今日の臨床サポート
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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • てんかん様けいれん発作が長時間引き続いて起こる場合(てんかん発作重積症)
  • 経口投与が不可能でかつけいれん発作の出現が濃厚に疑われる場合(特に意識障害、術中、術後)
  • 急速にてんかん様けいれん発作の抑制が必要な場合

用法・用量

  • 本剤の有効投与量は、発作の程度、患者の耐薬性などにより異なるが、通常成人には、本剤2.5~5mL(フェニトインナトリウムとして125~250mg)を1分間1mLを越えない速度で徐々に静脈内注射する。
    以上の用量で発作が抑制できない時には、30分後さらに2~3mL(フェニトインナトリウムとして100~150mg)を追加投与するか、他の対策を考慮する。
    小児には成人量を基準として、体重により決定する。
    本剤の投与により、けいれんが消失し、意識が回復すれば経口投与に切り換える。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分又はヒダントイン系化合物に対し過敏症の患者
  • 洞性徐脈、高度の刺激伝導障害のある患者〔心停止を起こすことがある。〕
  • タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合)、アスナプレビル、ダクラタスビル、マシテンタン、エルバスビル、グラゾプレビル、チカグレロル、アルテメテル・ルメファントリン、ダルナビル・コビシスタット、ドラビリン、ルラシドン、リルピビリン、リルピビリン・テノホビル ジソプロキシル・エムトリシタビン、リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン、ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド、エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシル、ソホスブビル・ベルパタスビル、ソホスブビル、レジパスビル・ソホスブビル、ドルテグラビル・リルピビリンを投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

衰弱の著しい患者、高齢者、心疾患のある患者〔心停止、呼吸停止が起こりやすい。〕
肝障害のある患者〔肝障害の悪化、また、血中濃度上昇のおそれがある。〕
血液障害のある患者〔血液障害が悪化するおそれがある。〕
薬物過敏症の患者
甲状腺機能低下症の患者〔甲状腺機能の異常をきたすおそれがある。〕
糖尿病の患者〔2型糖尿病の患者で、高血糖を起こしたとの報告がある。〕

重要な基本的注意

混合発作型では、単独投与により小発作の誘発又は増悪を招くことがある。
連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、てんかん重積状態があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
なお、高齢者、虚弱者の場合は特に注意すること。
連用中は定期的に肝・腎機能、血液検査を行うことが望ましい。
眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。

適用上の注意

投与経路
本剤は静脈内注射にのみ使用すること。
強アルカリ性で組織障害を起こすおそれがあるので、皮下、筋肉内又は血管周辺には注射しないこと。
動脈内に注射した場合には、末梢の壊死を起こすおそれがあるので、動脈内には絶対に注射しないこと。
投与時
静脈内注射に際しては、薬液が血管外に漏れると疼痛、発赤、腫脹等の炎症、壊死を起こすことがあるので、慎重に投与すること。
静脈内注射時に、血管外漏出が明らかではない場合においても、投与部位に皮膚の変色、疼痛、浮腫が起こり、次第に遠位部に広がり、さらに壊死に至ることもあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、適切な処置を行うこと。
静脈内注射により血管痛を起こすことがあるので、注射部位、注射方法等について十分注意すること。
アンプルカット時
アンプルカット時には異物の混入を避けるため、エタノール綿等で清拭することが望ましい。

用法用量に関連する使用上の注意

眼振、構音障害、運動失調、眼筋麻痺等があらわれた場合は過量になっているので、投与を直ちに中止すること。また、意識障害、血圧降下、呼吸障害があらわれた場合には、直ちに人工呼吸、酸素吸入、昇圧剤の投与など適切な処置を行うこと。用量調整をより適切に行うためには、本剤の血中濃度測定を行うことが望ましい。
急速に静注した場合、心停止、一過性の血圧降下、呼吸抑制等の循環・呼吸障害を起こすことがあるので、1分間1mLを超えない速度で徐々に注射すること。また、衰弱の著しい患者、高齢者、心疾患のある患者ではこれらの副作用が発現しやすいので、注射速度をさらに遅くするなど注意すること。

高齢者への投与

患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。なお、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。〔高齢者では、心停止、呼吸停止が起こりやすい。「重要な基本的注意」の項参照〕

