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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○アレルギー性鼻炎
  • ○蕁麻疹
  • ○皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

用法・用量

  • 通常、12歳以上の小児及び成人にはルパタジンとして1回10mgを1日1回経口投与する。
    なお、症状に応じて、ルパタジンとして1回20mgに増量できる。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 てんかんの既往のある患者
十分な問診を行うこと。発作があらわれることがある。[11.1.2参照]
9.2 腎機能障害患者
活性代謝物であるデスロラタジンの血漿中濃度が上昇するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
血中濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与を避けることが望ましい。動物試験(ラット)で胎児の発育遅延等が認められている。
9.6 授乳婦
授乳中の女性には、投与を避けることが望ましい。やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。本剤の活性代謝物であるデスロラタジンではヒト母乳中への移行が報告されている。
9.7 小児等
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能(肝、腎等)が低下しており、高い血中濃度が持続するおそれがある。[16.6.1参照]

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
8.2 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう十分注意すること。
<アレルギー性鼻炎>
8.3 季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 反復投与
海外在住日本人の健康成人に対し、1日1回(10mg、20mgを5日間、各7例)反復経口投与したとき、ルパタジン及び活性代謝物であるデスロラタジンの平均血漿中濃度、Cmax及びAUCは、用量依存的に増加した。
ルパタジン及びデスロラタジンの血漿中濃度推移(初回投与)
ルパタジン及びデスロラタジンの薬物動態パラメータ
パラメータ10mg20mg
1日5日1日5日
ルパタジンCmax(ng/mL)4.62
(1.51)
5.02
(2.08)
6.88
(3.64)
10.65
(5.91)
tmax(hr)0.91
(0.50)
1.00
(0.37)
1.05
(0.34)
0.89
(0.31)
AUC0-∞(ng・hr/mL)15.39
(6.45)
n.c.27.82
(14.21)
n.c.
AUC0-τ(ng・hr/mL)n.c.18.57
(6.24)
n.c.35.63
(15.58)
t1/2(hr)4.76
(2.07)
6.56
(2.35)
7.09
(2.00)
10.57
(4.73)
デスロラタジンCmax(ng/mL)2.02
(0.70)
2.61
(0.57)
2.95
(0.67)
5.04
(1.36)
tmax(hr)2.08
(1.33)
2.52
(1.31)
2.00
(1.12)
1.74
(0.96)
AUC0-∞(ng・hr/mL)29.56
(9.96)
n.c.49.52
(11.00)
n.c.
AUC0-τ(ng・hr/mL)n.c.32.67
(10.36)
n.c.57.83
(16.96)
t1/2(hr)n.c.20.65
(3.76)
n.c.24.79
(4.68)
各7例の平均値(標準偏差)、n.c.:未計算
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康被験者(18歳以上)24例を対象としてルパタジン20mgを単回経口投与したところ、ルパタジンのCmax(平均値±標準偏差、以下同じ)は、空腹時で4.57±2.60ng/mL、非空腹時で4.30±2.57ng/mL、AUC0-96は、空腹時で16.59±10.62ng・hr/mL、非空腹時で20.43±10.49ng・hr/mLであった。食事摂食によりルパタジンのAUC0-96が23%増加した。
この傾向は活性代謝物であるデスロラタジンでは認められず、Cmaxは、空腹時で3.57±1.47ng/mL、非空腹時で3.20±1.23ng/mL、AUC0-96は、空腹時で50.45±25.04ng・hr/mL、非空腹時で47.72±22.56ng・hr/mLであった(外国人データ)。
16.3 分布
16.3.1 血漿タンパク結合率
ルパタジンフマル酸塩1~500ng/mLの濃度範囲において、ヒト血漿タンパク結合率及びPBS40g/Lに希釈したヒト血清アルブミンに対する血漿タンパク結合率はそれぞれ98.4~98.8%及び97.6~98.3%であった(in vitro)。
16.4 代謝
健康成人男性6例に14C-ルパタジン水溶液(ルパタジンとして40mgに相当)を単回経口投与したとき、血漿中及び尿中の代謝物として、デスロラタジン、3-OHデスロラタジン、3-OHデスロラタジンのO-グルクロン酸抱合体等が検出された(外国人データ)。
16.5 排泄
健康成人男性6例に14C-ルパタジン水溶液(ルパタジンとして40mgに相当)を単回経口投与したとき、投与後24時間までに、投与放射能の19.96%が尿中、7.90%が糞中に排泄され、投与後7日までに、投与放射能の95.56%(尿中34.64%及び糞中60.92%)が排泄された。また、尿中及び糞中の未変化体は投与放射能の1%未満であった(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 高齢者
高齢者(64~72歳)12例においてルパタジン10mgを反復経口投与したとき、投与1日目、投与7日目のルパタジン及び活性代謝物であるデスロラタジンのCmax及びAUCは若年者(18~35歳)12例と比較して高かった(外国人データ)。[9.8参照]
ルパタジン10mg経口投与1日目及び7日目のルパタジン及びデスロラタジンの薬物動態パラメータ
パラメータ高齢被験者若年被験者高齢被験者若年被験者
初回7日間反復投与
ルパタジンCmax(ng/mL)2.52
(0.99)
1.54
(0.72)
3.24
(1.03)
1.99
(1.17)
AUC0-24(ng・hr/mL)9.75
(3.08)
6.43
(3.58)
14.24
(5.56)
8.37
(4.82)
t1/2(hr)6.24
(3.32)
4.04
(1.57)
8.71
(6.23)
5.85
(1.89)
デスロラタジンCmax(ng/mL)1.51
(0.34)
1.43
(0.47)
2.34
(1.01)
1.91
(0.85)
AUC0-24(ng・hr/mL)16.47
(3.67)
15.86
(6.11)
30.66
(18.07)
24.66
(11.07)
t1/2(hr)n.c.n.c.33.28
(12.58)
21.56
(3.48)
各12例の平均値(標準偏差)、*:11例、n.c.:未計算
16.7 薬物相互作用
16.7.1 グレープフルーツジュース
健康被験者(19歳以上)24例を対象とし、グレープフルーツジュースを併用又は非併用下でルパタジン10mgを1日1回単回経口投与したとき、ルパタジンのCmax及びAUC0-168はグレープフルーツジュース併用により増加し、Cmax比は2.8、AUC0-168比は4.1であった。また、活性代謝物であるデスロラタジンにおいては、Cmax比は1.0、AUC0-168比は0.9であった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.2 エリスロマイシン
健康被験者(18歳以上)24例を対象とし、ルパタジン20mgを1日1回7日間単独反復経口投与、エリスロマイシン500mgを1日3回7日間併用経口投与及びそれぞれの投与間に10日間のウォッシュアウト期間を設定し、両薬剤を投与したとき、ルパタジンのCmax及びAUC0-24は、エリスロマイシン併用により増加し、Cmax比は2.3、AUC0-24比は2.9であった。活性代謝物であるデスロラタジンにおいては、Cmax比は1.3であり、AUC0-24比は1.1であった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.3 ケトコナゾール
健康被験者(18歳以上)24例を対象とし、ケトコナゾール(200mg1日1回、経口投与)を併用又は非併用下で、ルパタジン20mgを1日1回7日間反復経口投与したとき、ルパタジンのCmax及びAUC0-24は増加し、Cmax比は8.2、AUC0-24比は10.9であった。活性代謝物であるデスロラタジンにおいては、Cmax比は0.5であり、AUC0-24比は0.7であった(外国人データ)。[10.2参照]

