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ラスリテック点滴静注用1.5mg、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • がん化学療法に伴う高尿酸血症

用法・用量

  • 通常、ラスブリカーゼとして0.2mg/kgを1日1回30分以上かけて点滴静注する。なお、投与期間は最大7日間とする。

禁忌 

【警告】

  • 1.1 本剤投与によりアナフィラキシーショックを含む重篤な過敏症が発現するおそれがあるので、投与終了後も十分な観察を行うこと。また、症状が発現した場合、直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。[11.1.1参照]
  • 1.2 溶血性貧血あるいはメトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるので、症状が発現した場合、直ちに投与を中止し適切な処置を行うこと。[11.1.2、11.1.3参照]
  • 1.3 海外臨床試験において、グルコース‐6‐リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損の患者に本剤を投与後、重篤な溶血性貧血が認められている。G6PD欠損又はその他の赤血球酵素異常の有無については、家族歴の調査等十分に問診を行うこと。[2.2参照]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 グルコース‐6‐リン酸脱水素酵素(G6PD)欠損の患者又はその他の溶血性貧血を引き起こすことが知られている赤血球酵素異常を有する患者[溶血性貧血を引き起こすおそれがある。][1.3、11.1.2参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 アレルギーを起こしやすい体質を有する患者
重症の即時型アレルギー反応があらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラット及びウサギではともに心臓及び血管の奇形が認められており、ウサギでは着床後胚損失率、死亡胎児数及び吸収胚数の増加、生存胎児数及び胎児重量の減少、並びに胎児の骨格発生への影響が認められている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
低出生体重児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
副作用の発現に注意し慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤は必ず抗悪性腫瘍剤と併用されるため、緊急時に十分対応できる医療施設においてがん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで使用すること。
8.2 本剤の投与例に抗ラスブリカーゼ抗体(中和抗体)が発現したとの報告や、海外試験において、抗ラスブリカーゼ抗体陽性の患者に本剤を投与した後、重篤なアレルギー症状が発現したとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、本剤の治療歴がないことを確認して使用すること。[7.4参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 本剤1バイアルを添付溶解液1アンプルで溶解し、必要量を50mLの生理食塩液で希釈する。月齢が24ヵ月以下の患者の場合、本剤の希釈に用いる生理食塩液を10mLまで減らすことができる。本剤を溶解する際、泡立てないよう穏やかに溶解すること。溶解後は速やかに生理食塩液に混和すること。
14.1.2 希釈時にブドウ糖液を使用しないこと。
14.1.3 本剤を溶解する際には、振とうしないこと。なお、溶解後に著しい沈殿の認められるものは使用しないこと。
14.1.4 生理食塩液と混和した後は速やかに使用し、残液は廃棄すること。なお、溶解及び希釈後にやむを得ず保存する場合には、2~8℃で保存し、24時間以内に使用すること。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 本剤は他の併用薬の点滴ラインとは別のラインで投与すること。なお、別のラインが使用できない場合は、本剤投与前に生理食塩液でラインを十分に洗浄すること。
14.2.2 本剤を投与する際には、フィルターを使用しないこと。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤は、がん化学療法開始4~24時間前に投与を開始すること。
7.2 投与期間が7日間を超えた場合の有効性及び安全性は確立していない。使用経験がない。
7.3 臨床症状及び血中尿酸濃度をモニタリングし、本剤の投与を血中尿酸濃度の管理上必要最小限の期間にとどめること。
7.4 本剤の初回使用(最大7日間の投与)後に、本剤を再度使用した場合の有効性及び安全性は確立していない。使用経験が少ない。[8.2参照]

