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テラムロ配合錠AP「日医工」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 高血圧症

用法・用量

  • テラムロ配合錠AP「日医工」

    • 成人には1日1回1錠(テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。
  • テラムロ配合錠BP「日医工」

    • 成人には1日1回1錠(テルミサルタン/アムロジピンとして80mg/5mg)を経口投与する。本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分及びジヒドロピリジン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「妊婦,産婦,授乳婦等への投与」の項参照)
  • 胆汁の分泌が極めて悪い患者又は重篤な肝障害のある患者(「慎重投与」の項参照)
  • アリスキレンフマル酸塩を投与中の糖尿病患者(ただし,他の降圧治療を行ってもなお血圧のコントロールが著しく不良の患者を除く)[非致死性脳卒中,腎機能障害,高カリウム血症及び低血圧のリスク増加が報告されている。(「重要な基本的注意」の項参照)]

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者(「重要な基本的注意」の項参照)
高カリウム血症の患者(「重要な基本的注意」の項参照)
肝障害のある患者[テルミサルタンは主に胆汁中に排泄されるため,テルミサルタンのクリアランスが低下することがある。また,外国において肝障害患者でテルミサルタンの血中濃度が約3~4.5倍上昇することが報告されている。アムロジピンは主に肝で代謝されるため,肝機能障害患者では,血中濃度半減期の延長及び血中濃度-時間曲線下面積(AUC)が増大することがある。]
重篤な腎障害のある患者[腎機能を悪化させるおそれがあるため,血清クレアチニン値3.0mg/dL以上の場合には,慎重に投与すること。]
脳血管障害のある患者[過度の降圧が脳血流不全を引き起こし,病態を悪化させるおそれがある。]
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

本剤は,テルミサルタン40mg又は80mgとアムロジピン5mgとの配合剤であり,テルミサルタンとアムロジピン双方の副作用が発現するおそれがあるため,適切に本剤の使用を検討すること。
本剤の成分であるテルミサルタンは,両側性腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては,腎血流量の減少や糸球体ろ過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので,治療上やむを得ないと判断される場合を除き,使用は避けること。
本剤の成分であるテルミサルタンは,高カリウム血症の患者において,高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので,治療上やむを得ないと判断される場合を除き,使用は避けること。
また,腎機能障害,コントロール不良の糖尿病等により血清カリウム値が高くなりやすい患者では,高カリウム血症が発現するおそれがあるので,血清カリウム値に注意すること。
アリスキレンフマル酸塩を併用する場合,腎機能障害,高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため,患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。なお,eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については,治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。
本剤の投与によって,急激な血圧低下を起こすおそれがあるので,特に次の患者に投与する場合は患者の状態を十分に観察すること。
血液透析中の患者
(「過量投与」の項参照)
利尿降圧剤投与中の患者
厳重な減塩療法中の患者
降圧作用に基づく失神,めまい,ふらつきがあらわれることがあるので,高所作業,自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
手術前24時間は投与しないことが望ましい。
本剤の成分であるテルミサルタンを含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤投与中に肝炎等の重篤な肝障害があらわれたとの報告がある。肝機能検査を実施するなど,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
本剤の成分であるアムロジピンは血中濃度半減期が長く投与中止後も緩徐な降圧効果が認められるので,本剤投与中止後に他の降圧剤を使用するときは,用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
服用時
本剤を食後に服用している患者には,毎日食後に服用するよう注意を与えること。[テルミサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合剤の薬物動態は食事の影響を受け,空腹時投与した場合は,食後投与よりもテルミサルタンの血中濃度が高くなることが報告されており,副作用が発現するおそれがある。]

用法用量に関連する使用上の注意

テラムロ配合錠AP「日医工」
以下のテルミサルタンとアムロジピンベシル酸塩の用法・用量を踏まえ,患者毎に本剤の適応を考慮すること。
テルミサルタン
通常,成人にはテルミサルタンとして40mgを1日1回経口投与する。ただし,1日20mgから投与を開始し漸次増量する。なお,年齢・症状により適宜増減するが,1日最大投与量は80mgまでとする。
アムロジピンベシル酸塩
高血圧症
通常,成人にはアムロジピンとして2.5~5mgを1日1回経口投与する。なお,症状に応じ適宜増減するが,効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。
テラムロ配合錠AP「日医工」(テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mg)については,原則として,テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgを併用している場合,あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に,本剤への切り替えを検討すること。
肝障害のある患者に投与する場合,テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mgを超えて投与しないこと。(「慎重投与」の項参照)

