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エレトリプタン錠20mg「DSEP」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 片頭痛

用法・用量

  • 通常、成人にはエレトリプタンとして1回20mgを片頭痛の頭痛発現時に経口投与する。
    なお、効果が不十分な場合には、追加投与をすることができるが、前回の投与から2時間以上あけること。
    また、20mgの経口投与で効果が不十分であった場合には、次回片頭痛発現時から40mgを経口投与することができる。
    ただし、1日の総投与量を40mg以内とする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 心筋梗塞の既往歴のある患者、虚血性心疾患又はその症状・兆候のある患者、異型狭心症(冠動脈攣縮)のある患者[不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれることがある。]
  • 2.3 脳血管障害や一過性脳虚血発作の既往のある患者[脳血管障害や一過性脳虚血性発作があらわれることがある。]
  • 2.4 末梢血管障害を有する患者[症状を悪化させる可能性が考えられる。]
  • 2.5 コントロールされていない高血圧症の患者[一過性の血圧上昇を引き起こすことがある。]
  • 2.6 重度の肝機能障害を有する患者[9.3.1、16.6.3参照]
  • 2.7 エルゴタミン、エルゴタミン誘導体含有製剤、他の5-HT1B/1D受容体作動薬、HIVプロテアーゼ阻害薬(リトナビル)、あるいはニルマトレルビル・リトナビルを投与中の患者[10.1参照]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 虚血性心疾患の可能性のある患者
例えば、以下のような患者では不整脈、狭心症、心筋梗塞を含む重篤な虚血性心疾患様症状があらわれるおそれがある。[11.1.2参照]
・虚血性心疾患を疑わせる重篤な不整脈のある患者
・閉経後の女性
・40歳以上の男性
・冠動脈疾患の危険因子を有する患者
9.1.2 ウォルフ・パーキンソン・ホワイト症候群(WPW症候群)又は他の心臓副伝導路と関連した不整脈のある患者
WPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈が発現したとの報告がある。[11.1.4参照]
9.1.3 脳血管障害の可能性のある患者
脳血管障害があらわれるおそれがある。
9.1.4 てんかんあるいは痙攣を起こしやすい器質的脳疾患のある患者
てんかん様発作がおこるおそれがある。[11.1.3参照]
9.1.5 コントロールされている高血圧症患者
一過性の血圧上昇や末梢血管抵抗の上昇を引き起こすことがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重度の肝機能障害を有する患者
投与しないこと。本剤は主に肝臓で代謝されるので、重度の肝機能障害患者では血中濃度が上昇するおそれがある。[2.6、16.6.3参照]
9.3.2 肝機能障害を有する患者
本剤は主に肝臓で代謝されるので、血中濃度が上昇することがある。[16.6.3参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
授乳しないことが望ましい。本剤は投与後24時間までにヒト母乳中に約0.02%の移行が認められている(外国人データ)。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
血圧の上昇は、若年者よりも高齢者で大きいので慎重に投与すること。高齢者と若年者における収縮期血圧の最大上昇の差は10.19mmHg、拡張期血圧の最大上昇の差は2.59mmHgであった(外国人データ)。

8.重要な基本的注意

8.1 心血管系の疾患が認められない患者においても、重篤な心疾患が極めてまれに発生することがある。このような場合は以後の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.2 片頭痛あるいは本剤投与により眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械操作に従事させないよう十分注意すること。
8.3 本剤を含むトリプタン系薬剤により、頭痛が悪化することがあるので、頭痛の改善を認めない場合には、「薬剤の使用過多による頭痛」の可能性を考慮し、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。[11.1.5参照]

