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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う血管運動神経系症状(Hot flush及び発汗)

用法・用量

  • 通常,成人に対し,メノエイドコンビパッチ1枚を3~4日ごとに1回(週2回)下腹部に貼付する.

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば,乳癌,子宮内膜癌)及びその疑いのある患者[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある.]
  • 未治療の子宮内膜増殖症のある患者[子宮内膜増殖症は細胞異型を伴う場合があるため.]
  • 乳癌の既往歴のある患者[乳癌が再発することがある.]
  • 血栓性静脈炎や肺塞栓症のある患者又はその既往歴のある患者[エストロゲンは凝固因子を増加させ,血栓形成傾向を促進するとの報告がある.]
  • 動脈性の血栓塞栓疾患(例えば,冠動脈性心疾患,脳卒中)又はその既往歴のある患者(「その他の注意」の項参照)
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
  • 重篤な肝障害のある患者[代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため,症状が増悪することがある.]
  • 診断の確定していない異常性器出血のある患者[出血が子宮内膜癌による場合は,癌の悪化あるいは顕性化を促すことがある.]
  • ポルフィリン症の患者

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

子宮筋腫を有する患者[子宮筋腫の発育を促進するおそれがある.]
子宮内膜症のある患者[症状が増悪するおそれがある.]
乳癌家族素因が強い患者,乳房結節のある患者,乳腺症の患者又は乳房レントゲン像に異常がみられた患者[症状が増悪するおそれがある.]
高血圧,心疾患,腎疾患のある患者又はその既往歴のある患者[体液貯留をきたし,これらの疾患を悪化させるおそれがある.]
糖尿病の患者[耐糖能を低下させるおそれがあるので十分管理を行いながら使用すること.]
片頭痛,てんかんのある患者[症状が増悪するおそれがある.]
肝障害のある患者[症状が増悪するおそれがある.]
術前又は長期臥床状態の患者[血液凝固能が亢進され,心血管系の副作用の危険性が高くなることがある.]
全身性エリテマトーデスの患者[症状が増悪するおそれがある.]

重要な基本的注意

本剤は,子宮のない患者には使用しないこと.
外国において,卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を長期併用した女性では,乳癌になる危険性が対照群の女性と比較して高くなり,その危険性は併用期間が長期になるに従って高くなるとの報告があるので,本剤の使用にあたっては,患者に対し本剤のリスクとベネフィットについて十分な説明を行うとともに必要最小限の使用にとどめ,漫然と長期投与を行わないこと(「その他の注意」の項参照).
使用前に病歴,家族素因等の問診,乳房検診並びに婦人科検診(子宮を有する患者においては子宮内膜細胞診及び超音波検査による子宮内膜厚の測定を含む)を行い,使用開始後は定期的に乳房検診並びに婦人科検診を行うこと(「慎重投与」の項参照).
貼付部位に皮膚症状(紅斑,そう痒,色素沈着等)を起こすことがある.このような場合には,貼付部位を変更すること.
本剤を使用しても効果が認められない場合には,本剤の使用を中止するなど適切な処置を行うこと.

適用上の注意

貼付部位
衣服との摩擦ではがれるおそれがあるため,ベルトラインを避け下腹部の滑らかな部分に貼付すること.また,乳房には貼付しないこと.
創傷面又は湿疹・皮膚炎等がみられる部位は避けて貼付すること.
皮膚刺激を避けるため,毎回,貼付部位を変えることが望ましい.
貼付時
貼付部位の皮膚を拭い,清潔にしてから本剤を貼付すること.また,貼付部位の水分は十分に取り除くこと.
開封後速やかに貼付すること.
貼付後に本剤がはがれた場合,再貼付又は必要に応じて新しいものを使用すること(「適用上の注意」の項(1)貼付部位 3)及び(2)貼付時 1)参照).
本剤を半分などに切って使用しないこと.

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので,患者の状態を観察しながら慎重に使用すること.

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には使用しないこと.[妊娠中の使用に関する安全性は確立していない.卵胞ホルモン剤であるジエチルスチルベストロールを妊娠動物あるいは妊婦に投与したとき,出生児に生殖器系臓器の異常が報告されている.また,エストラジオールのヒトにおける催奇形性の報告はないが,妊娠動物への投与によって児の生殖器系臓器に異常が起こることが報告されている.なお,ヒトにおいて,妊娠中の女性ホルモン剤(経口避妊薬等)投与によって児の先天性異常(先天性心臓奇形及び四肢欠損症)のリスク増加の報告がある.黄体ホルモン剤を妊娠初期・中期に投与した場合,女子胎児の外性器の男性化又は男子胎児の女性化が起こることがある.黄体ホルモン剤の使用と先天異常児出産との因果関係はいまだ確立されたものではないが,心臓・四肢等の先天異常児を出産した母親では,対照群に比して妊娠初期に黄体又は黄体・卵胞ホルモン剤を使用していた率に有意差があるとする疫学調査の結果が報告されている.]
授乳中の女性には使用しないこと.[乳汁中に移行する可能性がある.]