妊婦・産婦・授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性(母体のてんかん発作頻発を防ぎ、胎児を低酸素状態から守る)が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中に本剤を投与された患者の中に、奇形を有する児(口唇裂、口蓋裂、心奇形等)を出産した例が多いとの疫学的調査報告がある。〕
妊娠中にやむを得ず本剤を投与する場合には、可能な限り単独投与することが望ましい。〔妊娠中に他の抗てんかん剤(特にプリミドン)と併用して投与された患者群に、奇形を有する児を出産した例が本剤単独投与群と比較して多いとの疫学的調査報告がある。〕
妊娠中の投与により、児に腫瘍(神経芽細胞腫等)がみられたとの報告がある。
妊娠中の投与により、新生児に出血傾向があらわれることがある。
妊娠中の投与により、葉酸低下が生じるとの報告がある。

薬物動態

血漿中濃度
(健康成人、250mg又は125mg1回静脈内投与)
Cmaxt1/2β(h)
データなし約10
血漿蛋白結合率
約90%(in vitro、ヒト血漿、約20μg/mL、限外ろ過法)
主な代謝産物及び代謝経路
主として肝臓でフェニル基の一つが水酸化され、5-(p-hydroxyphenyl)-5-phenylhydantoin(HPPH)が生成した後、大部分はグルクロン酸抱合される。
排泄経路及び排泄率
排泄経路
主として尿中
排泄率
尿中排泄率は、総HPPHとして24時間以内に54.0~58.0%、最終的に82.4~93.0%、フェニトインとして0.4~0.7%であった。(健康成人、250mg1回静脈内投与)
代謝酵素
チトクロームP-450分子種
主としてCYP2C9及び一部CYP2C19
その他
フェニトインはCYP3A、CYP2B6及びP糖蛋白の誘導作用を有する。

併用禁止 

タダラフィル(肺高血圧症を適応とする場合)
アドシルカ
アスナプレビル
スンベプラ
ダクラタスビル
ダクルインザ
マシテンタン
オプスミット
エルバスビル
エレルサ
グラゾプレビル
グラジナ
チカグレロル
ブリリンタ
アルテメテル・ルメファントリン
リアメット配合錠
ダルナビル・コビシスタット
プレジコビックス配合錠
ドラビリン
ピフェルトロ
ルラシドン
ラツーダ
これらの薬剤の代謝が促進され、血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導による。
リルピビリン
エジュラント
リルピビリン・テノホビル ジソプロキシル・エムトリシタビン
コムプレラ配合錠
リルピビリンの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導による。
リルピビリン・テノホビル アラフェナミド・エムトリシタビン
オデフシィ配合錠
リルピビリン及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による。
ビクテグラビル・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド
ビクタルビ配合錠
ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による。
ダルナビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド
シムツーザ配合錠
ダルナビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による。
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル アラフェナミド
ゲンボイヤ配合錠
エルビテグラビル、コビシスタット及びテノホビル アラフェナミドの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による。
エルビテグラビル・コビシスタット・エムトリシタビン・テノホビル ジソプロキシル
スタリビルド配合錠
エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による。
ソホスブビル・ベルパタスビル
エプクルーサ配合錠
ソホスブビル及びベルパタスビルの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びP糖蛋白誘導による。
ソホスブビル
ソバルディ
レジパスビル・ソホスブビル
ハーボニー配合錠
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある。
本剤のP糖蛋白誘導による。
ドルテグラビル・リルピビリン
ジャルカ配合錠
ドルテグラビル及びリルピビリンの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)誘導作用及びUGT1A1誘導作用による。

