薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
アルコール(飲酒) | 本剤投与中は、飲酒を避けることが望ましい。 | 相互に中枢神経抑制作用を増強させる可能性がある。 |
メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー) [11.1.1参照] | セロトニン症候群があらわれるおそれがある。 | 左記薬剤のMAO阻害作用によりセロトニン作用が増強されると考えられる。 |
セロトニン作用薬 炭酸リチウム、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)及び選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、トラマドール塩酸塩含有製剤、メサドン塩酸塩、ペンタゾシン含有製剤、ペチジン塩酸塩含有製剤、タペンタドール塩酸塩、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物含有製剤、フェンタニル含有製剤、トリプタン系薬剤、L-トリプトファン含有製剤、リネゾリド等 [11.1.1参照] | 相互にセロトニン作用を増強することにより、セロトニン症候群等があらわれるおそれがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤はセロトニン再取り込み阻害作用を有するため、併用により、相互にセロトニン作用が増強することがある。 |
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等 [11.1.1参照] | 相互にセロトニン作用を増強することにより、セロトニン症候群等があらわれるおそれがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤はセロトニン再取り込み阻害作用を有するため、併用により、相互にセロトニン作用が増強することがある。 |
セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品等 [11.1.1参照] | 本剤及びO-脱メチル体の血中濃度が低下するおそれがあるので注意して投与すること。 | セイヨウオトギリソウが本剤の代謝酵素(CYP3A4)を誘導すると考えられる。 |
アドレナリン、ノルアドレナリン | これらの薬剤(特に注射剤)との併用により、心血管作用(血圧上昇等)が増強することがあるので、本剤及びこれらの薬剤の用量を減量するなど注意して投与すること。 | 本剤はノルアドレナリン再取り込み阻害作用を有するため、併用により、アドレナリン作用が増強することがある。 |
出血傾向が増強する薬剤 アスピリン等の非ステロイド系抗炎症剤、ワルファリン等の抗凝固剤 [9.1.9参照] | 出血傾向が増強するおそれがあるので、注意して投与すること。 | SNRIの投与により血小板凝集能が阻害され、これらの薬剤との併用により出血傾向が増強することがある。 |
ハロペリドール [16.7.1参照] | ハロペリドールの血中濃度が上昇するおそれがあるので、注意して投与すること。 | 機序不明 |
イミプラミン塩酸塩 [16.7.3参照] | イミプラミンの活性代謝物の血中濃度が上昇するおそれがあるので、注意して投与すること。 | 機序不明 |
シメチジン [16.7.5参照] | 本剤の血中濃度が上昇するおそれがあるので、注意して投与すること。 | シメチジンの薬物代謝酵素(CYP3A4、CYP2D6)阻害作用により、本剤の代謝が阻害され、血中濃度が上昇すると考えられる。 |
CYP3A4阻害剤 ケトコナゾール、エリスロマイシン、リトナビル等 [16.7.4参照] | 本剤及びO-脱メチル体の血中濃度が上昇するおそれがあるので注意して投与すること。 | CYP3A4阻害剤であるケトコナゾール(経口剤)の併用による本剤の副代謝経路の阻害が報告されている。 |
メトプロロール酒石酸塩 [16.7.6参照] | メトプロロールの血中濃度が上昇するおそれがあるので注意して投与すること。 | 機序不明 |
メトプロロール酒石酸塩 [16.7.6参照] | メトプロロールの降圧作用が減弱するおそれがあるので注意して投与すること。 | 本剤のノルアドレナリン再取り込み阻害作用によると考えられる。 |
インジナビル硫酸塩エタノール付加物 [16.7.8参照] | インジナビルの血中濃度が低下するおそれがあるので注意して投与すること。 | 機序不明 |
リスペリドン [16.7.7参照] | リスペリドンの血中濃度が上昇するおそれがあるので注意して投与すること。 | 本剤の薬物代謝酵素(CYP2D6)の阻害作用により、リスペリドンの代謝が阻害され、血中濃度が上昇すると考えられる。 |
QT延長を起こすことが知られている薬剤 [9.1.8、11.1.4参照] | QT延長を起こすおそれがある。 | 併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。 |