製品名 ミダフレッサ静注0.1%

一般名
Midazolam
薬効分類
抗てんかん薬
 >ベンゾジアゼピン系薬
価格
10mg10mL1瓶:3336円/瓶

製薬会社
効能・効果
用法・容量

効能・効果

  • てんかん重積状態

用法・用量

  • 静脈内投与

    • 通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、ミダゾラムとして0.15mg/kgを静脈内投与する。投与速度は1mg/分を目安とすること。なお、必要に応じて1回につき0.1~0.3mg/kgの範囲で追加投与するが、初回投与と追加投与の総量として0.6mg/kgを超えないこと。
  • 持続静脈内投与

    • 通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、ミダゾラムとして0.1mg/kg/時より持続静脈内投与を開始し、必要に応じて0.05~0.1mg/kg/時ずつ増量する。最大投与量は0.4mg/kg/時までとすること。
禁忌

【警告】

  • 「重要な基本的注意」に留意し、呼吸及び循環動態の連続的な観察ができる施設においてのみ用いること。[呼吸抑制及び呼吸停止を引き起こすことがあり、速やかな処置が行われないために死亡又は低酸素脳症に至った症例が報告されている。]
  • 低出生体重児及び新生児に対して急速静脈内投与をしてはならない。[急速静脈内投与後、重度の低血圧及び痙攣発作が報告されている。]
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 急性狭隅角緑内障のある患者[眼圧を上昇させるおそれがある。]
  • 重症筋無力症のある患者[重症筋無力症の症状を悪化させるおそれがある。]
  • HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビルを含有する製剤、サキナビル、インジナビル、ネルフィナビル、ダルナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル)、エファビレンツ及びコビシスタットを含有する製剤を投与中の患者(「3.相互作用」の項参照)
  • ショックの患者、昏睡の患者、バイタルサインの抑制がみられる急性アルコール中毒の患者
副作用
呼吸抑制(1%以上)、無呼吸、舌根沈下(頻度不明注)
無呼吸、呼吸抑制、舌根沈下があらわれることがある。このような場合には気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行うこと。
心停止(頻度不明注)
心停止が報告されている。
心室頻拍、心室性頻脈(頻度不明注)
心疾患患者において心室頻拍、心室性頻脈があらわれることがあるので、投与中には循環動態の変化に十分注意し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
ショック、アナフィラキシー(頻度不明注)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、本剤投与中は観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
悪性症候群(Syndrome malin)(頻度不明注)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は、投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともにダントロレンナトリウムの投与等適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行することがある。
依存性(頻度不明注)
連用により、薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。連用中における投与量の急激な減少ないし中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想、不随意運動等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
注)麻酔・鎮静に関する効能・効果を有する他のミダゾラム注射剤における報告に基づく記載のため、頻度不明とした。
注意

