製品名 SG配合顆粒
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- 一般名
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Isopropylantipyrine
Acetaminophen
Allylisopropylacetylurea
Anhydrous Caffeine - 薬効分類
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鎮痛・解熱薬>解熱鎮痛薬配合薬
- 価格
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1g:10.2円/g
- 製薬会社
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- 製造販売元 :シオノギファーマ株式会社
販売元 :塩野義製薬株式会社
- 製造販売元 :シオノギファーマ株式会社
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効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 感冒の解熱,耳痛,咽喉痛,月経痛,頭痛,歯痛,症候性神経痛,外傷痛
用法・用量
- 通常,成人1回1g(分包品1包)を1日3~4回経口投与する。
頓用の場合には,1~2g(分包品1~2包)を服用させるが,追加するときは少なくとも4時間以上経過後とする。
なお,年齢,症状により適宜増減する。
ただし,1日最高4g(分包品4包)までとする。
- 禁忌
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【警告】
- 本剤中のアセトアミノフェンにより重篤な肝障害が発現するおそれがあるので注意すること。
- 本剤とアセトアミノフェンを含む他の薬剤(一般用医薬品を含む)との併用により,アセトアミノフェンの過量投与による重篤な肝障害が発現するおそれがあることから,これらの薬剤との併用を避けること。[「過量投与」の項参照]
【禁忌】次の患者には投与しないこと
- 本剤,ピラゾロン系薬剤(スルピリン等)又はアミノフェノール系薬剤(アセトアミノフェン等)に対し過敏症の既往歴のある患者
- アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発することがある。]
- 重篤な肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]
- 副作用
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- 血小板減少,溶血性貧血(頻度不明※)
- 血小板減少,溶血性貧血があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には,投与を中止すること。
- 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),急性汎発性発疹性膿疱症(頻度不明※)
- 中毒性表皮壊死融解症,皮膚粘膜眼症候群,急性汎発性発疹性膿疱症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- ショック,アナフィラキシー(頻度不明※)
- ショック,アナフィラキシーがあらわれることがあるので,観察を十分に行い,不快感,口内異常感,喘鳴,眩暈,便意,耳鳴,発汗,呼吸困難,血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- 喘息発作(頻度不明※)
- 重篤な喘息発作を誘発することがある。
- 間質性肺炎(頻度不明※)
- 間質性肺炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,咳嗽,呼吸困難,発熱,肺音の異常等が認められた場合には,速やかに胸部X線,胸部CT,血清マーカー等の検査を実施すること。異常が認められた場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
- 間質性腎炎,急性腎不全(頻度不明※)
- 間質性腎炎,急性腎不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- 劇症肝炎,肝機能障害,黄疸(頻度不明※)
- 劇症肝炎,AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
- ※:類薬で認められた副作用であり,本剤での発現頻度は不明
- 注意
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慎重投与
次の患者には慎重に投与すること
- 血液障害(貧血,白血球減少症等)のある患者[血液障害を悪化させるおそれがある。]
- 肝障害のある患者[肝障害を悪化させるおそれがある。]
- 腎障害のある患者[腎障害を悪化させるおそれがある。]
- 本人又は両親,兄弟に他の薬物に対するアレルギー,蕁麻疹,気管支喘息,アレルギー性鼻炎,食物アレルギー等のある患者
- アルコール多量常飲者[肝障害があらわれやすくなる。(「相互作用」の項参照)]
- 高齢者[「重要な基本的注意」の項参照]
- 絶食・低栄養状態・摂食障害等によるグルタチオン欠乏,脱水症状のある患者[肝障害があらわれやすくなる。]
重要な基本的注意
- 解熱鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
- 原則として長期投与を避けること。[「副作用」及び「その他の注意」の項参照]
- 患者の状態を十分観察し,副作用の発現に留意すること。
過度の体温下降,虚脱,四肢冷却等があらわれることがあるので,特に高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者においては,投与後の患者の状態に十分注意すること。
- 眠気,注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので,本剤投与中の患者には自動車の運転,機械の操作等,機敏な動作を必要とする仕事になるべく従事させないように注意すること。
- 過敏症状等を予測するため十分な問診を行うこと。
高齢者への投与
- 高齢者では副作用があらわれやすいので,少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。(「重要な基本的注意」の項参照)
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物試験(マウス)でイソプロピルアンチピリンの類似化合物(スルピリン)に催奇形作用が報告されている。]
- 妊娠後期の婦人へのアセトアミノフェンの投与により胎児に動脈管収縮を起こすことがある。
- イソプロピルアンチピリン又はアセトアミノフェンを妊娠後期のラットに投与した試験で,弱い胎児の動脈管収縮が報告されている。
- 授乳中の婦人には,本剤投与中は授乳を避けさせること。[本剤中の成分は母乳中に移行する。]
小児等への投与
- 小児等に対する安全性は確立していない。
薬物動態
- 血漿中濃度
- 健康成人男性16例に本剤1gを空腹時単回経口投与したときの各成分の平均血漿中濃度の推移及び薬物動態パラメータを図1・表1に示す。
- 図1 経口投与時の血漿中濃度
- 表1 薬物動態パラメータ
薬物 Cmax
(μg/mL)Tmax
(hr)AUC0-12
(μg・hr/mL)T1/2
(hr)イソプロピルアンチピリン 3.42±0.85 0.45±0.19 6.60±2.05 1.49±0.30 アセトアミノフェン 4.95±1.31 0.56±0.45 14.63±2.28 2.57±0.32 アリルイソプロピルアセチル尿素 1.09±0.12 1.08±0.71 9.08±1.35 14.28±5.81 カフェイン 1.62±0.33 0.52±0.27 7.55±1.45 4.00±0.94 (測定法:液体クロマトグラフ・タンデム質量分析)(mean±S.D.)
- 代謝
- イソプロピルアンチピリンは消化管から速やかに吸収され,主な尿中代謝物は脱メチル体のN-デスメチル-イソプロピルアンチピリンのエノール型グルクロン酸抱合体である。
- アセトアミノフェンは,グルクロン酸抱合反応や硫酸抱合反応が主であるが,一部肝臓のCYP2E1が関与する酸化反応を受け,N-アセチル-p-ベンゾキノンイミンを経由してグルタチオンと反応して,最終的にはシステイン抱合体やメルカプツール酸抱合体として排泄される。(外国人によるデータ)
- カフェインはCYP1A2による脱メチル化及び酸化であり,メチルキサンチンあるいはメチル尿酸となって排泄される。しかし尿中排泄は約2/3で残りは完全に酸化されるか,又は別の経路から排泄される。