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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • アレルギー性鼻炎

用法・用量

  • 通常、成人にはエメダスチンフマル酸塩として1回4mgを胸部、上腕部、背部又は腹部のいずれかに貼付し、24時間毎に貼り替える。なお、症状に応じて1回8mgに増量できる。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 長期ステロイド療法を受けている患者
ステロイドの減量を図る場合には十分な管理下で徐々に行うこと。
9.3 肝機能障害患者
肝機能異常があらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に、生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 眠気を催すことがあるので、本剤使用中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないよう十分注意すること。更に、日常生活に支障がみられる場合があるので、本剤使用に際してはこのことを患者に十分説明しておくこと。
8.2 本剤4mg使用時と比べ、本剤8mg使用時には眠気の発現率が高い傾向があるため、眠気等の発現に特に注意すること。
8.3 季節性の患者に使用する場合は、好発季節を考えて、その直前から使用を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
8.4 効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり使用しないように注意すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 使用するまでは包装袋を開封せず、開封後は速やかに貼付すること。
14.1.2 使用する際には、ライナーを剥がして使用すること。
14.1.3 1日毎に貼り替えるため、貼付開始時刻の設定にあたっては入浴等の時間を考慮することが望ましい。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 創傷面又は湿疹・皮膚炎等がみられる部位は避けて貼付すること。
14.2.2 貼付部位の皮膚を拭い、清潔にしてから本剤を貼付すること。また、貼付部位の水分は十分に取り除くこと。
14.2.3 貼付による皮膚刺激を避けるため、貼付箇所を毎回変更すること。
14.3 薬剤投与中の注意
途中ではがれ落ちた場合は、直ちに新たな本剤を貼付すること。また、次の貼り替え予定時間には新たな本剤に貼り替えること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男性12例に本剤(エメダスチンフマル酸塩として1.5、3、6、12及び24mg)注)を胸部に24時間単回投与したとき、血漿中エメダスチンの薬物動態パラメータ(Cmax、AUC0-t及びAUC0-∞)は、1.5~24mgにおいて線形性が確認された。
血漿中エメダスチン濃度推移(平均値+標準偏差、12例)
薬物動態パラメータ
投与量(例数)Cmax(ng/mL)AUC0-t(ng・hr/mL)AUC0-∞(ng・hr/mL)tmaxa)(hr)t1/2(hr)
1.5mg(12)0.320±0.1128.48±3.039.15±2.972611.7±3.19
3mg(12)0.642±0.23518.4±5.4419.3±5.4116,2613.2±2.00
6mg(12)1.59±0.56743.8±13.246.2±13.12613.8±2.29
12mg(12)3.09±1.0186.4±25.390.5±24.91613.0±2.47
24mg(12)5.43±1.89156±53.3164±52.72613.0±2.84
平均値±標準偏差a)最頻値
16.1.2 反復投与
季節性アレルギー性鼻炎患者に本剤(エメダスチンフマル酸塩として4、8及び12mg注))を胸部に1日1回14日間反復投与したとき、血漿中エメダスチンの薬物動態パラメータ(Cmax及びAUC0-24)は、4~12mg間で投与量にほぼ比例して増加することが確認された。また、血漿中エメダスチン濃度は投与後7日目までに定常状態に到達した。
投与1、7及び14日目の薬物動態パラメータ
投与量(例数)Cmax(ng/mL)AUC0-24(ng・hr/mL)tmaxa)(hr)t1/2(hr)
1日目4mg(23)1.16±0.41916.3±7.5420
8mg(24)2.32±0.83231.7±14.920
12mg(24)2.94±1.4938.8±24.120
7日目4mg(22)1.80±0.57936.0±10.916
8mg(24)3.98±1.1879.5±23.812
12mg(24)5.49±2.62112±57.116
14日目4mg(21)2.03±0.64140.6±12.312,1615.5±2.36
8mg(24)4.42±1.4088.8±30.312,1615.5±1.59
12mg(24)6.28±2.86128±62.11216.2±2.83
平均値±標準偏差a)最頻値
16.2 吸収
16.2.1 単回投与
健康成人男性20例に本剤(エメダスチンフマル酸塩として8mg)を胸部、上腕部、背部、腹部又は腰部に24時間単回投与したとき、投与部位間におけるAUC0-tの幾何平均値の比の推定値は、胸部に対して上腕部で0.930、背部で1.000、腹部で0.923、腰部で0.740であった。腰部へ投与したときのAUC0-tは、胸部、上腕部、背部及び腹部へ投与したときよりも低かった。
16.3 分布
16.3.1 組織分布
14C]エメダスチンフマル酸塩含有経皮吸収型製剤をラットに単回経皮投与したときの組織中放射能濃度は、ほとんどの組織で投与後8時間に最高濃度を示し、肝臓、腎臓及び投与部位皮膚が最も高く、次いで脳下垂体及び鼻粘膜で高かった。一方、大脳及び小脳の放射能濃度は血漿に比べ低かった。投与部位皮膚を除く各組織からの放射能の消失は速やかであった。また、反復経皮投与したときの組織中放射能濃度は、投与7回目までにほぼ定常状態に達した。投与部位皮膚の組織中放射能濃度は、いずれの投与回においても他の組織より高い放射能濃度を示した。
16.3.2 胎児・乳汁移行
14C]エメダスチンフマル酸塩を妊娠ラットに単回経口投与したとき、胎児中へ放射能の移行が認められた。また、授乳期ラットにおいては乳汁中への移行が認められた。
16.4 代謝
エメダスチンは主に肝臓で代謝され、皮膚における代謝は認められなかった。エメダスチンの代謝にはCYP1A2、2E1及び3A4が関与することが報告されている(in vitro)。
16.5 排泄
健康成人男性12例に本剤(エメダスチンフマル酸塩として1.5、3、6、12及び24mg)注)を胸部に24時間単回投与したとき、投与開始後0~96時間のエメダスチン及びエメダスチンと代謝物(6-水酸化体、5-水酸化体及び各抱合体)の合計の累積尿中排泄率の平均値は2.9~4.4%及び12.4~15.9%であった。
注)本剤の承認された1回用量は4又は8mgである。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
向精神薬
鎮静剤
催眠剤等
抗ヒスタミン剤
相互に作用を増強するおそれがある。本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されると考えられる。
アルコール本剤の中枢神経系での副作用(主に眠気)を増強するおそれがある。本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されると考えられる。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%以上0.1%以上5%未満頻度不明
皮膚適用部位紅斑適用部位そう痒感、適用部位丘疹、適用部位色素沈着、適用部位発疹適用部位皮膚炎
精神神経眠気脱力感、頭痛・頭重感、頭がボーッとする、ふらつき
肝臓ALT上昇、AST上昇LDH上昇、γ-GTP上昇
泌尿器・腎臓血中尿酸増加
血液好中球減少、リンパ球増加
消化器口渇腹痛
その他倦怠感、血中コレステロール増加、鼻乾燥
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