併用注意 

ゾニサミド
トピラマート
ボリコナゾール
スチリペントール
(1)フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
(2)これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
(1)これらの薬剤が肝代謝を抑制すると考えられている。
(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導によると考えられている。
クロバザム
タクロリムス
テラプレビル
(1)フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
(2)これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
(1)機序は不明である。
(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
ルフィナミド
(1)フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
(2)これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
(1)、(2)機序は不明である。
カルバマゼピン
(1)フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
(2)フェニトインの血中濃度が低下することがある(注3)。
(3)これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
(1)カルバマゼピンが肝代謝を抑制する。
(2)カルバマゼピンの肝薬物代謝酵素誘導による。
(3)本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
バルプロ酸
(1)フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
(2)フェニトインの血中濃度が低下することがある(注3)。
(3)これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
(1)バルプロ酸が肝代謝を抑制する。
(2)バルプロ酸による蛋白結合からの置換により、遊離フェニトイン濃度が上昇し、肝代謝が促進すると考えられている。
(3)本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
ネルフィナビル
(1)フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
(2)フェニトインの血中濃度が低下することがある(注3)。
(3)これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
(1)ネルフィナビルが肝代謝を抑制すると考えられている。
(2)機序は不明である。
(3)機序は不明であるが、本剤の肝薬物代謝酵素誘導等が考えられている。
クマリン系抗凝血剤
ワルファリン
(1)フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
(2)クマリン系抗凝血剤の作用が増強することがある。
(3)クマリン系抗凝血剤の作用が減弱することがある。
通常より頻回に血液凝固時間の測定を行い、クマリン系抗凝血剤の用量を調整すること。
(1)クマリン系抗凝血剤が肝代謝を抑制する。
(2)本剤による蛋白結合からの置換により、クマリン系抗凝血剤の血中濃度が上昇する。
(3)本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
アミオダロン
アロプリノール
イソニアジド
エトスクシミド
オメプラゾール
クロラムフェニコール
ジスルフィラム
シメチジン
ジルチアゼム
スルチアム
スルファメトキサゾール・トリメトプリム
チクロピジン
パラアミノサリチル酸
フルコナゾール
フルボキサミン
ホスフルコナゾール
ミコナゾール
メチルフェニデート
エソメプラゾール
セリチニブ
フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
これらの薬剤又は代謝物が肝代謝を抑制すると考えられている。
フルオロウラシル系薬剤
テガフール製剤
ドキシフルリジン等
三環系抗うつ剤
イミプラミン等
四環系抗うつ剤
マプロチリン等
トラゾドン
フェニトインの血中濃度が上昇することがある(注1)。
機序は不明である。
テオフィリン
アミノフィリン
(1)フェニトインの血中濃度が低下することがある(注3)。
(2)テオフィリンの血中濃度が低下することがある(注2)。
(1)機序は不明である。
(2)本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
リファンピシン
アパルタミド
レテルモビル
フェニトインの血中濃度が低下することがある(注3)。
これらの薬剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
ジアゾキシド
シスプラチン
ビンカアルカロイド
ビンクリスチン等
シプロフロキサシン
ビガバトリン
フェニトインの血中濃度が低下することがある(注3)。
機序は不明である。
イリノテカン
イリノテカンの活性代謝物の血中濃度が低下し、作用が減弱することがあるので、併用を避けることが望ましい。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
主にCYP3A4の基質となる薬剤
アゼルニジピン
イトラコナゾール
イマチニブ
オンダンセトロン
キニジン
クエチアピン
ジソピラミド
ニソルジピン
ニフェジピン
フェロジピン
プラジカンテル
ベラパミル等
副腎皮質ホルモン剤
デキサメタゾン等
卵胞ホルモン剤・黄体ホルモン剤
ノルゲストレル・エチニルエストラジオール等
PDE5阻害剤
タダラフィル(勃起不全、前立腺肥大症に伴う排尿障害を適応とする場合:シアリス、ザルティア)
シルデナフィル
バルデナフィル
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
パロキセチン
フレカイニド
メキシレチン
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
CYP3A及びP糖蛋白の基質となる薬剤
アピキサバン
ミラベグロン
レンバチニブ等
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
本剤の肝薬物代謝酵素及びP糖蛋白誘導による。
P糖蛋白の基質となる薬剤
グレカプレビル・ピブレンタスビル
テノホビル アラフェナミド
ニンテダニブ等
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
本剤のP糖蛋白誘導による。
ラモトリギン
デフェラシロクス
カナグリフロジン
ラルテグラビル
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
本剤がこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進する。
ポサコナゾール
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
本剤のUGT1A4及び/又はP糖蛋白誘導による。
シクロスポリン
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。また、本剤が吸収を阻害する。
甲状腺ホルモン剤
レボチロキシン等
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
機序は不明である。
カスポファンギン
これらの薬剤の血中濃度が低下することがある(注2)。
本剤がカスポファンギンの取り込み輸送過程に影響し、カスポファンギンのクリアランス誘導が起こると考えられている。
ドルテグラビル
ドルテグラビル・ラミブジン
ドルテグラビル・アバカビル・ラミブジン
ドルテグラビルの血中濃度が低下することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素(CYP3A)及びUGT1A1誘導作用による。
ドキシサイクリン
ドキシサイクリンの血中濃度半減期が短縮することがある。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導による。
アルベンダゾール
アルベンダゾールの活性代謝物の血中濃度が低下し、効果が減弱することがある。
機序は不明である。
非脱分極性筋弛緩剤
ベクロニウム等
フェニトインを長期前投与した場合、非脱分極性筋弛緩剤の作用が減弱することがある。
機序は不明である。
血糖降下剤
インスリン
経口血糖降下剤
血糖降下剤の作用が減弱され、高血糖を起こすことがあるので、血糖の上昇に注意すること。
本剤のインスリン分泌抑制作用による。
アセタゾラミド
クル病、骨軟化症があらわれやすい。〔「副作用」の項参照〕
本剤によるビタミンD不活性化促進、アセタゾラミドによる代謝性アシドーシス、腎尿細管障害の影響が考えられている。
アセトアミノフェン
本剤の長期連用者は、アセトアミノフェンの代謝物による肝障害を生じやすくなる。
本剤の肝薬物代謝酵素誘導により、アセトアミノフェンから肝毒性を持つN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンへの代謝が促進されると考えられている。
セイヨウオトギリソウ(St.John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
フェニトインの代謝が促進され、血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
セイヨウオトギリソウの肝薬物代謝酵素誘導によると考えられている。

