製品名 ローヘパ透析用100単位/mLシリンジ20mL
ローヘパ透析用150単位/mLシリンジ20mL
ローヘパ透析用200単位/mLシリンジ20mL
個人契約のトライアルまたはお申込みで全コンテンツが閲覧可能
- 一般名
- Parnaparin Sodium
- 薬効分類
-
凝固・抗血栓薬>低分子ヘパリン製剤
- 価格
-
2,000低分子量ヘパリン単位20mL1筒:326円/筒
3,000低分子量ヘパリン単位20mL1筒:469円/筒
4,000低分子量ヘパリン単位20mL1筒:648円/筒
- 製薬会社
-
- 製造販売元:エイワイファーマ株式会社
販売元:株式会社陽進堂
- 製造販売元:エイワイファーマ株式会社
-
効能・効果
用法・容量 -
効能・効果
- 血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析・血液透析ろ過・血液ろ過)
用法・用量
出血性病変又は出血傾向を有しない患者の場合
- 通常、成人には体外循環開始時、パルナパリンナトリウムとして治療1時間あたり7~13単位/kgを体外循環路内血液に単回投与する。なお、体外循環路内の血液凝固状況に応じ適宜増減する。
- 通常、成人には体外循環開始時、パルナパリンナトリウムとして15~20単位/kgを体外循環路内血液に単回投与し、体外循環開始後は毎時6~8単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。なお、体外循環路内の血液凝固状況に応じ適宜増減する。
出血性病変又は出血傾向を有する患者の場合
- 通常、成人には体外循環開始時、パルナパリンナトリウムとして10~15単位/kgを体外循環路内血液に単回投与し、体外循環開始後は毎時6~9単位/kgを抗凝固薬注入ラインより持続注入する。
- 禁忌
-
【禁忌】
次の患者には投与しないこと
- パルナパリンナトリウムに対し過敏症状又は過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[使用上の注意「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項の(1)参照]
- 原則禁忌
次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること
- 高度な出血症状を有する患者[出血症状を助長するおそれがある。]
- 重篤な肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を助長するおそれがある。]
- ヘパリン起因性血小板減少症(HIT:heparin-induced thrombocytopenia)の既往歴のある患者[HITがより発現しやすいと考えられる。](「その他の注意」の項(3)参照)
- 副作用
-
- 血小板減少(頻度不明)
- 本剤投与後にヘパリン起因性血小板減少症(HIT)等の著明な血小板減少があらわれることがある。また、類薬でHITに伴う血栓症の発現が報告されている。本剤投与後は血小板数を測定し、血小板数の著明な減少や血栓症を疑わせる異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
- ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識低下、呼吸困難、チアノーゼ、蕁麻疹等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
- 注意
-
重要な基本的注意
- 本剤の使用にあたっては、観察を十分に行い、出血の増悪がみられた場合には減量又は投与を中止すること。
- 脊椎・硬膜外麻酔あるいは腰椎穿刺等との併用により、穿刺部位に血腫が生じ、神経の圧迫による麻痺があらわれるおそれがある。併用する場合には神経障害の徴候及び症状について十分注意し、異常が認められた場合には直ちに適切な処置を行うこと。
適用上の注意
- 調製時
- 抗ヒスタミン剤は、本剤と試験管内で混合すると反応し沈殿を生じることがあるので、混注は避けること。
- 投与時
- 本剤は保存剤を含有しないので、開封後は速やかに使用し、分割使用は避けること。
- 透析器
- 本剤は、ヘモファン膜へ吸着することにより、抗凝固活性が低下するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)
高齢者への投与
- 一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
- 妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
- 動物実験(ラット)で、母乳中へ移行することが確認されているので、投与中は授乳を避けさせること。
小児等への投与
- 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
薬物動態
- 血中濃度
- 健常成人男子(17例)に単回静脈内投与して得られた血漿中抗第Xa因子活性は図のとおりであり、用量相関性が認められる。
投与量 20U/kg(5例) 40U/kg(6例) 80U/kg(6例) Cmax(anti-Xa U/mL) 0.39±0.03 0.67±0.07 1.21±0.17 T1/2(min) 84.30±6.00 114.94±18.70 146.42±7.88 AUC(anti-Xa U・min/mL) 49.00±3.10 116.18±18.97 241.92±31.36 CL(mL/min/kg) 0.41±0.02 0.35±0.06 0.34±0.04 (平均値±標準偏差)U:単位
- 血液透析施行中の安定期慢性腎不全患者15例に本剤40~50単位/kg(1時間あたり平均9.95単位/kg、平均4.5時間透析)を単回静脈内投与したとき、血漿中抗第Xa因子活性は投与後1相性に低下した。また、本剤は主に尿中に排泄されるが、腎機能の低下している患者では尿中に排泄されないため抗第Xa因子活性の血漿中からの消失が遅延し、平均44.7単位/kgを投与したときの消失の半減期は健常人(40単位/kgを投与したとき114.94分)に比し約2倍長い246.53±76.97分であった。
- 健常成人男子(17例)に単回静脈内投与して得られた血漿中抗第Xa因子活性は図のとおりであり、用量相関性が認められる。
- 透析膜への吸着性
- ヘパリンを対照とした灌流試験により、本剤の吸着性について抗Xa活性を指標に検討した結果、本剤の抗Xa活性は経時的に低下し、ヘモファン膜に吸着することが示された。