次の患者には慎重に投与すること

高度重症患者、呼吸予備力の制限されている患者[無呼吸、心停止が起こりやすい。]
肝障害、腎障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、作用が強く又は長くあらわれるおそれがある。]
衰弱患者[作用が強く又は長くあらわれるおそれがある。]
脳に器質的障害のある患者[作用が強くあらわれるおそれがある。]
低出生体重児、新生児[臨床試験において投与経験がない。](「7.小児等への投与」の項参照)
重症心不全等の心疾患のある患者[本剤の投与により症状の悪化又は急激な血圧低下を来すことがあるので、必ず動脈圧及び心電図をモニターし、昇圧剤等の蘇生に必要な薬剤を準備したうえで使用すること。]
重症の水分又は電解質障害のある急性期患者[脱水等により体液が不足している患者では、本剤の投与により血圧低下を来しやすいので、十分な補液・輸液が行われるまで本剤の投与を行わないこと。]
アルコール又は薬物乱用の既往のある患者
高齢者(「5.高齢者への投与」の項参照)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、授乳婦(「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
本剤の作用には個人差があるので、投与量(初回量、追加量)及び投与速度に注意すること。
無呼吸、呼吸抑制、舌根沈下、血圧低下等があらわれることがあるので、本剤投与中は、パルスオキシメーターや血圧計等を用いて、患者の呼吸及び循環動態を継続的に観察すること。
本剤投与前に酸素吸入器、吸引器具、挿管器具等の人工呼吸のできる器具及び昇圧剤等の救急蘇生剤を手もとに準備しておくこと。
動脈内に注射した場合、末梢の壊死を起こすおそれがあるので動脈内には絶対に注射しないこと。
急速に静脈内に注射した場合、あるいは細い静脈内に注射した場合には血栓性静脈炎を起こすおそれがあるので、なるべく太い静脈を選んで投与すること。
静脈内に注射した場合、ときに血管痛、静脈炎があらわれることがある。
血管外へ漏出した場合には、投与部位に疼痛、発赤、腫脹等があらわれることがあるので、注入時には十分注意すること。
本剤は原則希釈せずに使用する。
なお、本剤は酸性溶液で安定であるが、pHが高くなると沈殿や白濁を生ずることがあるので、アルカリ性注射液との配合は避けること。
ミダゾラムに対する反応は個人差があり、患者の年齢、感受性、全身状態及び併用薬等を考慮して、投与量を決定すること。特に、高齢者、衰弱患者、心不全患者、及び中枢神経系抑制剤等を併用する場合は投与量を減量すること。[作用が強くあらわれやすい。(「1.慎重投与」の項、「5.高齢者への投与」の項参照)]
投与量の急激な減少又は中止によりてんかん重積状態があらわれることがあるので、持続静脈内投与を終了する場合には0.05~0.1mg/kg/時を目安として緩徐に減量すること。
患者の状態を観察しながら少量から投与を開始するなど、慎重に投与すること。[高齢者では、作用が強く又は長くあらわれやすい。]
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。[妊娠中の投与に関し、次のような報告があるなど安全性は確立していない。]
妊娠中に他のベンゾジアゼピン系薬剤の投与を受け、出生した新生児に口唇裂(口蓋裂を伴うものを含む)等が対照群と比較して有意に多いとの疫学的調査報告がある。
妊娠末期の妊婦へ投与又は分娩中の患者に高用量を投与したとき、胎児に心拍数の不整、新生児に低血圧、哺乳困難、低体温、呼吸抑制があらわれたとの報告がある。なお、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に哺乳困難、嘔吐、活動低下、筋緊張低下、過緊張、嗜眠、傾眠、呼吸抑制・無呼吸、チアノーゼ、易刺激性、神経過敏、振戦、低体温、頻脈等を起こすことが報告されており、これらの症状は、離脱症状あるいは新生児仮死として報告される場合もある。また、ベンゾジアゼピン系薬剤で新生児に黄疸の増強を起こすことが報告されている。
分娩前に連用した場合、出産後新生児に離脱症状があらわれることが、ベンゾジアゼピン系薬剤で報告されている。
授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中への移行が認められている。]
低出生体重児及び新生児に対して急速静脈内投与をしてはならない。[急速静脈内投与後、重度の低血圧及び痙攣発作が報告されている。]
幼児では小児より、小児では成人より高用量を必要とすることがあり、より頻繁な観察が必要である。[成人に比べて幼児及び小児における本剤の血中消失半減期は同等又は短いことが報告されている。(「薬物動態」の項参照)]