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 本剤は頭痛発現時にのみ使用し、予防的には使用しないこと。
7.2 本剤投与により全く効果が認められない場合は、その発作に対して追加投与をしないこと。このような場合は、再検査の上、頭痛の原因を確認すること。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 本剤は国際頭痛学会による片頭痛診断基準により「前兆のない片頭痛」あるいは「前兆のある片頭痛」と確定診断が行われた場合にのみ投与すること。特に次のような患者は、くも膜下出血等の脳血管障害や他の原因による頭痛の可能性があるので、本剤投与前に問診、診察、検査を十分に行い、頭痛の原因を確認してから投与すること。
・今までに片頭痛と診断が確定したことのない患者
・片頭痛と診断されたことはあるが、片頭痛に通常見られる症状や経過とは異なった頭痛及び随伴症状のある患者
5.2 家族性片麻痺性片頭痛、孤発性片麻痺性片頭痛、脳底型片頭痛あるいは眼筋麻痺性片頭痛の患者には投与しないこと。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人にエレトリプタン20mg、40mg、80mg注)及び120mg注)(各6例)を単回経口投与した時の最高血漿中濃度(Cmax)は、それぞれ38.9、69.7、134及び174ng/mL、最高血漿中濃度到達時間(Tmax)は、それぞれ1.0、1.2、2.4及び3.1時間、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)は、それぞれ146、416、916及び1,398ng・hr/mL、消失半減期(t1/2)は、それぞれ3.2、3.9、4.1及び5.5時間であった。
また、健康成人にエレトリプタン6mg注)(24例)を単回静脈内投与した時の全身クリアランスは33.4L/hr、定常状態における分布容積は119Lであった。静脈内投与時のAUCを基準にして求めたエレトリプタン80mg注)(24例)単回経口投与時の絶対生物学的利用率は36.4%であった。
16.1.2 反復投与
健康成人6例にエレトリプタン1回40mgを1日3回注)(投与間隔は1回目投与2時間後及び12時間後)7日間反復経口投与した時のAUC0-24hrは、1日目1,375ng・hr/mLから7日目1,894ng・hr/mLと38%増大し、各投与後のCmaxは1日目にそれぞれ96、130及び92ng/mLから、7日目にはそれぞれ178、157及び119ng/mLとそれぞれ85、21及び29%上昇した。7日目のt1/2は6.6時間であった。最小血漿中濃度(Cmin)の推移から、投与2日目には定常状態に達していると考えられた。
16.1.3 生物学的同等性試験
エレトリプタン錠20mg「DSEP」とレルパックス錠20mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(エレトリプタンとして20mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
血漿中未変化体濃度の推移
薬物動態パラメータ
AUC0-24hr(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
エレトリプタン錠20mg「DSEP」203.66±124.7938.71±18.661.1±0.54.5±0.6
レルパックス錠20mg208.88±112.5041.24±19.560.9±0.44.4±0.7
(mean±SD,n=30)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、血液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
健康成人16例にエレトリプタン80mg注)を食後又は空腹時に単回経口投与し、血漿中濃度に及ぼす食事の影響を検討した。エレトリプタンの最高血漿中濃度到達時間(Tmax)は空腹時1.6時間から食後2.6時間に延長した。食後投与によりCmax及びAUCは空腹時に比べてそれぞれ27%及び30%増大した。
16.3 分布
健康成人6例にエレトリプタン40mgを1日3回注)7日間反復経口投与した時、血漿蛋白結合率は87%であった。
16.4 代謝
16.4.1 本剤は、主にチトクロームP450 3A4により代謝されると考えられる。[10.参照]
