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ゼスラン小児用細粒0.6%

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○気管支喘息
  • ○アレルギー性鼻炎
  • ○じん麻疹
  • ○皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)

用法・用量

  • <気管支喘息>

    • 通常小児1回メキタジンとして0.12mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
  • <アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)>

    • 通常小児1回メキタジンとして0.06mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
  • 年齢別の標準投与量は、通常、下記の用量を1回量とする。
    年齢標準体重細粒1回投与量g(メキタジンとしてmg)
    気管支喘息アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒
    1歳以上2歳未満8kg以上12kg未満0.2g(1.2mg)0.1g(0.6mg)
    2歳以上4歳未満12kg以上17kg未満0.3g(1.8mg)0.15g(0.9mg)
    4歳以上7歳未満17kg以上25kg未満0.4g(2.4mg)0.2g(1.2mg)
    7歳以上11歳未満25kg以上40kg未満0.6g(3.6mg)0.3g(1.8mg)
    11歳以上16歳未満40kg以上1g(6.0mg)0.5g(3.0mg)

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分、フェノチアジン系化合物及びその類似化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
  • 2.2 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
  • 2.3 下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿困難等を起こすことがある。]

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 開放隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.2 腎機能障害患者
長期投与例で臨床検査値異常としてBUN上昇がみられることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
9.7 小児等
低出生体重児及び新生児を対象とした臨床試験は実施していない。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の投与により眠気を催すことがあるので、保護者に対し注意を与えること。また、高年齢の小児に対し本剤投与中には危険を伴う機械操作や遊戯などを行わないよう十分注意を与えること。
8.2 小児では一般に自覚症状を訴える能力が欠けるので、投与にあたっては保護者に対し患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡する等適切な処置をするよう注意を与えること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
小児患者にメキタジンシロップをメキタジンとして0.12mg/kg(n=7)、食後1回経口投与した場合の薬物動態パラメータは以下の通りであった。
Cmax(ng/mL)Tmax(hr)AUC0-24(ng・hr/mL)T1/2(α)(hr)T1/2(β)(hr)
5.10±0.414.86±0.4067.04±8.565.81±1.1923.3±3.59
Cmax、Tmax、AUC0-24は実測値、T1/2(α)、T1/2(β)は2-コンパートメントモデルより算出(平均±標準誤差)
16.1.2 生物学的同等性
メキタジン小児用細粒0.6%とメキタジンシロップの生物学的同等性試験を12名の健康成人男子を対象として行った結果、両製剤は生物学的に同等であると判断された。
16.3 分布
幼若ラット(3週齢)に14C-メキタジン5mg/kgを経口投与した場合、放射能の分布は肺、肝、副腎に高く、肺中の未変化体濃度は血漿中の約50倍(4時間後)であった。
16.4 代謝
メキタジンシロップを小児患者に経口投与した場合、尿から未変化体の他に3種類の代謝物(SO、NO、モノ水酸化体)とグルクロン酸抱合体が確認されている。
16.5 排泄
メキタジンシロップを小児患者に経口投与した場合、24時間以内に投与量の12.6%が尿中へ排泄される。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
中枢神経抑制剤
(バルビツール酸誘導体、麻酔剤、麻薬性鎮痛剤、鎮静剤、精神安定剤等)
フェノバルビタール等
眠気等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある。
抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、MAO阻害剤等)
イミプラミン塩酸塩、ブチルスコポラミン臭化物等
口渇、排尿困難等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。本剤の抗コリン作用により、作用が増強されることがある。
メトキサレン光線過敏症を起こすおそれがある。これらの薬剤は光線感受性を高める作用を有する。
アルコール眠気等があらわれることがあるので、アルコール含有清涼飲料水等の摂取に注意すること。本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
血圧低下、呼吸困難、咽頭浮腫、蕁麻疹、嘔気等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、ALP等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。また、劇症肝炎の報告がある。
11.1.3 血小板減少(頻度不明)
注)発現頻度は使用成績調査を含む。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
過敏症発疹、光線過敏症
肝臓AST、ALTの上昇黄疸
血液好中球減少血小板減少
精神神経系眠気倦怠感ふらふら感、頭痛、めまい、興奮
消化器下痢嘔吐、口渇、食欲不振、胃痛胃部不快感、便秘、腹痛
循環器心悸亢進胸部苦悶感
泌尿器排尿困難
その他味覚異常浮腫、視調節障害、顔面潮紅、咽頭痛、月経異常、口内しびれ感

注)発現頻度は使用成績調査を含む。

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