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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、麻酔前投薬
  • ○下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善

    • 急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期

用法・用量

  • <胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎>

    • 通常、成人にはロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として1回75mg(本剤375mg)を1日2回(朝食後、就寝前又は夕食後)経口投与する。また、1回150mg(本剤750mg)を1日1回(就寝前)経口投与することもできる。
    • 通常、小児にはロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として、体重30kg未満では1回37.5mg(本剤187.5mg)を、体重30kg以上では1回75mg(本剤375mg)を1日2回(朝食後、就寝前又は夕食後)経口投与する。
    • なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • <Zollinger-Ellison症候群>

    • 通常、成人にはロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として1回75mg(本剤375mg)を1日2回(朝食後、就寝前又は夕食後)経口投与する。
    • 通常、小児にはロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として、体重30kg未満では1回37.5mg(本剤187.5mg)を、体重30kg以上では1回75mg(本剤375mg)を1日2回(朝食後、就寝前又は夕食後)経口投与する。
    • なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • <麻酔前投薬>

    • 通常、成人にはロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として1回75mg(本剤375mg)を手術前日就寝前及び手術当日麻酔導入2時間前の2回経口投与する。また、1回150mg(本剤750mg)を手術前日就寝前に1回経口投与することもできる。
    • 通常、小児にはロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として、体重30kg未満では1回37.5mg(本剤187.5mg)を、体重30kg以上では1回75mg(本剤375mg)を手術前日就寝前及び手術当日麻酔導入2時間前の2回経口投与する。
  • <下記疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
    急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期>

    • 通常、成人にはロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として1回75mg(本剤375mg)を1日1回(就寝前又は夕食後)経口投与する。
    • 通常、小児にはロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として、体重30kg未満では1回37.5mg(本剤187.5mg)を、体重30kg以上では1回75mg(本剤375mg)を1日1回(就寝前又は夕食後)経口投与する。
    • なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある患者
9.2 腎機能障害患者
血中濃度が持続することがあるので、投与量を減ずるか投与間隔をあけるなど注意すること。[9.8、16.6.1参照]
9.3 肝機能障害患者
 
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラット及びウサギの器官形成期投与試験でラットの400mg/kg投与群に分娩異常、ウサギの400mg/kg投与群の少数例に流早産が、ラットの周産期・授乳期投与試験で200mg/kg投与群の少数例に分娩異常がみられている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が認められている。[16.3.3参照]
9.7 小児等
低出生体重児、新生児、乳児又は幼児を対象とした臨床試験は実施していない。[16.6.2、17.1.1参照]
9.8 高齢者
投与量を減ずるか投与間隔をあけるなど慎重に投与すること。本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く、血中濃度が持続するおそれがある。[9.2、16.6.1参照]

