製品名 ラスリテック点滴静注用1.5mg
ラスリテック点滴静注用7.5mg

一般名
Rasburicase(Genetical Recombination)
薬効分類
痛風・高尿酸血症治療薬
 >尿酸分解酵素薬
価格
1.5mg1瓶(溶解液付):12894円/瓶
7.5mg1瓶(溶解液付):51365円/瓶

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • がん化学療法に伴う高尿酸血症

用法・用量

  • 通常、ラスブリカーゼとして0.2mg/kgを1日1回30分以上かけて点滴静注する。なお、投与期間は最大7日間とする。
禁忌

【警告】

  • 本剤投与によりアナフィラキシーショックを含む重篤な過敏症が発現するおそれがあるので、投与終了後も十分な観察を行うこと。また、症状が発現した場合、直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。[「3.副作用(1)重大な副作用」の項参照]
  • 溶血性貧血あるいはメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるので、症状が発現した場合、直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。[「3.副作用(1)重大な副作用」の項参照]
  • 海外臨床試験において、グルコース‐6‐リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損の患者に本剤を投与後、重篤な溶血性貧血が認められている。G6PD欠損又はその他の赤血球酵素異常の有無については、家族歴の調査等十分に問診を行うこと。[【禁忌】の項参照]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • グルコース‐6‐リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損の患者又はその他の溶血性貧血を引き起こすことが知られている赤血球酵素異常を有する患者[溶血性貧血を引き起こすおそれがある。【警告】及び「3.副作用(1)重大な副作用」の項参照]
副作用
ショック、アナフィラキシー(頻度不明
アナフィラキシーショックを含む重篤な過敏症があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
溶血性貧血(頻度不明
溶血性貧血があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、貧血症状が認められた場合は本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
メトヘモグロビン血症(頻度不明
メトヘモグロビン血症があらわれることがあるので、チアノーゼ等の症状が認められた場合は本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。
※:海外において認められた副作用のため頻度不明。
注意

