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ジピリダモール錠25mg「JG」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○狭心症、心筋梗塞(急性期を除く)、その他の虚血性心疾患、うっ血性心不全
  • ○ワーファリンとの併用による心臓弁置換術後の血栓・塞栓の抑制
  • ○つぎの疾患における尿蛋白減少

    • ステロイドに抵抗性を示すネフローゼ症候群

用法・用量

  • <狭心症、心筋梗塞、その他の虚血性心疾患、うっ血性心不全の場合>

    • ジピリダモールとして、通常成人1回25mgを1日3回経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • <血栓・塞栓の抑制の場合>

    • ジピリダモールとして、通常成人1日300~400mgを3~4回に分割経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • <尿蛋白減少を目的とする場合>

    • ジピリダモールとして、通常成人1日300mgを3回に分割経口投与する。
      なお、年齢、症状により適宜増減する。
      投薬開始後、4週間を目標として投薬し、尿蛋白量の測定を行い、以後の投薬継続の可否を検討する。
      尿蛋白量の減少が認められない場合は、投薬を中止するなど適切な処置をとること。
      尿蛋白量の減少が認められ投薬継続が必要な場合は、以後定期的に尿蛋白量を測定しながら投薬すること。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 アデノシン(アデノスキャン)を投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 低血圧の患者
更に血圧を低下させることがある。
9.1.2 重篤な冠動脈疾患(不安定狭心症、亜急性心筋梗塞、左室流出路狭窄、心代償不全等)のある患者
症状を悪化させることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(マウス)でわずかに胎児への移行が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ウサギ)で母乳中へ移行することが報告されている。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合、本剤の作用が増強され、副作用が発現するおそれがあるので、併用しないこと。[13.1参照]
<尿蛋白減少を目的とする場合>
8.2 病態の急速な進展がみられる場合には、中止又は他の療法を考慮するなど適切な処置を行うこと。
8.3 尿蛋白が減少した場合でも、腎機能が低下することがあるので、定期的に腎機能を検査するなど注意すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人12例にジピリダモール100mgを経口投与した場合、速やかに吸収され、0.5~2時間後に最高血漿中濃度約1.2μg/mLに達した。
16.1.2 反復投与
健康成人9例にジピリダモール300mg/日を3日間経口投与した場合、最高血漿中濃度は約1.7μg/mLであり、蓄積性は認められなかった。
16.4 代謝
健康成人7例にジピリダモール50mgを経口投与した場合の主代謝産物は、ジピリダモールのモノグルクロン酸抱合体であった(外国人のデータ)。
16.5 排泄
健康成人10例にジピリダモール200mgを経口投与した場合、24時間尿中には未変化体は認められず、1%以下のモノグルクロン酸抱合体が認められた(外国人のデータ)。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
アデノシン
(アデノスキャン)
[2.2参照]
完全房室ブロック、心停止等が発現することがある。本剤の投与を受けた患者にアデノシン(アデノスキャン)を投与する場合には少なくとも12時間の間隔をおく。もし完全房室ブロック、心停止等の症状があらわれた場合はアデノシン(アデノスキャン)の投与を中止する。本剤は体内でのアデノシンの血球、血管内皮や各臓器での取り込みを抑制し、血中アデノシン濃度を増大させることによりアデノシンの作用を増強する。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
キサンチン系製剤
テオフィリン
アミノフィリン
本剤の作用が減弱されるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。テオフィリン等のキサンチン系製剤は、本剤のアデノシンを介した作用を阻害する。
アデノシン三リン酸二ナトリウム本剤はアデノシンの血漿中濃度を上昇させ、心臓血管に対する作用を増強するので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。本剤は体内でのアデノシンの血球、血管内皮や各臓器での取り込みを抑制し、血中アデノシン濃度を増大させることによりアデノシンの作用を増強する。
降圧剤本剤は降圧剤の作用を増強することがあるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。本剤の血管拡張作用により、降圧剤の作用が増強されることがある。
抗凝固剤
ダビガトランエテキシラート、ヘパリン等
出血傾向が増強するおそれがあるので、併用にあたっては患者の状態を十分に観察するなど注意すること。これら薬剤は抗凝固作用を有するためと考えられる。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと注)
11.1.1 狭心症状の悪化(0.1%未満)
11.1.2 出血傾向(頻度不明)
眼底出血、消化管出血、脳出血等の出血傾向があらわれることがある。
11.1.3 血小板減少(頻度不明)
11.1.4 過敏症(頻度不明)
気管支痙攣、血管浮腫等の過敏症があらわれることがある。
注)発現頻度は再評価調査症例及び再審査調査症例を含む

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと注)

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
過敏症発疹蕁麻疹
精神神経系頭痛、めまい、熱感、のぼせ感、ほてり、倦怠感、脱力感しびれ感、肩こり
循環器心悸亢進頻脈、血圧低下、潮紅
消化器悪心、嘔気、嘔吐、食欲不振、口渇、便秘、腹痛、下痢腹部膨満感
肝臓肝機能検査値異常(AST上昇、ALT上昇等)
その他違和感、胸痛発汗、耳鳴、筋肉痛、鼻出血、皮下出血

注)発現頻度は再評価調査症例及び再審査調査症例を含む

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