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ミルマグ錠350mg

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他剤形 薬剤一覧

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○下記疾患における制酸作用と症状の改善

    • 胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)
  • ○便秘症

用法・用量

効能・効果用法・用量
制酸剤水酸化マグネシウムとして、通常成人、1日0.9~2.4gを数回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
緩下剤水酸化マグネシウムとして、通常成人、1日0.9~2.1gを頓用又は数回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 牛乳に対しアレルギーのある患者[本剤は添加物としてカゼインを含有する。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心機能障害のある患者
徐脈を起こすおそれがある。
9.1.2 下痢のある患者
緩下作用があるので、下痢を悪化させるおそれがある。
9.1.3 高マグネシウム血症の患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.2 腎機能障害患者
マグネシウムの排泄が阻害され貯留を起こすおそれがある。
9.5 妊婦
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤は塩類下剤のため、緩下剤として投与の際、できるだけ多くの水(約180mL)を飲むとより効果的である。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
テトラサイクリン系抗生物質
・テトラサイクリン
・ミノサイクリン等
ニューキノロン系抗菌剤
・シプロフロキサシン
・トスフロキサシン等
ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤
・エチドロン酸二ナトリウム
・リセドロン酸ナトリウム等
併用薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。併用薬剤と錯体を形成し、併用薬剤の吸収を阻害する。
セフジニル
デラビルジン
ペニシラミン
併用薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。機序不明
ロスバスタチン
ガバペンチン
併用薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること。機序不明
セレコキシブ併用薬剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがある。機序不明
ミコフェノール酸モフェチル併用薬剤の吸収が低下し、効果が減弱するおそれがある。機序不明
アジスロマイシン
ラベプラゾール
併用薬剤の血中濃度が低下するとの報告がある。機序不明
ジギタリス製剤
・ジゴキシン等
フェキソフェナジン
併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、同時に服用させないなど注意すること。消化管内で本剤と吸着することにより併用薬剤の吸収が阻害されると考えられる。
鉄剤併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、同時に服用させないなど注意すること。本剤による胃内pHの上昇及び難溶性塩形成により、併用薬剤の吸収が阻害されると考えられる。
ポリカルボフィルカルシウム併用薬剤の効果が減弱するおそれがある。併用薬剤は酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される。
高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤
・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
・ポリスチレンスルホン酸カルシウム
併用薬剤の効果が減弱するおそれがある。併用により全身性アルカローシス等の症状があらわれたとの報告がある。マグネシウムが併用薬剤と結合する。
活性型ビタミンD3製剤
・アルファカルシドール
・カルシトリオール等
高マグネシウム血症をおこすおそれがある。併用薬剤によるマグネシウムの腸管吸収促進が考えられる。(特に腎障害のある患者)
大量の牛乳
カルシウム製剤
milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。機序は不明であるが、本剤による血中pHの上昇(代謝性アルカローシス)が血清カルシウムの上昇に関与すると考えられる。
ミソプロストール下痢が発現しやすくなる。併用薬剤は小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水、Naの吸収を阻害し下痢を引き起こす。本剤には緩下作用があるので、両者の併用により下痢が発現しやすくなる。
併用薬剤併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある。本剤の吸着作用または消化管内・体液のpH上昇による。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
代謝異常注)高マグネシウム血症
消化器下痢

注)長期大量投与により発現することがある。

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