16.4.2 健康成人にエレトリプタン20mg、40mg、80mg注)及び120mg注)(各6例)を単回経口投与した時の腎クリアランスは、それぞれ80.2、66.4、64.3及び85.0mL/minであった。
16.4.3 健康成人6例にエレトリプタン1回40mgを1日3回注)、あるいは1回80mg注)を1日2回7日間反復経口投与した時の腎クリアランスは、1日目(それぞれ90.8及び88.7mL/min)と比較して7日目(それぞれ79.1及び63.4mL/min)では減少傾向を示した。
16.5 排泄
健康成人3例に14C-エレトリプタン30mgを単回経口投与した時、尿中及び糞中に排泄された放射能は、投与量のそれぞれ44.5%及び45.0%であった。尿中に未変化体は投与量の6%、N-脱メチル体(活性代謝物)は2%認められた(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 高齢者
高齢者(65~93歳)16例及び若年者(18~36歳)16例にエレトリプタン80mg注)を単回経口投与した時のTmax、Cmax及びAUCに有意差は認められなかった。しかし、消失速度定数(kel)は、高齢者の方が若年者に比べ有意に小さく、また、高齢者のt1/2(5.7時間)は若年者(4.4時間)と比較して延長した(外国人データ)。
16.6.2 腎機能障害患者
健康成人6例及び腎機能障害患者16例にエレトリプタン80mg注)を単回経口投与した時のCmax及びAUCに有意差は認められなかったが、重度腎機能障害患者のTmax(5.6時間)は健康成人(2.6時間)と比較して有意に延長した(外国人データ)。
16.6.3 肝機能障害患者
健康成人10例及び軽度又は中等度の肝機能障害患者10例にエレトリプタン80mg注)を単回経口投与した時の肝機能障害患者のAUC(2,234ng・hr/mL)は、健康成人(1,661ng・hr/mL)と比較して有意に増大(35%)した。Cmaxは、有意ではないもののわずかに上昇した(外国人データ)。[2.6、9.3.1、9.3.2参照]
16.7 薬物相互作用
16.7.1 健康成人18例にエリスロマイシン500mg又はプラセボを反復経口投与し、投与7日目にエレトリプタン80mg注)を単回経口投与した時、エリスロマイシン併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは約2倍、AUCが約4倍に増大し、t1/2は4.6時間から7.1時間に延長した。同時に軽度の血圧上昇が認められた(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.2 健康成人18例にベラパミル1、2日目は120mg、3日目以降は240mg又はプラセボを反復経口投与し、投与6日目にエレトリプタン80mg注)を単回経口投与した時、ベラパミル併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは2.2倍、AUCが2.7倍に増大し、t1/2は4.5時間から4.9時間となり、その差は小さかった。臨床的に問題となる血圧への影響は認められなかった(外国人データ)。[10.2参照]
16.7.3 健康成人18例にフルコナゾール(1日目は200mg、2日目以降は100mg)又はプラセボを反復経口投与し、投与6日目にエレトリプタン80mg注)を単回経口投与した時、フルコナゾール併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは1.36倍、AUCが2.0倍に増大し、t1/2は4.68時間から6.44時間に延長した。臨床的に問題となる血圧への影響は認められなかった。
16.7.4 健康成人18例にケトコナゾール(本邦未承認)400mg又はプラセボを反復経口投与し、投与3日目にエレトリプタン80mg注)を単回経口投与した時、ケトコナゾール併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは約2.7倍、AUCが約5.9倍に増大し、t1/2は4.8時間から8.3時間に延長した。同時に軽度の血圧上昇が認められた(外国人データ)。
16.7.5 健康成人12例にプロプラノロール80mg又はプラセボを反復経口投与し、投与7日目にエレトリプタン80mg注)を単回経口投与した時、プロプラノロール併用群ではプラセボ併用群と比較してエレトリプタンのCmaxは1.1倍、AUCが1.3倍に増大し、t1/2は4.9時間から5.2時間となり、その差は小さかった。臨床的に問題となる血圧への影響は認められなかった(外国人データ)。
注:本剤の日本での承認用量は1回20mg又は40mgであり、1日の総投与量は40mg以内である。