8.重要な基本的注意

肝機能、腎機能、血液像等に注意すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 生物学的同等性試験
健康成人男性に、ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩として1回75mg(細粒剤及びカプセル剤)をクロスオーバー法により絶食単回経口投与及び食後単回経口投与して血漿中ロキサチジン濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
[絶食時]
投与量AUC0→24(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
細粒剤75mg2628.05±401.72305.2±47.72.59±0.665.71±0.60
カプセル剤75mg2587.18±347.01316.4±61.42.50±0.715.55±0.81
(mean±S.D.,n=16)
[食後]
投与量AUC0→24(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
細粒剤75mg2550.61±502.64293.1±47.13.93±0.264.86±0.55
カプセル剤75mg2654.48±630.31334.5±80.54.87±2.004.32±0.73
(mean±S.D.,n=15)
16.1.2 血中濃度(健康成人)
健康成人に37.5mg、75mg又は150mgを単回経口投与した結果、最大血漿中濃度到達時間及び血漿中半減期等の薬物動態パラメータは以下のとおりであった。
また、健康成人に50mgを1日2回56日間連続経口投与した時の血漿中薬物動態の解析結果から蓄積性は認められなかった。
投与量AUC(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
37.5mg1353.15±249.41157.5±20.22.38±0.695.57±0.28
75mg2424.47±396.78329.0±53.82.88±0.355.03±0.64
150mg5275.24±695.70628.5±66.72.13±0.355.01±0.43
(mean±S.D.,n=8)
16.3 分布
16.3.1 蛋白結合率
6~11%(平衡透析法、in vitro)。腎機能障害患者においても同程度であった。
16.3.2 胎児への移行
帝王切開患者に75mgを手術前2回経口投与した結果、臍帯血漿中濃度は母体静脈血漿中濃度の約60%であり、羊水への移行量は投与量の0.3%以下であった。
16.3.3 乳汁への移行
授乳期ラットに[14C]ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩を経口投与した結果、乳汁中濃度は血漿中の約2倍であったが、半減期は血漿中と同程度であった。[9.6参照]
16.4 代謝
健康成人に75mgを経口投与した結果、尿中代謝物は主に脱アセチル体であり、ついで多かったのはカルボン酸誘導体であった。
16.5 排泄
健康成人に75mgを経口投与した結果、24時間以内に投与量の約70%が尿中に排泄され、そのうち約80%が脱アセチル体であった。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
腎機能障害患者に75mgを経口投与すると、表1に示すとおり健康成人と比較して吸収過程に変化はみられなかったが、最大血漿中濃度に到達した後の血漿からの消失は腎機能の低下とともに遅延した。したがって腎機能障害患者に本剤を投与する場合には、投与量、投与間隔の適切な調節が必要である。[9.2、9.8参照]
表1 腎機能とT1/2及びAUC
クレアチニンクリアランス(mL/min)T1/2(hr)AUC(ng・hr/mL)
Ccr≧903.94±0.342362±160
90>Ccr≧605.68±0.514101±618
60>Ccr≧307.70±0.494981±477
30>Ccr12.13±1.1312993±1245
16.6.2 小児
小児患者(6~14歳)に37.5mg又は75mgを朝食後単回経口投与した結果、最大血漿中濃度到達時間及び血漿中半減期等の薬物動態パラメータは以下のとおりであった。[9.7参照]
投与量nAUC(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
37.5mg122053.64±619.36353.6±131.12.67±1.234.62±1.08
75mg133587.48±889.94530.2±148.42.92±1.384.17±0.89
(mean±S.D.)
また、上記の小児患者を「用法・用量」に合わせて再解析した結果は以下のとおりであった。[9.7参照]
体重投与量n体重(kg)AUC(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
30kg未満37.5mg426.2±3.52405.4±478.2445.0±103.12.25±0.504.10±0.86
30kg以上75mg643.1±10.82963.7±725.8472.7±141.93.17±0.754.12±1.01
(mean±S.D.)

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(頻度不明)
ショック(初期症状:不快感、顔面蒼白、血圧低下等)があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2 再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少(0.1%未満)
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少(初期症状:全身倦怠、脱力、皮下・粘膜下出血、発熱等)があらわれることがあるので、定期的に血液検査を実施し、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.3 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(0.1%未満)
11.1.4 肝機能障害、黄疸(0.1%未満)
AST、ALT、γ-GTP上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.5 横紋筋融解症(0.1%未満)
CK、LDH等の筋逸脱酵素の急激な上昇、ミオグロビン尿、筋肉痛等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.6 房室ブロック等の心ブロック(頻度不明)
注)発現頻度は使用成績調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
過敏症発疹、そう痒感等
血液好酸球数増多白血球数減少貧血
消化器便秘等下痢、悪心、腹部膨満感、口渇等
肝臓AST、ALTの上昇等ALP、LDHの上昇等肝機能異常
精神神経系可逆性の錯乱状態、幻覚、しびれ、眠気、不眠、めまい、頭痛等痙攣
その他女性型乳房、乳汁分泌、倦怠感、血圧上昇、BUN上昇

注)発現頻度は使用成績調査を含む。

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