製品名 コアベータ静注用12.5mg

一般名
Landiolol Hydrochloride
薬効分類
降圧薬
 >β遮断薬(β1選択性)
価格
12.5mg1瓶:2709円/瓶

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • コンピューター断層撮影による冠動脈造影における高心拍数時の冠動脈描出能の改善

用法・用量

  • ランジオロール塩酸塩として、1回0.125mg/kgを1分間で静脈内投与する。
禁忌
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 心原性ショックの患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
  • 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者〔アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある。〕
  • 房室ブロック(II度以上)、洞不全症候群など徐脈性不整脈患者〔刺激伝導系に対し抑制的に作用し、悪化させるおそれがある。〕
  • 肺高血圧症による右心不全のある患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
  • うっ血性心不全のある患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
  • 未治療の褐色細胞腫の患者(「重要な基本的注意」の項(7)参照)
  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
副作用
注意

次の患者には慎重に投与すること

左室収縮機能障害のある患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
気管支痙攣性疾患の患者〔本剤はβ1受容体選択的遮断剤であるが、弱いながらもβ2受容体遮断作用も有することから、気管支筋収縮作用により、痙攣症状の誘発、悪化を起こすおそれがある。〕
コントロール不十分な糖尿病患者〔低血糖症状としての頻脈等の交感神経系反応をマスクするおそれがある。〕
低血圧症の患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
重篤な血液、肝、腎機能障害のある患者〔薬剤の代謝、排泄が影響を受けるおそれがある。〕
末梢循環障害のある患者(壊疽、レイノー症候群、間歇性跛行等)〔本剤はβ1受容体選択的遮断剤であるが、弱いながらもβ2受容体遮断作用も有することから、末梢血管の拡張を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
本剤投与前には、過度の低血圧ではないことを確認すること。
冠動脈CTの前に硝酸薬を投与する場合は、硝酸薬投与による一過性の循環動態の変動が安定化し、過度の血圧低下等がないことを確認したうえで、本剤を投与することが望ましい。
本剤投与時には、心拍数をモニタリングし、本剤投与中に過度の心拍数減少が生じた場合は、本剤の投与を中止すること。
本剤投与による過度の血圧低下に注意し、冠動脈CT撮像後は、過度の血圧低下がないことを確認すること。
本剤使用下でアナフィラキシー様反応が生じた場合、通常用量のアドレナリンによる治療に抵抗性を示す可能性もあることにも留意して、適切な処置を行うこと(「その他の注意」の項(2)参照)。
本剤の心拍数の減少効果は、投与終了後、速やかに減弱するものの、この効果の消失には投与終了後30分を要することに留意すること。
褐色細胞腫の患者では、本剤投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断剤で治療されていることを確認したうえで、本剤を投与すること。
10mg/mLを超える濃度で投与すると、局所反応や皮膚壊死が発現するおそれがあるので、十分に注意すること。本剤は、1バイアル(ランジオロール塩酸塩12.5mg)を1.25mL以上の生理食塩液等で溶解すること。
本剤の静脈内投与終了の4~7分後を目安に冠動脈CTを開始すること。
本剤投与に際しては、下記の体重別投与量表を参考にすること。
<体重別投与量表>
本剤12.5mgを10mLに溶解した場合
体重投与量
30kg3.0mL
40kg4.0mL
50kg5.0mL
60kg6.0mL
70kg7.0mL
80kg8.0mL
90kg9.0mL
100kg10.0mL
本剤は、コンピューター断層撮影(CT)検査室の入室後に患者の心拍数を確認し、心拍数の減少が必要な場合に限り使用すること。
心拍数90回/分を超える患者における有効性及び安全性は確認されていない。
心房細動を有する患者における有効性及び安全性は確認されていない。
高齢者では十分に患者の状態を観察しながら投与すること。〔高齢者では生理機能が低下していることが多く、本剤の作用が強く発現するおそれがある。〕
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
血中濃度
1分間静脈内投与(健康成人)
健康成人6名に0.5、1.0、1.5及び2.0mg/kgで1分間静脈内投与すると、全血中濃度-時間曲線下面積(AUC0-∞)はそれぞれ14.2、28.3、43.5及び68.9μg・min/mLである。また、投与終了後の消失半減期(T1/2)は3.5~3.7分、全身クリアランス(CLtot)は31.1~38.0mL/min/kgである。
投与量(mg/kg)AUC0-∞(μg・min/mL)T1/2(min)CLtot(mL/min/kg)
0.514.2±4.83.5±0.638.0±10.3
1.028.3±5.23.7±0.236.3±6.5
1.543.5±6.83.7±0.235.1±4.6
2.068.9±19.63.7±0.331.1±8.8
平均値±標準偏差
肝障害患者における薬物動態
肝障害患者6名(Child-Pugh分類A:5名、B:1名)及び健康成人6名に0.06mg/kg/minで1分間投与後、0.02mg/kg/minで60分間静脈内持続投与したとき、全血中濃度のCmax及びAUC0-∞はそれぞれ1.42及び1.44倍、肝障害患者で高く推移したが、T1/2は4.0分であり、健康成人と差がないことが示された。
Cmax(ng/mL)C61min(ng/mL)AUC0-∞(μg・min/mL)T1/2(min)
肝障害患者942±140866±5452.4±5.24.0±0.4
健康成人665±119641±12536.3±3.64.0±1.5
平均値±標準偏差
代謝
本剤はヒト肝臓及び血漿中で加水分解され、速やかに代謝される。肝代謝クリアランスは肝血流が律速と考えられ、全身クリアランスの約半分を占める。また、in vitroの血漿中代謝半減期は4.1分であり、血漿中での代謝の寄与も大きい。ヒト肝臓における主代謝酵素はカルボキシエステラーゼ、ヒト血漿中における主代謝酵素は擬コリンエステラーゼであると推定された。
また、本剤及びその代謝物(カルボン酸体、安息香酸体)はヒトのチトクロームP450の分子種(CYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6及びCYP3A4)に対してほとんど阻害活性を示さなかった(in vitro)。
排泄
主排泄経路は尿であり、健康成人に0.5mg/kgで1分間静脈内投与したとき、投与後24時間までに未変化体が9.9%、カルボン酸体が65.4%排泄された。
蛋白結合率
ヒト血清に対する蛋白結合率は1.5~7.0%である(in vitro、限外ろ過法)。