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
CYP3A4阻害剤
エリスロマイシン
[16.7.2参照]
ケトコナゾール等
[16.7.3参照]
併用により、本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。CYP3A4阻害により本剤の代謝が阻害される。
グレープフルーツジュース
[16.7.1参照]
同時摂取により本剤の血中濃度が上昇したとの報告がある。CYP3A4阻害により本剤の代謝が阻害される。
アルコール中枢神経系に影響を与える可能性があるため、アルコールと併用する際は注意すること。中枢神経抑制作用が増強される可能性がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
チアノーゼ、呼吸困難、血圧低下、血管浮腫等があらわれることがある。
11.1.2 てんかん(頻度不明)[9.1.1参照]
11.1.3 痙攣(頻度不明)
11.1.4 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、Al-P、LDH、ビリルビン等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
精神神経系眠気(9.3%)倦怠感頭痛、しびれ感、めまい注意力障害、疲労、無力症、易刺激性
呼吸器系口腔咽頭痛、鼻乾燥、鼻出血、咽頭炎、咽喉乾燥、鼻炎、咳嗽
消化器口渇、便秘下痢、腹部不快感、口内乾燥悪心、嘔吐、消化不良、腹痛、食欲亢進
循環器動悸、頻脈
血液リンパ球形態異常、白血球数増加
過敏症発疹、浮腫(顔面、手足等)蕁麻疹
肝臓AST上昇、ALT上昇Al-P上昇
腎・泌尿器尿蛋白、尿糖、尿中ウロビリノーゲン異常、血尿BUN上昇
その他CPK上昇筋痙縮関節痛、体重増加、筋肉痛、背部痛、発熱
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