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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 高血圧症

用法・用量

  • 通常、成人にはブナゾシン塩酸塩として1日1回3~9mgを経口投与する。ただし、1日1回3mgから開始し、1日最高投与量は9mgまでとする。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.2 腎機能障害患者
9.2.1 腎機能障害のある患者
最高血中濃度が上昇することがある。[16.6.1参照]
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 肝障害のある患者
本剤は主として肝で抱合を受けて糞中に排泄されるので、肝機能の低下している患者では血中濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
次の点に注意し、少量(3mg/日)から開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
・一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞が起こるおそれがある)。
・肝・腎機能が低下していることが多く、また体重が少ない傾向があるなど副作用が発現しやすい。[16.6.1参照]
・十分に経過観察を行い、慎重に増量するなど注意すること。なお、過度の降圧が認められた場合には、減量又は投与を中止するか、他の降圧剤への変更を考慮すること。

8.重要な基本的注意

8.1 投与初期又は用量の急増時等に起立性低血圧に基づく立ちくらみ、めまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う作業に従事する人には注意を与えること。
8.2 起立性低血圧があらわれることがあるので、臥位のみならず立位又は坐位で血圧測定を行い、体位変換による血圧変化を考慮し、坐位にて血圧をコントロールすること。
8.3 投与初期又は用量の急増時等に立ちくらみ、めまい、悪心、また、胸部不快感、呼吸困難等があらわれることがある。その際は仰臥位をとらせるなどの適切な措置を講ずること。また必要に応じて、患者の合併症、既往歴等を十分に考慮のうえ、昇圧剤の投与等の対症療法を行うこと。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
14.2 薬剤服用時の注意
14.2.1 本剤をかみくだいて服用すると、一過性の血中濃度の上昇に伴って副作用が発生しやすくなるおそれがあるため、本剤はかまずに服用させること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 健康成人における生物学的利用性
健康成人男子(12名)にデタントール錠1mg2錠及びデタントールR錠6mg1錠を経口投与し血漿中濃度推移を比較した結果、デタントールRの相対的生物学的利用率は81.1%であり、平均滞留時間(MRT)から持続性を有することが示された。
ブナゾシン塩酸塩単回経口投与時の血中濃度推移
ブナゾシン塩酸塩単回経口投与時の薬物動態パラメータ
製剤投与条件Cmax(ng/mL)tmax(hr)AUC(ng・hr/mL)R.B.A.(%)MRT(hr)
デタントールR錠6.0mg(食後)10.19±1.105.25±0.54132.73±15.422)81.07±5.9813.02±0.66
デタントールR錠6.0mg(空腹時)11.38±1.326.00±0.35123.03±16.502)74.05±5.2412.77±0.66
デタントール錠2.0mg(食後)22.48±2.410.96±0.1654.68±5.721)100.00±0.002.60±0.15
R.B.A.:Relative bioavailability(相対的生物学的利用率)MRT:Mean residence time(平均滞留時間)1)AUC(0-∞)、2)AUC(0-48h)n=12,Mean±S.E.M.
16.1.2 生物学的同等性
健康成人(24名)を対象にデタントールR錠3mgと同錠6mgの生物学的同等性を検討した。ブナゾシン塩酸塩として6mgを各々1回経口投与し、血漿中濃度推移を比較したところ両製剤は同等であった。
16.2 吸収
16.2.1 食事効果
健康成人男子(12名)にデタントールR錠6mg1錠を空腹時及び食後経口投与した結果、食事による影響は認められなかった。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
高血圧症患者(腎機能正常[NRF]6名、腎機能障害[IRF]5名)にデタントールR錠6mgを1日1回8日間反復経口投与したとき、投与初日ならびに8日目において、腎機能障害患者では腎機能正常患者と比較して、最高血漿中濃度の上昇が認められた。[9.2.1、9.8参照]
NRF群、IRF群のデタントールR錠6mg単回、反復投与時の薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)tmax(hr)AUC0~24(ng・hr/mL)
NRF群IRF群NRF群IRF群NRF群IRF群
単回投与
反復投与
Mean±S.E.M.,n=5~6単回投与と反復投与はpaired t-testNRF群とIRF群はStudent's t-test

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
利尿剤
他の降圧剤
作用が増強されるおそれがあるので、減量するなど注意すること。相加的な降圧作用の増強による。
リファンピシン本剤の作用が減弱することがある。相手薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の血中濃度が低下することがある。
ホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤
バルデナフィル塩酸塩水和物
シルデナフィルクエン酸塩等
併用により症候性低血圧があらわれるとの報告がある。相手薬剤の血管拡張作用により、本剤の降圧作用が増強されるおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 失神(0.1~5%未満)、意識喪失(0.1%未満)
失神、意識喪失(多くは一過性の血圧低下による)があらわれることがあるので、そのような場合には本剤の投与を中止し、仰臥位をとらせるなど適切な処置を行うこと。
発現頻度は製造販売後調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
精神神経系めまい、頭痛、不眠、倦怠感、眠気、耳鳴、頭重しびれ感、意識低下、脱力感
循環器立ちくらみ、動悸、頻脈、低血圧胸部圧迫感、胸部不快感、起立性低血圧
消化器悪心嘔吐、食欲不振、胃部不快感、下痢、口渇、便秘腹痛
肝臓AST、ALT、γ-GTP上昇等
泌尿器頻尿夜間尿、尿失禁
過敏症発疹そう痒
その他顔面潮紅、浮腫、のぼせ肩こり、発汗、かすみ目鼻閉、息苦しさ

発現頻度は製造販売後調査を含む。

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