用法用量に関連する使用上の注意

テラムロ配合錠BP「日医工」
以下のテルミサルタンとアムロジピンベシル酸塩の用法・用量を踏まえ,患者毎に本剤の適応を考慮すること。
テルミサルタン
通常,成人にはテルミサルタンとして40mgを1日1回経口投与する。ただし,1日20mgから投与を開始し漸次増量する。なお,年齢・症状により適宜増減するが,1日最大投与量は80mgまでとする。
アムロジピンベシル酸塩
高血圧症
通常,成人にはアムロジピンとして2.5~5mgを1日1回経口投与する。なお,症状に応じ適宜増減するが,効果不十分な場合には1日1回10mgまで増量することができる。
テラムロ配合錠BP「日医工」(テルミサルタン/アムロジピンとして80mg/5mg)については,原則として,テルミサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合,あるいは以下のいずれかを使用し血圧コントロールが不十分な場合に,本剤への切り替えを検討すること。
テルミサルタン80mg
テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgの併用
テラムロ配合錠AP又はミカムロ配合錠AP
肝障害のある患者に投与する場合,テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mgを超えて投与しないこと。(「慎重投与」の項参照)

効能効果に関連する使用上の注意

過度な血圧低下のおそれ等があり,本剤を高血圧治療の第一選択薬としないこと。

高齢者への投与

高齢者に投与する場合には,患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)。]
テルミサルタン/アムロジピンベシル酸塩配合剤の国内臨床試験では65歳未満の非高齢者と65歳以上の高齢者において降圧効果及び副作用に差はみられなかった。
本剤の成分であるテルミサルタンでは,高齢者と非高齢者との間でAUC及びCmaxに差はみられなかった。アムロジピンでは,高齢者での体内動態試験で血中濃度が高く,血中濃度半減期が長くなる傾向が報告されている。

妊婦,産婦,授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また,投与中に妊娠が判明した場合には,直ちに投与を中止すること。[妊娠中期及び末期に本剤を含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤又はアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された患者で羊水過少症,胎児・新生児の死亡,新生児の低血圧,腎不全,高カリウム血症,頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮,頭蓋顔面の奇形,肺の発育不全等があらわれたとの報告がある。アムロジピンでは,動物実験で妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長することが報告されている。]
妊娠する可能性のある女性に投与する場合には,本剤の投与に先立ち,代替薬の有無等も考慮して本剤投与の必要性を慎重に検討し,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また,投与が必要な場合には次の注意事項に留意すること。
本剤投与開始前に妊娠していないことを確認すること。本剤投与中も,妊娠していないことを定期的に確認すること。投与中に妊娠が判明した場合には,直ちに投与を中止すること。
次の事項について,本剤投与開始時に患者に説明すること。また,投与中も必要に応じ説明すること。
妊娠中に本剤を使用した場合,胎児・新生児に影響を及ぼすリスクがあること。
妊娠が判明した又は疑われる場合は,速やかに担当医に相談すること。
妊娠を計画する場合は,担当医に相談すること。
[妊娠していることが把握されずアンジオテンシン変換酵素阻害剤又はアンジオテンシンII受容体拮抗剤を使用し,胎児・新生児への影響(腎不全,頭蓋・肺・腎の形成不全,死亡等)が認められた例が報告されている。]
授乳中の婦人には投与することを避け,やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[テルミサルタンの動物実験(ラット)で,乳汁中へ移行することが報告されている。また,テルミサルタンでは動物実験(ラット出生前,出生後の発生及び母動物の機能に関する試験)の15mg/kg/日以上の投与群で出生児の4日生存率の低下,50mg/kg/日投与群で出生児の低体重及び身体発達の遅延が報告されている。アムロジピンはヒト母乳中へ移行することが報告されている。]

