2mg、4mg及び8mgをそれぞれ空腹時に単回経口投与したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであった。
単回経口投与したときの薬物動態パラメータ
投与量tmax
(hr)
Cmax
(ng/mL)
AUC
(ng・hr/mL)
t1/2
(hr)
2mg1.1±0.50.55±0.411.04±1.26
4mg0.8±0.32.25±0.843.94±0.961.70±0.70
8mg0.8±0.33.89±1.656.70±2.730.97±0.34
mean±S.D.,n=6
16.1.2 生物学的同等性試験
<ベニジピン塩酸塩錠2mg「OME」>
ベニジピン塩酸塩錠2mg「OME」とコニール錠2を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ベニジピン塩酸塩としてそれぞれ2mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
nAUC0→24
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
tmax
(hr)
t1/2
(hr)
ベニジピン塩酸塩錠2mg「OME」200.65±0.620.60±0.540.7±0.31.1±0.4
コニール錠2200.66±0.730.57±0.590.8±0.41.2±0.6
(Mean±S.D.)
血漿中ベニジピン塩酸塩濃度の推移
<ベニジピン塩酸塩錠4mg「OME」>
ベニジピン塩酸塩錠4mg「OME」とコニール錠4を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ベニジピン塩酸塩としてそれぞれ4mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
薬物動態パラメータ
nAUC0→24
(ng・hr/mL)
Cmax
(ng/mL)
tmax
(hr)
t1/2
(hr)
ベニジピン塩酸塩錠4mg「OME」203.49±5.381.34±0.730.7±0.64.8±3.9
コニール錠4203.39±4.481.48±0.760.7±0.44.0±3.2
(Mean±S.D.)
血漿中ベニジピン塩酸塩濃度の推移
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
16.3.1 体組織への分布
14C-ベニジピン塩酸塩1mg/kgをラットに経口投与したとき、肝臓、腎臓、副腎、顎下腺、肺、下垂体、膵臓の順に移行が認められ、脳、脊髄、精巣への移行は少なかった。
16.3.2 胎児移行性
14C-ベニジピン塩酸塩1mg/kgを妊娠ラットに経口投与したとき、胎児への移行性が認められ、その総量は母体血漿中の1/3以下であった。
16.3.3 母乳移行性
14C-ベニジピン塩酸塩1mg/kgを授乳ラットに経口投与したとき、乳汁中濃度は血漿中濃度と同様の推移を示した。
16.3.4 蛋白結合率
ヒト血清蛋白結合率は14C-ベニジピン塩酸塩200ng/mLの濃度で99.7%であった(in vitro、平衡透析法)。
16.4 代謝
ヒトの血漿中、尿中に検出された代謝物及び動物での代謝研究から、ヒトにおける代謝反応は主として3位側鎖のベンジル基の脱離(N-脱アルキル化)、3位の1-ベンジル-3-ピペリジルエステル及び5位のメチルエステルの加水分解、ジヒドロピリジン環の酸化、2位のメチル基の酸化と考えられている。
16.5 排泄
外国人健康成人男性5例に14C-ベニジピン塩酸塩8mgを単回経口投与したとき、累積放射能排泄率は投与後48時間までに尿中に投与量の約35%、糞中には約36%が排泄され、投与後120時間では尿中で約36%、糞中で約59%が排泄された。
16.8 その他
ベニジピン塩酸塩錠8mg「OME」は、溶出挙動に基づき、ベニジピン塩酸塩錠4mg「OME」と生物学的に同等とみなされた。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
降圧作用を有する薬剤血圧が過度に低下することがある。降圧作用が増強される。
ジゴキシンジギタリス中毒があらわれるおそれがある。
ジゴキシンの血中濃度と心臓の状態をモニターし、異常が認められた場合には、ジゴキシンの用量の調節又は本剤の投与を中止する。
カルシウム拮抗剤が、ジゴキシンの尿細管分泌を阻害し、血中ジゴキシン濃度を上昇させるとの報告がある。
シメチジン血圧が過度に低下するおそれがある。シメチジンが肝ミクロソームにおけるカルシウム拮抗剤の代謝酵素を阻害する一方で胃酸を低下させ、薬物の吸収を増加させるとの報告がある。
リファンピシン降圧作用が減弱されるおそれがある。リファンピシンが肝の薬物代謝酵素を誘導し、カルシウム拮抗剤の代謝を促進し、血中濃度を低下させるとの報告がある。
イトラコナゾール血圧が過度に低下することがある。イトラコナゾールが、肝臓における本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
グレープフルーツジュース血圧が過度に低下することがある。グレープフルーツジュースが、肝臓における本剤の代謝を阻害し、本剤の血中濃度が上昇する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 肝機能障害(0.1%未満)、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
注)発現頻度は、1997年10月までの使用成績調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
肝臓肝機能異常(AST,ALT,γ-GTP,ビリルビン,Al-P,LDH上昇等)
腎臓BUN上昇、クレアチニン上昇
血液白血球減少、好酸球増加血小板減少
循環器動悸、顔面紅潮、ほてり、血圧低下胸部重圧感、徐脈、頻脈期外収縮
精神神経系頭痛、頭重、めまい、ふらつき、立ちくらみ眠気、しびれ感
消化器便秘腹部不快感、嘔気、胸やけ、口渇下痢、嘔吐
過敏症発疹そう痒感光線過敏症
口腔歯肉肥厚
その他浮腫(顔・下腿・手)、CK上昇耳鳴、手指の発赤・熱感、肩こり、咳嗽、頻尿、倦怠感、カリウム上昇女性化乳房、結膜充血、霧視、発汗

注)発現頻度は、1997年10月までの使用成績調査を含む。

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