製品名 ワルファリンK錠0.5mg「トーワ」
ワルファリンK錠1mg「トーワ」

一般名
Warfarin Potassium
薬効分類
凝固・抗血栓薬
 >経口ビタミンK拮抗薬
価格
0.5mg1錠:9.6円/錠
1mg1錠:9.6円/錠

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • 血栓塞栓症(静脈血栓症、心筋梗塞症、肺塞栓症、脳塞栓症、緩徐に進行する脳血栓症等)の治療及び予防

用法・用量

  • 本剤は、血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)の検査値に基づいて、本剤の投与量を決定し、血液凝固能管理を十分に行いつつ使用する薬剤である。
  • 初回投与量を1日1回経口投与した後、数日間かけて血液凝固能検査で目標治療域に入るように用量調節し、維持投与量を決定する。
  • ワルファリンに対する感受性には個体差が大きく、同一個人でも変化することがあるため、定期的に血液凝固能検査を行い、維持投与量を必要に応じて調節すること。
  • 抗凝固効果の発現を急ぐ場合には、初回投与時ヘパリン等の併用を考慮する。
  • 成人における初回投与量は、ワルファリンカリウムとして、通常1~5mg1日1回である。
  • 小児における維持投与量(mg/kg/日)の目安を以下に示す。
    • 12ヵ月未満

      0.16mg/kg/日
    • 1歳以上15歳未満

      0.04~0.10mg/kg/日
禁忌

【警告】

  • 本剤とカペシタビンとの併用により、本剤の作用が増強し、出血が発現し死亡に至ったとの報告がある。併用する場合には血液凝固能検査を定期的に行い、必要に応じ適切な処置を行うこと。(「相互作用」の項参照)
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 出血している患者(血小板減少性紫斑病、血管障害による出血傾向、血友病その他の血液凝固障害、月経期間中、手術時、消化管潰瘍、尿路出血、喀血、流早産・分娩直後等性器出血を伴う妊産褥婦、頭蓋内出血の疑いのある患者等)[本剤を投与するとその作用機序より出血を助長することがあり、ときには致命的になることもある。]
  • 出血する可能性のある患者(内臓腫瘍、消化管の憩室炎、大腸炎、亜急性細菌性心内膜炎、重症高血圧症、重症糖尿病の患者等)[出血している患者同様に血管や内臓等の障害箇所に出血が起こることがある。]
  • 重篤な肝障害・腎障害のある患者[ビタミンK依存性凝固因子は肝臓で産生されるので、これが抑制され出血することがある。また、本剤の代謝・排泄の遅延で出血することがある。]
  • 中枢神経系の手術又は外傷後日の浅い患者[出血を助長することがあり、ときには致命的になることもある。]
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性(「重要な基本的注意」及び「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • 骨粗鬆症治療用ビタミンK2(メナテトレノン)製剤を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
  • イグラチモドを投与中の患者(「相互作用」の項参照)
  • ミコナゾール(ゲル剤・注射剤)を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
副作用
(頻度不明)
出血
脳出血等の臓器内出血、粘膜出血、皮下出血等を生じることがある。このような場合には、本剤の減量又は休薬、あるいはビタミンK製剤投与、プロトロンビン複合体の静注又は新鮮凍結血漿の輸注等の適切な処置を行うこと。また、同時に血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)を行うことが望ましい。
皮膚壊死
本剤投与開始による早期にプロテインC活性の急速な低下が原因で、一過性の過凝固状態となることがある。その結果、微小血栓を生じ皮膚壊死に至る可能性がある。投与前にプロテインC活性を確認することが望ましい。
カルシフィラキシス
周囲に有痛性紫斑を伴う有痛性皮膚潰瘍、皮下脂肪組織又は真皮の小~中動脈の石灰化を特徴とするカルシフィラキシスがあらわれ、敗血症に至ることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、本剤を減量又は休薬するなど、適切な処置を行うこと。
注意