小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

薬物動態

生物学的同等性試験
テラムロ配合錠AP「日医工」
テラムロ配合錠AP「日医工」及び標準製剤を,クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(テルミサルタンとして40mg及びアムロジピンとして5mg)健康成人男性に絶食単回経口投与して血漿中テルミサルタン濃度及びアムロジピン濃度を測定し,得られた薬物動態パラメータ(AUC,Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果,テルミサルタン及びアムロジピンともにlog(0.80)~log(1.25)の範囲内であり,両剤の生物学的同等性が確認された。
<テラムロ配合錠AP「日医工」:テルミサルタン>
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→72(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
テラムロ配合錠AP「日医工」1471.2±666.2152.4±71.41.89±0.8920.4±5.6
標準製剤(配合錠,40mg)1500.5±722.3170.1±82.51.81±0.8920.0±5.9
(1錠投与,Mean±S.D.,n=24)
<テラムロ配合錠AP「日医工」:アムロジピン>
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→96(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
テラムロ配合錠AP「日医工」97.1±21.73.10±0.565.00±0.5139.2±5.7
標準製剤(配合錠,5mg)93.4±21.83.05±0.615.13±0.6138.0±7.6
(1錠投与,Mean±S.D.,n=24)
血漿中濃度並びにAUC,Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
テラムロ配合錠BP「日医工」
テラムロ配合錠BP「日医工」及び標準製剤を,クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(テルミサルタンとして80mg及びアムロジピンとして5mg)健康成人男性に絶食単回経口投与して血漿中テルミサルタン濃度及びアムロジピン濃度を測定し,得られた薬物動態パラメータ(AUC,Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果,テルミサルタン及びアムロジピンともにlog(0.80)~log(1.25)の範囲内であり,両剤の生物学的同等性が確認された。
<テラムロ配合錠BP「日医工」:テルミサルタン>
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→72(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
テラムロ配合錠BP「日医工」5182.1±7410.81116.6±741.31.10±0.7423.6±8.1
標準製剤(配合錠,80mg)5040.4±6881.61088.8±656.51.17±0.5622.7±15.7
(1錠投与,Mean±S.D.,n=24)
<テラムロ配合錠BP「日医工」:アムロジピン>
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0→96(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
テラムロ配合錠BP「日医工」86.2±18.72.60±0.625.06±0.8639.8±8.9
標準製剤(配合錠,5mg)87.8±17.92.74±0.624.92±0.6541.6±7.3
(1錠投与,Mean±S.D.,n=24)
血漿中濃度並びにAUC,Cmax等のパラメータは,被験者の選択,体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ジゴキシンテルミサルタンとの併用により,血中ジゴキシン濃度が上昇したとの報告があるので,血中ジゴキシン濃度に注意すること。テルミサルタン:機序不明
カリウム保持性利尿剤
スピロノラクトン
トリアムテレン等
カリウム補給剤
血清カリウム濃度が上昇するおそれがあるので注意すること。テルミサルタン:カリウム貯留作用が増強するおそれがある。
危険因子:特に腎機能障害のある患者
リチウム製剤
炭酸リチウム
アンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用により,リチウム中毒を起こすことが報告されているので,血中リチウム濃度に注意すること。テルミサルタン:明確な機序は不明であるが,ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため,テルミサルタンがナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
COX-2選択的阻害剤
糸球体ろ過量がより減少し,腎障害のある患者では急性腎障害を引き起こす可能性がある。テルミサルタン:プロスタグランジン合成阻害作用により,腎血流量が低下するためと考えられる。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
COX-2選択的阻害剤
降圧薬の効果を減弱させることが報告されている。テルミサルタン:血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成が阻害されるため,降圧薬の血圧低下作用を減弱させると考えられている。
アンジオテンシン変換酵素阻害剤急性腎障害を含む腎機能障害,高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため,腎機能,血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。テルミサルタン:併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
アリスキレンフマル酸塩腎機能障害,高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため,腎機能,血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。なお,eGFRが60mL/min/1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については,治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。テルミサルタン:併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
降圧作用を有する薬剤相互に作用を増強するおそれがある。慎重に観察を行うなど注意して使用すること。相互に作用を増強するおそれがある。
CYP3A4阻害剤
エリスロマイシン
ジルチアゼム
リトナビル
イトラコナゾール等
エリスロマイシン及びジルチアゼムとの併用により,アムロジピンの血中濃度が上昇したとの報告がある。アムロジピンの代謝が競合的に阻害される可能性が考えられる。
CYP3A4誘導剤
リファンピシン等
アムロジピンの血中濃度が低下するおそれがある。アムロジピンの代謝が促進される可能性が考えられる。
グレープフルーツジュースアムロジピンの降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用をしないように注意すること。グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し,アムロジピンの血中濃度が上昇する可能性が考えられる。
シンバスタチンアムロジピンベシル酸塩とシンバスタチン80mg(国内未承認の高用量)との併用により,シンバスタチンのAUCが77%上昇したとの報告がある。機序不明
タクロリムスアムロジピンベシル酸塩との併用によりタクロリムスの血中濃度が上昇し,腎障害等のタクロリムスの副作用が発現するおそれがある。併用時にはタクロリムスの血中濃度をモニターし,必要に応じてタクロリムスの用量を調整すること。アムロジピンとタクロリムスは,主としてCYP3A4により代謝されるため,併用によりタクロリムスの代謝が阻害される可能性が考えられる。