次の患者には慎重に投与すること

アレルギーを起こしやすい体質を有する患者[重症の即時型アレルギー反応があらわれるおそれがある。]
本剤は必ず抗悪性腫瘍剤と併用されるため、緊急時に十分対応できる医療施設においてがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用すること。
本剤の投与例に抗ラスブリカーゼ抗体(中和抗体)が発現したとの報告や、海外試験において、抗ラスブリカーゼ抗体陽性の患者に本剤を投与した後、重篤なアレルギー症状が発現したとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、本剤の治療歴がないことを確認して使用すること。
本剤は臨床検査結果(尿酸値)に影響を及ぼすことがあるので、注意すること。[「7.臨床検査値に及ぼす影響」の項参照]
本剤は他の併用薬の点滴ラインとは別のラインで投与すること。なお、別のラインが使用できない場合は、本剤投与前に生理食塩液でラインを十分に洗浄すること。
希釈時にブドウ糖液を使用しないこと。
本剤を投与する際には、フィルターを使用しないこと。
本剤を溶解する際には、振とうしないこと。なお、溶解後に著しい沈殿の認められるものは使用しないこと。
生理食塩液と混和した後は速やかに使用し、残液は廃棄すること。なお、溶解及び希釈後にやむを得ず保存する場合には、2~8℃で保存し、24時間以内に使用すること。
本剤は、がん化学療法開始4~24時間前に投与を開始すること。
投与期間が7日間を超えた場合の有効性及び安全性は確立していない。[使用経験がない。]
臨床症状及び血中尿酸濃度をモニタリングし、本剤の投与を血中尿酸濃度の管理上必要最小限の期間にとどめること。
本剤の初回使用(最大7日間の投与)後に、本剤を再度使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。[使用経験が少ない。「2.重要な基本的注意」の項参照]
本剤の投与にあたっては、腫瘍崩壊症候群の発症リスクを考慮して適応患者を選択し、既存の支持療法では血中尿酸値の管理が不十分と考えられる場合にのみ投与すること。
がん化学療法後に発症した高尿酸血症の治療における本剤の有効性及び安全性は確立していない。[使用経験がない。]
一般的に高齢者では生理機能が低下しているため、副作用の発現に注意し慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。また、ラット及びウサギではともに心臓及び血管の奇形が認められており、ウサギでは着床後胚損失率、死亡胎児数及び吸収胚数の増加、生存胎児数及び胎児重量の減少、並びに胎児の骨格発生への影響が認められている。]
本剤投与中は授乳を避けさせること。[授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。[低出生体重児に対する使用経験はなく、新生児への使用経験は少ない。]
血漿中濃度
健康成人における薬物動態
日本人健康成人男性に本剤0.05~0.2mg/kgを単回で30分間静脈内点滴投与した時の薬物動態パラメータを以下に示す。AUC及びCmaxは用量依存的に増加したが、t1/2z、CL及びVzは用量の増加に伴い増加又は減少する傾向はみられなかった。
血漿中ラスブリカーゼの薬物動態パラメータ
投与量
(mg/kg)
被験者数Cmax
(μg/mL)
AUC
(μg・h/mL)
CL
(mL/h/kg)
Vz
(mL/kg)
t1/2z
(h)
0.0561.07±0.1823.5±3.792.17±0.3978.8±17.625.1±2.84
0.1062.27±0.2046.1±4.122.20±0.2070.3±6.4822.2±1.59
0.1563.07±0.4353.9±9.632.88±0.6289.5±17.221.7±1.42
0.2064.60±1.0779.1±20.12.68±0.7286.8±22.922.8±4.43
平均±S.D.(注)本剤の承認された1回用量は0.2mg/kgである。
日本人患者における薬物動態
[成人患者の薬物動態]
日本人成人患者に本剤0.15あるいは0.2mg/kgを30分間静脈内点滴投与法にて5日間反復投与したときの薬物動態パラメータを以下に示す。
日本人成人患者にラスブリカーゼを30分間静脈内点滴投与したときの血漿中ラスブリカーゼ濃度推移
血漿中ラスブリカーゼの薬物動態パラメータ
投与量
(mg/kg)
被験者数Day1Day5
Cmax
(μg/mL)
AUC0-24
(μg・h/mL)
Cmax
(μg/mL)
AUC0-24
(μg・h/mL)
t1/2z
(h)
0.15113.73±1.0845.7±7.543.95±0.7148.2±9.6622.5±5.8
0.20104.24±1.5659.3±15.85.13±1.4765.2±22.716.1±5.6
平均±S.D.(注)本剤の承認された1回用量は0.2mg/kgである。
[小児患者の薬物動態]
日本人小児患者に本剤0.15あるいは0.2mg/kgを30分間静脈内点滴投与法にて5日間反復投与したときの薬物動態パラメータを以下に示す。
日本人小児患者にラスブリカーゼを30分間静脈内点滴投与したときの血漿中ラスブリカーゼ濃度推移
血漿中ラスブリカーゼの薬物動態パラメータ
投与量
(mg/kg)
被験者数Day1Day5
Cmax
(μg/mL)
AUC0-24
(μg・h/mL)
Cmax
(μg/mL)
AUC0-24
(μg・h/mL)
t1/2z
(h)
0.15102.16±0.5128.2±7.272.49±0.3729.7±6.4611.6±4.96
0.2092.58±0.4331.5±4.543.05±0.3838.1±5.6411.2±3.06
平均±S.D.※:Day1のCmaxは10例の平均値(注)本剤の承認された1回用量は0.2mg/kgである。
成人及び小児の造血器腫瘍患者における両臨床試験で、本剤0.15、0.20mg/kgを5日間投与して検討したところ、1日目及び5日目のAUC0-24及びCmaxは2用量間で用量に伴った上昇を示し、血漿中の本剤濃度は初回投与開始後2日目にほぼ定常状態に達した。