重大な副作用 

中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
観察を十分に行い、発熱、紅斑、水疱・びらん、そう痒感、咽頭痛、眼充血、口内炎等の異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
過敏症症候群
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらにリンパ節腫脹、肝機能障害等の臓器障害、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)等のウイルスの再活性化を伴うことが多く、発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
SLE様症状
SLE様症状(発熱、紅斑、関節痛、肺炎、白血球減少、血小板減少、抗核抗体陽性等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
再生不良性貧血、汎血球減少、無顆粒球症、単球性白血病、血小板減少、溶血性貧血、赤芽球癆
観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
劇症肝炎、著しいAST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う重篤な肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
間質性肺炎
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎(肺臓炎)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
心停止、心室細動、呼吸停止
注射速度や患者の状態により、これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような場合には、投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。〔「禁忌」、「慎重投与」、「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照〕
強直発作
観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
悪性リンパ腫、リンパ節腫脹
観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、減量するなど適切な処置を行うこと。
小脳萎縮
長期投与例で、小脳萎縮があらわれることがあり、持続した本剤の血中濃度上昇との関連が示唆されているので、小脳症状(眼振、構音障害、運動失調等)に注意し、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、直ちに減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
急性腎障害、間質性腎炎
急性腎障害、間質性腎炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
悪性症候群
悪性症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発熱、意識障害、筋強剛、不随意運動、発汗、頻脈等があらわれた場合には、本剤の投与中止、体冷却、水分補給、呼吸管理等の適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。

その他の副作用 

頻度不明
過敏症(注1)猩紅熱様・麻疹様・中毒疹様発疹
血液(注2)巨赤芽球性貧血
肝臓(注3)AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの上昇等の肝機能障害、黄疸
腎臓蛋白尿等の腎障害
精神神経系不随意運動〔ジスキネジア、舞踏病アテトーゼ、アステリキシス(asterixis)等〕、ニューロパシー、注意力・集中力・反射運動能力等の低下、倦怠感、けいれん・てんかん増悪
消化器歯肉増殖(注4)
骨・歯(注5)クル病、骨軟化症、歯牙の形成不全
内分泌系甲状腺機能検査値(血清T3、T4値等)の異常、高血糖
その他口渇、血管痛、血清葉酸値の低下、CK(CPK)上昇、免疫グロブリン低下(IgA、IgG等)

注1:このような場合には、投与を中止すること。
注2:このような場合には、減量するなど適切な処置を行うこと。
注3:これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注4:連用により、歯肉増殖があらわれることがある。
注5:連用により、これらの症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常(血清アルカリフォスファターゼ値の上昇、血清カルシウム・無機リンの低下等)があらわれた場合には、減量又はビタミンDの投与など適切な処置を行うこと。

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