重大な副作用 

(以下,全て頻度不明)
次のような副作用があらわれることがあるので,観察を十分に行い,症状があらわれた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと。
血管浮腫
顔面,口唇,咽頭・喉頭,舌等の腫脹を症状とする血管浮腫があらわれ,喉頭浮腫等により呼吸困難を来した症例も報告されているので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。
高カリウム血症
重篤な高カリウム血症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,直ちに適切な処置を行うこと。
腎機能障害
腎不全を呈した例が報告されているので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
ショック,失神,意識消失
ショック,血圧低下に伴う失神,意識消失があらわれることがあるので,観察を十分に行い,冷感,嘔吐,意識消失等があらわれた場合には,直ちに適切な処置を行うこと。特に血液透析中,厳重な減塩療法中,利尿降圧剤投与中の患者では低用量から投与を開始し,増量する場合は患者の状態を十分に観察しながら徐々に行うこと。
劇症肝炎,肝機能障害,黄疸
劇症肝炎,AST(GOT),ALT(GPT),Al-P,LDH,γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
低血糖
低血糖があらわれることがある(糖尿病治療中の患者であらわれやすい)ので,観察を十分に行い,脱力感,空腹感,冷汗,手の震え,集中力低下,痙攣,意識障害等があらわれた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
アナフィラキシー
呼吸困難,血圧低下,喉頭浮腫等が症状としてあらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので,このような場合には投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。また,横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
無顆粒球症,白血球減少,血小板減少
無顆粒球症,白血球減少,血小板減少があらわれることがあるので,検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
房室ブロック
房室ブロック(初期症状:徐脈,めまい等)があらわれることがあるので,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

本剤の投与により以下のような副作用があらわれた場合には,症状に応じて適切な処置を行うこと。

頻度不明
過敏症注1)湿疹,発疹,そう痒,蕁麻疹,紅斑,多形紅斑,光線過敏症,血管炎
精神神経系浮動性めまい注2),体位性めまい注2),頭痛,頭重,片頭痛,眠気,不眠,頭のぼんやり感,不安感,抑うつ状態,気分動揺,振戦,末梢神経障害,錐体外路症状
血液貧血,好酸球上昇,白血球増加,赤血球減少,ヘモグロビン減少,紫斑
循環器低血圧,心房細動,心悸亢進,動悸,上室性頻脈,上室性期外収縮,期外収縮,徐脈,洞房ブロック,洞停止,ほてり,ふらつき,起立性低血圧,頻脈
消化器逆流性食道炎,口渇,口内炎,腹部膨満,心窩部不快感,腹痛,下痢,(連用により)歯肉肥厚注1),食欲不振,消化不良,心窩部痛,嘔気,嘔吐,胃炎,胃腸炎,鼓腸,排便回数増加,軟便,便秘,膵炎
肝臓AST(GOT),ALT(GPT),Al-P,LDH,γ-GTP上昇等の肝機能異常,腹水
呼吸器喘息,咳,鼻出血,喀痰増加,咽頭炎,呼吸困難
泌尿・生殖器血中尿酸値上昇,血清クレアチニン上昇,BUN上昇,尿管結石,排尿障害,尿潜血陽性,尿中蛋白陽性,勃起障害,頻尿,女性化乳房
代謝異常糖尿病,血清コレステロール上昇,高血糖,尿中ブドウ糖陽性
骨格筋背部痛,筋痙攣,関節痛,筋肉痛,下肢痛,腱炎,下肢痙攣,筋緊張亢進
電解質血清カリウム上昇,血清カリウム減少,低ナトリウム血症
一般的全身障害疲労,浮腫,倦怠感,脱力感,発熱,胸痛,疼痛,しびれ,体重増加,体重減少
その他耳鳴,眼痛,CK(CPK)上昇,結膜炎,目のチカチカ感,羞明,視覚異常,視力異常,鼻炎,上気道感染,インフルエンザ様症状,尿路感染,膀胱炎,敗血症,多汗,脱毛,皮膚変色,味覚異常,異常感覚,CRP陽性

注1)このような症状があらわれた場合には,投与を中止すること。
注2)このような症状があらわれた場合には,休薬するなど適切な処置を行うこと。

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