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 本剤の投与にあたっては、腫瘍崩壊症候群の発症リスクを考慮して適応患者を選択し、既存の支持療法では血中尿酸値の管理が不十分と考えられる場合にのみ投与すること。
5.2 がん化学療法後に発症した高尿酸血症の治療における本剤の有効性及び安全性は確立していない。使用経験がない。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人健康成人男性に本剤0.05~0.2mg/kg注1)を単回で30分間静脈内点滴投与した時の薬物動態パラメータを以下に示す。AUC及びCmaxは用量依存的に増加したが、t1/2z、CL及びVzは用量の増加に伴い増加又は減少する傾向はみられなかった。
血漿中ラスブリカーゼの薬物動態パラメータ
投与量
(mg/kg)
被験者数Cmax
(μg/mL)
AUC
(μg・h/mL)
CL
(mL/h/kg)
Vz
(mL/kg)
t1/2z
(h)
0.0561.07±0.1823.5±3.792.17±0.3978.8±17.625.1±2.84
0.1062.27±0.2046.1±4.122.20±0.2070.3±6.4822.2±1.59
0.1563.07±0.4353.9±9.632.88±0.6289.5±17.221.7±1.42
0.2064.60±1.0779.1±20.12.68±0.7286.8±22.922.8±4.43
平均±S.D.
注1)本剤の承認された1回用量は0.2mg/kgである。
16.1.2 反復投与
(1)成人患者
日本人成人患者に本剤0.15あるいは0.2mg/kg注2)を30分間静脈内点滴投与法にて5日間反復投与したときの薬物動態パラメータを以下に示す。
日本人成人患者にラスブリカーゼを30分間静脈内点滴投与したときの血漿中ラスブリカーゼ濃度推移
血漿中ラスブリカーゼの薬物動態パラメータ
投与量
(mg/kg)
被験者数Day1Day5
Cmax
(μg/mL)
AUC0-24
(μg・h/mL)
Cmax
(μg/mL)
AUC0-24
(μg・h/mL)
t1/2z
(h)
0.15113.73±1.0845.7±7.543.95±0.7148.2±9.6622.5±5.8
0.20104.24±1.5659.3±15.85.13±1.4765.2±22.716.1±5.6
平均±S.D.
注2)本剤の承認された1回用量は0.2mg/kgである。
(2)小児患者
日本人小児患者に本剤0.15あるいは0.2mg/kg注3)を30分間静脈内点滴投与法にて5日間反復投与したときの薬物動態パラメータを以下に示す。
日本人小児患者にラスブリカーゼを30分間静脈内点滴投与したときの血漿中ラスブリカーゼ濃度推移
血漿中ラスブリカーゼの薬物動態パラメータ
投与量
(mg/kg)
被験者数Day1Day5
Cmax
(μg/mL)
AUC0-24
(μg・h/mL)
Cmax
(μg/mL)
AUC0-24
(μg・h/mL)
t1/2
(h)
0.15102.16±0.5128.2±7.272.49±0.3729.7±6.4611.6±4.96
0.209注4)2.58±0.4331.5±4.543.05±0.3838.1±5.6411.2±3.06
平均±S.D.注4)Day1のCmaxは10例の平均値
注3)本剤の承認された1回用量は0.2mg/kgである。
(3)成人及び小児の造血器腫瘍患者
成人及び小児の造血器腫瘍患者における両臨床試験で、本剤0.15、0.20mg/kg注5)を5日間投与して検討したところ、1日目及び5日目のAUC0-24及びCmaxは2用量間で用量に伴った上昇を示し、血漿中の本剤濃度は初回投与開始後2日目にほぼ定常状態に達した。
注5)本剤の承認された1回用量は0.2mg/kgである。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシーショックを含む重篤な過敏症があらわれることがある。[1.1参照]
11.1.2 溶血性貧血(頻度不明)
貧血症状が認められた場合は本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。[1.2、2.2参照]
11.1.3 メトヘモグロビン血症(頻度不明)
チアノーゼ等の症状が認められた場合は本剤の投与を直ちに中止し、適切な処置を行うこと。[1.2参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上~10%未満5%未満頻度不明
血液白血球減少、貧血、溶血、血小板減少、ヘモグロビン減少、APTT延長
消化器便秘、悪心・嘔吐、食欲不振、心窩部不快感、咽喉頭不快感下痢、腹痛、口内炎
肝臓肝機能障害(AST、ALT、Al‐P、総ビリルビンの上昇等)LDH上昇、γ‐GTP上昇
腎臓尿蛋白、排尿困難、血尿
泌尿器BUN上昇、尿潜血陽性
精神神経系頭痛、めまい
皮膚発疹、そう痒、脱毛、蕁麻疹
呼吸器低酸素症、胸膜炎呼吸困難、気管支痙攣、鼻炎
筋・骨格四肢痛背部痛、顎痛
代謝及び栄養電解質異常(Na、K、Pの異常)血糖上昇、総蛋白減少、アミラーゼ上昇、アルブミン低下電解質異常(Ca、Mgの異常)
その他アレルギー反応、発熱注射部位反応(硬結、紅斑等)、倦怠感、ほてり高血圧、徐脈、低血圧、感染(肺炎、敗血症等を含む)、粘膜の炎症、浮腫、疲労感、疼痛、カテーテル留置部位反応(紅斑、出血、疼痛等)
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