薬物動態

血中濃度
単回投与
閉経後又は両側卵巣摘出後の健康成人女性8名に単回投与(96時間貼付)した際の血清中エストラジオール濃度は,貼付後4~8時間には上昇し,貼付後23.5時間でCmaxに到達し,貼付後96時間(貼付終了時)までほぼ一定に維持された.除剤後24時間までに速やかに減少し,貼付前値に戻った.
血清中ノルエチステロン濃度は貼付後4~8時間には上昇し,貼付後58.5時間でCmaxに到達し,貼付後96時間までほぼ一定濃度が維持され,除剤後,徐々に減少した.
血清中薬物動態パラメータ
エストラジオールノルエチステロン
Cmax(pg/mL)77.5±21.2651.5±254.0
AUC0-132hr(pg・hr/mL)4973.8±1970.652265±23133
Tmax(hr)23.5±11.858.5±26.8
(mean±S.D.,n=8)
反復投与
閉経後又は両側卵巣摘出後の健康成人女性12名に反復投与(14日間貼付)した際の血清中エストラジオール濃度は,1回目貼付後4~8時間で速やかに上昇し,貼付後22.7時間でCmaxに到達した.1回目貼付後24時間以降は最終除剤時まで168時間後を除き,すべての測定時点で貼付直前よりも有意な上昇を示した.なお,最終除剤後24時間までに速やかに低下した.
血清中ノルエチステロン濃度は1回目貼付後4時間までに速やかに上昇し,貼付後35.0時間でCmaxに到達した.1回目貼付後48時間以降はすべての測定時点で貼付直前よりも有意な上昇を示し,除剤後の血清中濃度は徐々に低下した.
血清中薬物動態パラメータ
エストラジオールノルエチステロン
1回目Cmax(pg/mL)127.2±133.5805.7±760.7
AUC0-72hr(pg・hr/mL)4925.5±3637.544846.5±44680.6
Tmax(hr)22.7±14.135.0±17.3
4回目Cmax(pg/mL)94.0±86.1773.1±575.2
AUC240-336hr(pg・hr/mL)4547.3±5432.657424.0±42392.6
Tmax(hr)254.3±6.0276.0±18.4
(mean±S.D.,n=12)
第II相臨床試験
更年期障害又は卵巣欠落症状を有する患者に,本剤を3~4日ごとに下腹部に貼付した場合,平均血清中エストラジオール濃度は,投与前11.55pg/mL,投与8週後71.73pg/mL,投与16週後(又は中止時)41.91pg/mLであった.また,平均血清中ノルエチステロン濃度は,投与8週後463.49pg/mL,投与16週後(又は中止時)400.15pg/mLであった.

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
抗てんかん剤
フェノバルビタール
フェニトイン
カルバマゼピン
メプロバメート
フェニルブタゾン
リファンピシン
HIV逆転写酵素阻害剤
ネビラピン
エファビレンツ
プロテアーゼ阻害剤
リトナビル
ネルフィナビル
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の代謝が促進されることによって効果が減弱する可能性がある.これらの薬剤が肝薬物代謝酵素チトクロームP-450を誘導することによって,本剤の代謝を促進する.

重大な副作用 

(頻度不明)
アナフィラキシー
アナフィラキシーがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,呼吸困難,血圧低下等の異常が認められた場合には使用を中止し,適切な処置を行うこと.
静脈血栓塞栓症,血栓性静脈炎
静脈血栓塞栓症,血栓性静脈炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には使用を中止し,適切な処置を行うこと.

その他の副作用 

5%以上1~5%未満0.1~1%未満
皮膚注)
(貼付部位)
そう痒,発赤,皮膚炎紅斑色素沈着,水疱,発疹
生殖器帯下不正出血,腟炎,子宮頸部ポリープ,外陰部そう痒感子宮平滑筋腫
乳房乳房緊満感,乳房痛乳頭痛乳腺症,乳房腫瘤
精神神経系頭痛・片頭痛,めまい眠気,しびれ
循環器動悸血圧上昇
消化器腹部膨満感,悪心,腹部不快感,腹痛便秘,下痢,胃痛
電解質浮腫
過敏症発疹全身のそう痒,蕁麻疹
血液貧血(赤血球,ヘモグロビン,ヘマトクリット減少)白血球減少
肝臓肝機能障害〔AST(GOT),ALT(GPT),ALP上昇等〕
その他下腹部痛腰痛,倦怠感耳鳴,体重増加,背部痛,関節痛,筋骨格硬直,下肢痛,フィブリノーゲン上昇,トリグリセリド上昇,総コレステロール上昇

注)このような症状を避けるため,毎回貼付部位を変えることが望ましい.
発現頻度は承認時までの国内臨床試験の結果に基づく.

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