併用禁忌 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
エルゴタミン
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン)
エルゴタミン誘導体含有製剤
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット)
エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリンF)
メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(メテルギン)[2.7参照]
血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。
本剤投与後にエルゴタミンあるいはエルゴタミン誘導体含有製剤を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以上の間隔をあけて投与すること。
5-HT1B/1D受容体作動薬との薬理的相加作用により、相互に作用(血管収縮作用)を増強させる。
5-HT1B/1D受容体作動薬
スマトリプタンコハク酸塩(イミグラン)
ゾルミトリプタン(ゾーミッグ)
リザトリプタン安息香酸塩(マクサルト)
ナラトリプタン塩酸塩(アマージ)[2.7参照]
血圧上昇又は血管攣縮が増強されるおそれがある。
本剤投与後に他の5-HT1B/1D受容体作動型の片頭痛薬を投与する場合、もしくはその逆の場合は、それぞれ24時間以内に投与しないこと。
併用により相互に作用を増強させる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
リトナビル(ノービア)
[2.7参照]
本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇するおそれがある。本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。
ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド)[2.7参照]本剤の代謝が阻害され血中濃度が上昇するおそれがある。本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
マクロライド系抗生物質
エリスロマイシン、
ジョサマイシン、クラリスロマイシン[16.7.1参照]
エリスロマイシンとの併用により、本剤の最高血漿中濃度(Cmax)は2倍、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)は4倍に増大し、軽度に血圧が上昇した。本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。
抗真菌剤
イトラコナゾール
イトラコナゾールとの併用により、本剤のCmax、AUCが増大し、血圧が上昇するおそれがある。本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。
カルシウム拮抗剤
ベラパミル[16.7.2参照]
ベラパミルとの併用により、本剤のCmax、AUCが増大した。本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。
飲食物
グレープフルーツジュース
本剤の作用が増強するおそれがある。本剤は、主として肝代謝酵素チトクロームP450 3A4により代謝され、代謝酵素阻害薬によりクリアランスが減少する。
エンシトレルビル フマル酸本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。エンシトレルビル フマル酸のチトクロームP450 3Aに対する阻害作用により、本剤の代謝が阻害されることが考えられる。
副腎皮質ホルモン剤
デキサメタゾン
抗てんかん剤
カルバマゼピン
抗結核薬
リファンピシン
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある。酵素誘導剤により本剤の代謝が促進されるおそれがある。
飲食物
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがある。セイヨウオトギリソウにより本剤の代謝が促進されるおそれがある。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬
フルボキサミンマレイン酸塩
パロキセチン塩酸塩水和物
セルトラリン塩酸塩
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬
ミルナシプラン塩酸塩
デュロキセチン塩酸塩
セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、頻脈、発熱、反射亢進、協調運動障害、下痢等)があらわれることがある。セロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニン濃度を上昇させる。よって本剤との併用により、セロトニン作用が増強する可能性が考えられる。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 アナフィラキシーショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
11.1.2 虚血性心疾患様症状(頻度不明)
不整脈、狭心症あるいは心筋梗塞を含む虚血性心疾患様症状があらわれることがある。本剤投与後、胸痛、胸部圧迫感等の一過性の症状(強度で咽喉頭部に及ぶ場合がある)があらわれることがある。このような症状が虚血性心疾患によると思われる場合には、以後の投与を中止し、虚血性心疾患の有無を調べるための適切な検査を行うこと。[9.1.1、11.2参照]
11.1.3 てんかん様発作(頻度不明)[9.1.4参照]
11.1.4 頻脈(WPW症候群における)(頻度不明)
WPW症候群の典型的症状である重篤な発作性頻脈の報告がある。[9.1.2参照]
11.1.5 薬剤の使用過多による頭痛(頻度不明)[8.3参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上a)1%未満a)頻度不明
神経系浮動性めまい、傾眠・眠気、異常感覚、頭痛感覚減退、回転性めまい、筋緊張亢進
心・血管系熱感潮紅動悸、頻脈、血圧上昇
消化器系嘔気、口内乾燥消化不良、腹痛嘔吐
皮膚発疹、そう痒症、蕁麻疹、血管浮腫
その他疲労、咽喉絞扼感b)多汗、胸部絞扼感b)、無力症、悪寒、咽喉頭疼痛、疼痛、背部痛胸痛b)、倦怠感、筋痛、胸部圧迫感b)、筋無力症

a)発現頻度は承認時の国内臨床試験及び外国で実施された第II相/第III相試験の結果に基づいている。
b)これらの症状は通常一過性であるが、ときに激しい場合があり、胸部、咽喉頭部を含む身体各部でおこる可能性がある。[11.1.2参照]

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