次の患者には慎重に投与すること

肝炎、下痢、脂肪の吸収不全、慢性アルコール中毒、うっ血性心不全、敗血症、遷延性低血圧症のある患者及び新生児のビタミンK欠乏時等[本剤の作用が増強されることがある。]
ビタミンK摂取時等[本剤の作用が減弱されることがある。]
悪性腫瘍の患者[悪性腫瘍の患者では、血液凝固能の亢進により血栓傾向となる一方で、腫瘍関連出血を生じることがある。また、全身状態や摂食状況の変化に伴う血液凝固能の変動を生じることがある。]
産褥婦[出血しやすく、出血量が多くなることがある。]
甲状腺機能亢進症、又は甲状腺機能低下症の患者[甲状腺機能異常の患者では、病態の変化又は治療過程で甲状腺機能が正常化し、血液凝固能が変化することがある。その結果として本剤の作用が見かけ上減弱、又は増強するおそれがある。]
新生児(「重要な基本的注意」及び「小児等への投与」の項参照)
併用注意の薬剤との併用により、本剤の作用が増強し、重篤な出血に至ったとの報告がある。本剤の作用増強が進展あるいは持続しないように十分注意し、適切な治療域へ用量調節すること。一方、本剤の作用減弱の場合も同様に作用減弱が進展あるいは持続しないように十分注意すること。
急に投与を中止した場合、血栓を生じるおそれがあるので徐々に減量すること。
出血等の副作用のため本剤の抗凝固作用を急速に減少する必要がある場合には投与を中止するとともに、ビタミンK製剤の投与を要することがある。なお、脳出血等の重篤な出血を発現した場合には、必要に応じて、プロトロンビン複合体の静注又は新鮮凍結血漿の輸注等の適切な処置も考慮すること。これらの場合にも血栓再発に対し十分注意すること。
ビタミンK製剤を投与中の患者には本剤の効果が発現しないので、本剤の治療を要する場合は、止血目的以外のビタミンK製剤を投与しないこと。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。また、妊娠する可能性のある女性に投与する場合には、事前に本剤による催奇形性、胎児の出血傾向に伴う死亡、分娩時の母体の異常出血の危険性について十分説明すること。(「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
小児に本剤を使用する場合、小児の抗凝固薬療法に精通した医師が監督すること。
新生児への投与に関する安全性は確立していないので、新生児には、有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
血液凝固能検査(プロトロンビン時間及びトロンボテスト)等に基づき投与量を決定し、治療域を逸脱しないように、血液凝固能管理を十分に行いつつ使用すること。
プロトロンビン時間及びトロンボテストの検査値は、活性(%)以外の表示方法として、一般的にINR(International Normalized Ratio:国際標準比)が用いられている。INRを用いる場合、国内外の学会のガイドライン等、最新の情報を参考にし、年齢、疾患及び併用薬等を勘案して治療域を決定すること。
成人における維持投与量は1日1回1~5mg程度となることが多い。
本剤は、血漿アルブミンとの結合率が高く、高齢者では血漿アルブミンが減少していることが多いため、遊離の薬物の血中濃度が高くなるおそれがある。用量に留意し慎重に投与すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。[本剤は胎盤を通過し、点状軟骨異栄養症等の軟骨形成不全、神経系の異常、胎児の出血傾向に伴う死亡の報告がある。また、分娩時に母体の異常出血があらわれることがある。]
本剤投与中の授乳婦には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中に移行し、新生児に予期しない出血があらわれることがある。]
新生児に対する安全性は確立していない。(使用経験が少ない)
生物学的同等性試験
ワルファリンK錠1mg「トーワ」
ワルファリンK錠1mg「トーワ」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ワルファリンカリウムとして1mg)健康成人男子(n=19)に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC144(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
ワルファリンK錠1mg「トーワ」(錠剤、1mg)4183±604170.46±29.120.456±0.16798.0±19.1
標準製剤(錠剤、1mg)4166±783165.37±29.940.473±0.196109.0±50.8
(Mean±S.D.,n=19)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
ワルファリンK錠0.5mg「トーワ」
ワルファリンK錠0.5mg「トーワ」は、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(平成18年11月24日 薬食審査発第1124004号)」に基づき、ワルファリンK錠1mg「トーワ」を標準製剤としたとき、溶出挙動が等しく、生物学的に同等とみなされた。
溶出挙動
ワルファリンK錠0.5mg「トーワ」及びワルファリンK錠1mg「トーワ」は、日本薬局方医薬品各条に定められたワルファリンカリウム錠の溶出規格にそれぞれ適合していることが確認されている。