低出生体重児及び新生児では小児よりも投与量を減量する必要がある。[低出生体重児及び新生児は各臓器機能が未発達であり、血中の消失時間が長く、また、本剤の呼吸器系への作用に対しても脆弱である。(「薬物動態」の項参照)]
6ヵ月未満の小児では、特に気道閉塞や低換気を発現しやすいため、呼吸数、酸素飽和度を慎重に観察すること。
小児等において、激越、不随意運動(強直性/間代性痙攣、筋振戦を含む)、運動亢進、敵意、激しい怒り、攻撃性、発作性興奮、暴行などの逆説反応が起こりやすいとの報告がある。
血中濃度
小児患者(てんかん重積状態)
てんかん重積状態の小児患者にミダゾラムを静脈内投与(累積投与量:0.145~0.600mg/kg)したとき、投与30分後の血漿中ミダゾラム濃度は21.6~987.5ng/mLであった(0.5~13.3歳の14例での最小値~最大値)。また、ミダゾラムを静脈内投与(累積投与量:0.150~0.300mg/kg)したときの血漿中ミダゾラムの消失半減期(t1/2)は0.999時間(1.1~13.3歳の7例での平均値)であった。静脈内投与後に持続静脈内投与(投与量:0.100~0.400mg/kg/時)した場合、ミダゾラムの血漿中濃度は投与開始後12時間までに定常状態に達し、全身クリアランス(CL)は7.05~33.5mL/分/kg(0.8~13.7歳の7例での最小値~最大値)であった。
小児及び新生児患者(外国人データ)
1歳以上の小児患者におけるt1/2は健康成人と同様又は低値(0.78~2.4vs1.7~2.6時間)、CLは健康成人と同様又は高値(4.69~19.74vs6.4~11.0mL/分/kg)であり、新生児救命救急患者ではt1/2が顕著に延長(6.52~12時間)、CLが減少(1.17~1.84mL/分/kg)したが、この原因が代謝能又は器官機能の未成熟、疾患又は衰弱のいずれにあるのかは特定されていない。
健康被験者
健康成人男子(3~6例)にミダゾラム0.1~0.3mg/kgを単回静脈内投与したときのt1/2は1.82~2.68時間であった。健康成人にミダゾラム0.1~0.3mg/kgを単回静脈内投与したときのt1/2は2.29~3.28時間、CLは4.4~6.28mL/分/kgであった(外国人データ)。
高齢被験者(外国人データ)
健康成人(男女各10例)及び健康高齢者(男性9例、女性11例)にミダゾラム2.5~5mgを単回静脈内投与したとき、高齢者のt1/2は非高齢者に比べて延長(男性:5.6vs2.1時間、女性:4.0vs2.6時間)し、分布容積(Vd)に差はなく(男性:1.6vs1.3L/kg、女性:2.1vs2.0L/kg)、CLは減少(男性:4.4vs7.8mL/分/kg、女性:7.5vs9.4mL/分/kg)した。
心不全患者(外国人データ)
成人のうっ血性心不全患者(5例)にミダゾラム3.75mgを単回静脈内投与したとき、t1/2は健常成人(6例)と比べて延長(4.5vs2.9時間)し、CLは減少(376vs551mL/分)した。
肝障害患者
成人の肝硬変患者(9例)にミダゾラム0.2mg/kgを単回静脈内投与したとき、肝機能が正常な対照患者(7例)に対して、CL(6.4vs10.1mL/分/kg)及びVd(0.53vs0.70L/kg)は減少したが、t1/2(2.83vs2.75時間)に変化は認められなかった。
成人のアルコール性肝硬変患者(5例)にミダゾラム0.075mg/kgを単回静脈内投与したとき、肝機能が正常な対照患者(8例)に対して、t1/2は延長(3.9vs1.6時間)、CLは減少(5.4vs10.4mL/分/kg)し、Vdは増加(106.19vs80.7L)した(外国人データ)。
慢性腎不全患者
成人の慢性腎不全患者(7例)にミダゾラム0.2mg/kgを単回静脈内投与したとき、腎機能が正常な対照患者(7例)に対してCL(15.8vs10.1mL/分/kg)及びVd(1.02vs0.70L/kg)は増加したが、t1/2(2.84vs2.75時間)に変化は認められなかった。
分布(外国人データ)
健康成人及び健康高齢者において、ミダゾラムの血漿蛋白結合率は約96%であり、年齢や性別で大きな違いはみられなかった。帝王切開時に麻酔導入を目的として妊産婦に静脈内投与した試験から胎盤通過性及び胎児循環への移行が確認された。また、静脈内投与後の授乳婦の乳汁中にミダゾラムが検出された。
代謝、排泄
ヒト肝小胞体を用いたin vitro代謝試験において、1'-ヒドロキシ体及び4-ヒドロキシ体の2つの代謝物が生成され、いずれの水酸化反応にもCYP3A4が関与することが確認された(外国人データ)。
健康成人男子(3~6例)にミダゾラム0.1~0.3mg/kgを単回静脈内投与したとき、投与後24時間までに投与量の66.1~87.8%が1'-ヒドロキシメチル体として尿中に排出された。