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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 統合失調症

用法・用量

  • 通常、成人にはネモナプリドとして1日9~36mgを食後に分割経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日60mgまで増量することができる。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 昏睡状態の患者、又はバルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[本剤の作用が過度にあらわれるおそれがある。]
  • 2.2 パーキンソン病又はレビー小体型認知症のある患者[錐体外路症状が悪化するおそれがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心・血管疾患、低血圧又はそれらの疑いのある患者
心電図変化、血圧低下等があらわれることがある。
9.1.2 てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
痙攣閾値を低下させることがある。
9.1.3 脱水・栄養不良状態等を伴う身体的疲弊症状のある患者
悪性症候群(Syndrome malin)が起こりやすい。[11.1.1参照]
9.1.4 不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。[11.1.4参照]
9.3 肝機能障害患者
肝機能障害を悪化させるおそれがある。[11.1.3参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい。動物実験(ラット)で周産期死亡が増加したとの報告がある。また、妊娠後期に抗精神病薬が投与されている場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状(新生児薬物離脱症候群)や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。
9.6 授乳婦
投与中は授乳しないことが望ましい。動物実験(ラット)で乳汁中への移行がみられている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
低用量から投与を開始するなど慎重に投与すること。肝機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがある。

8.重要な基本的注意

8.1 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないように注意すること。
8.2 制吐作用を有するため、他の薬剤に基づく中毒、腸閉塞、脳腫瘍等による嘔吐症状を不顕性化することがあるので注意すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人に単回経口投与したときの各パラメータ(n=6)
投与量(mg)Tmax(h)Cmax(ng/mL)t1/2(h)AUC0-10h(ng・h/mL)
32.330.774.52.85
62.171.182.33.69
(注)本剤の承認された1日用量は、9~36mgである。
16.4 代謝
本剤は、ヒトにおいて主として肝臓の薬物代謝酵素CYP3A4で代謝されることが、in vitro試験により確認されている。尿中主代謝物はN-脱メチル化、脱ベンジル化及びピロリジン核のα位の酸化によって生じる代謝物である。
16.5 排泄
健康成人に経口投与した場合、投与後24時間の尿中には未変化体は検出されなかった。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等)
ペントバルビタールナトリウム等
中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、必要に応じ本剤を減量すること。本剤は中枢ドパミン受容体遮断作用を有し、両剤の相加的中枢神経抑制作用を示す。
アルコール(飲酒)中枢神経抑制作用が増強されることがあるので、必要に応じ本剤を減量すること。アルコールは中枢神経抑制作用を有し、両剤が相加的に作用する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 悪性症候群(Syndrome malin)(0.1%未満)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、他の抗精神病剤で、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害へと移行し、死亡した例が報告されている。[9.1.3参照]
11.1.2 無顆粒球症、白血球減少(いずれも頻度不明)
11.1.3 肝機能障害、黄疸(頻度不明)
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、黄疸等があらわれることがある。[9.3参照]
11.1.4 肺塞栓症、深部静脈血栓症(いずれも頻度不明)
抗精神病薬において、肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されているので、観察を十分に行い、息切れ、胸痛、四肢の疼痛、浮腫等が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。[9.1.4参照]
発現頻度は、承認時までの臨床試験及び使用成績調査結果に基づいている。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上0.1~5%未満0.1%未満
錐体外路症状パーキンソン症候群(振戦、筋強剛、流涎等)、ジスキネジア(舌のもつれ、言語障害、眼球回転、急性ジストニア、嚥下困難等)、アカシジア(静坐不能)口周部等の不随意運動(遅発性ジスキネジア)
精神神経系不眠、不安、傾眠、眠気、過剰鎮静、興奮、無力症、うつ状態、知覚異常、脱力倦怠感、焦燥感、イライラ感、頭痛、めまい・ふらつき痙攣発作、躁状態等
自律神経系口渇、発汗、尿閉
内分泌月経異常、乳汁分泌
霧視
循環器血圧低下、心悸亢進血圧上昇、徐脈、心電図変化等
肝臓AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-P・γ-GTP上昇等の肝機能障害
消化器便秘、嘔気、嘔吐、食欲不振食欲亢進、下痢等
皮膚発疹
その他貧血、体重増加体重減少等

発現頻度は、承認時までの臨床試験及び使用成績調査結果に基づいている。

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