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オキサトミドドライシロップ小児用2%「ツルハラ」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○気管支喘息
  • ○アトピー性皮膚炎
  • ○蕁麻疹
  • ○痒疹

用法・用量

  • 通常、小児には1回オキサトミドとして0.5mg/kg(ドライシロップとして25mg/kg)を用時水で懸濁して、朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1回最高用量はオキサトミドとして0.75mg/kg(ドライシロップとして37.5mg/kg)を限度とする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性[9.5参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 長期ステロイド療法を受けている患者
本剤投与によりステロイド減量を図る場合には十分な管理下で徐々に行うこと。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 肝機能障害又はその既往歴のある患者
肝機能障害が悪化又は再燃するおそれがある。[11.1.1参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で口蓋裂、合指症、指骨の形成不全等の催奇形作用が報告されている。[2.2参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(イヌ)で乳汁移行が認められている。[16.3.3参照]
9.7 小児等
過量投与を避けること。幼児(特に2歳以下)において錐体外路症状が発現するおそれがある。[13.1参照]
9.8 高齢者
肝機能が低下していることが多い。本剤は、主として肝臓で代謝される。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。
8.2 本剤により、末梢血中好酸球が増加することがあるので、このような場合には経過観察を十分に行うこと。
<気管支喘息>
8.3 本剤は気管支拡張剤並びに全身性ステロイド剤と異なり、既に起こっている喘息発作を速やかに軽減する薬剤ではないので、このことは患者に十分注意しておく必要がある。

14.適用上の注意

14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 他の液シロップ剤との混合
本剤は、他の液シロップ剤と混合した場合に分散性が低下するので、配合しないこと。正確な用量調整が困難である。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 生物学的同等性試験
オキサトミドドライシロップ小児用2%「ツルハラ」とセルテクトドライシロップ2%を、クロスオーバー法によりそれぞれ1.5g(オキサトミド30mg)を健康成人男子(オキサトミドドライシロップ小児用2%「ツルハラ」の承認されている用法・用量は小児のみ)に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.8)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
血漿中オキサトミドの薬物動態パラメータ
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-24hr(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
オキサトミドドライシロップ小児用2%「ツルハラ」46.0±31.88.7±5.91.6±0.85.5
セルテクトドライシロップ2%46.8±30.49.0±5.71.5±0.74.5
(Mean±S.D.、n=16)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.3 分布
16.3.1 体組織への分布
ラットに14C-オキサトミド10mg/kgを経口投与した場合、投与後30分で、肝臓、腎臓、腸間膜リンパ節、肺、副腎の順で高い分布を示し、投与後1、2及び6時間においても上記組織で放射活性が認められたが、24時間では放射能の残存する組織は少なく、96時間にほとんどの組織で検出限界以下となった。
16.3.2 血液-胎盤関門通過性
妊娠ラットに14C-オキサトミド10mg/kgを経口投与した結果、胎児内濃度は胎盤中濃度の1/4~1/5であり、母体に投与した量の0.08%であった。
16.3.3 母乳中への移行性
分娩後のイヌに14C-オキサトミド10mg/kgを経口投与し、乳汁への移行性を検討した結果、血漿中及び乳汁中の放射能の最高値は投与後1~2時間以内に得られほぼ同程度のレベルを示した。[9.6参照]
16.4 代謝
16.4.1 ヒトで確認された代謝経路は、piperazine及びbenzimidazoloneのN位の酸化的脱アルキル化及びbenzimidazoloneの芳香環水酸化である。
16.4.2 in vitro試験において、オキサトミドの代謝には、肝チトクロームP-450(主にCYP 3A4、また2D6)が関与することが示された。
16.5 排泄
健常成人に14C-オキサトミド60mgを経口投与した場合、放射能は投与後96時間までに尿中に投与量の40.1%、糞中に54.0%が排泄された(外国人データ)。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アルコール性飲料
中枢神経抑制剤
麻薬性鎮痛剤
鎮静剤
催眠剤等
眠気、倦怠感等が強くあらわれるおそれがある。相加的に作用する。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 肝炎(頻度不明)、肝機能障害(0.5%)、黄疸(頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、ビリルビン、Al-P、LDHの著しい上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸(初期症状:全身倦怠感、食欲不振、発熱、嘔気・嘔吐等)があらわれることがある。[9.3参照]
11.1.2 ショック、アナフィラキシー(頻度不明)
血圧低下、呼吸困難、全身紅潮、咽頭・喉頭浮腫等の症状があらわれることがある。
11.1.3 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
11.1.4 血小板減少(頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
錐体外路症状注)硬直(口周囲、四肢)、眼球偏位、後屈頸、攣縮、振戦
過敏症発疹浮腫(顔面、手足等)
内分泌月経障害、乳房痛女性化乳房
精神神経系眠気、倦怠感、口渇頭痛・頭重、めまい・ふらつき・立ちくらみ、しびれ感
泌尿器膀胱炎様症状(頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等)、排尿困難
消化器嘔気・嘔吐、胃部不快感、下痢便秘、胃痛、腹痛、食欲不振、食欲亢進、にがみ、腹部不快感、口内炎、舌のあれ
循環器動悸
その他好酸球増多ほてり、鼻出血発熱

注)錐体外路症状が発現した場合には、必要に応じて抗パーキンソン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
(頻度は錠剤とドライシロップの合計。使用成績調査の結果を含む。)

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