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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 高血圧症

用法・用量

  • 通常、成人にはベバントロール塩酸塩として1日100mgを1日2回に分割経口投与し、効果が不十分な場合は1日200mgまで増量できる。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者[アシドーシスによる心収縮力低下、末梢動脈拡張、血圧低下等の発現を助長するおそれがある。]
  • 心原性ショックの患者[本剤の心機能抑制作用が症状を悪化させるおそれがある。]
  • うっ血性心不全のある患者[本剤の心機能抑制作用が症状を悪化させるおそれがある。]
  • 肺高血圧による右心不全のある患者[本剤の心機能抑制作用が症状を悪化させるおそれがある。]
  • 高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(II、III度)、洞房ブロックのある患者[本剤の心機能抑制作用が症状を悪化させるおそれがある。]
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[動物実験(ラット)で胎児の体重減少が報告されている。](「6.妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)
  • 未治療の褐色細胞腫の患者(「用法及び用量に関連する使用上の注意」の項参照)

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

うっ血性心不全のおそれのある患者[症状を誘発するおそれがあるので、観察を十分に行い、ジギタリス剤を併用するなど慎重に投与すること。]
気管支喘息、気管支痙攣のおそれのある患者[本剤にはβ2遮断作用も確認されていることから、症状を誘発するおそれがある。]
特発性低血糖症、コントロール不十分な糖尿病、長期間絶食状態の患者[低血糖を起こしやすく、かつ頻脈等の低血糖徴候をマスクしやすいので血糖値に注意すること。]
重篤な腎機能障害のある患者[本剤の血中濃度が上昇することがあるので、低用量から投与を開始することが望ましい。]
重篤な肝機能障害のある患者[薬物代謝の低下により作用等が増強されるおそれがある。]
高齢者[一般に高齢者では、腎機能等の生理機能が低下していることが多く、また過度の降圧は好ましくないとされていることから、低用量から投与を開始することが望ましい。](「5.高齢者への投与」の項参照)
小児[小児に対しては使用経験がなく、安全性は確立していない。](「7.小児等への投与」の項参照)

重要な基本的注意

投与が長期にわたる場合は、心機能検査(脈拍、血圧、心電図、X線等)を定期的に行うこと。徐脈又は低血圧の症状が認められた場合には減量又は投与を中止すること。また、必要に応じアトロピン硫酸塩水和物を使用すること。なお、肝機能、腎機能、血液像等に注意すること。
類似化合物(プロプラノロール塩酸塩)使用中の狭心症患者で急に投与を中止したとき、症状が悪化したり、心筋梗塞を起こした症例が報告されているので、休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないよう注意すること。特に高齢者においては同様の注意をすること。
手術前48時間は投与しないことが望ましい。
めまい、ふらつきがあらわれることがあるので、本剤投与中の患者(特に投与初期)には、自動車の運転等危険を伴う機械の作業に注意させること。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
褐色細胞腫の患者では、単独投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断薬で初期治療を行った後に本剤を投与し、常にα遮断薬を併用すること。

高齢者への投与

高齢者には、次のことに注意し低用量(症状に応じ、例えば50mg/日)から投与を開始するなど、経過を十分観察しながら慎重に投与することが望ましい。(「1.慎重投与」の項参照)
一般的に高齢者では、腎機能等の生理機能が低下していることが多い。また、過度の降圧は好ましくないとされている。
休薬する場合は、徐々に減量する。(「2.重要な基本的注意」の項参照)

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット)で高用量投与により胎児の体重減少が報告されている。]
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

薬物動態

血漿中濃度
健常成人6名にベバントロール塩酸塩100mgを単回経口投与したときの血漿中未変化体濃度は、下図の様に推移した。
また、各薬物動態パラメータは下表のとおりであった。
Tmax(hr)Cmax(ng/mL)T1/2(α)(hr)T1/2(β)(hr)
0.75±0.27876±2971.36±0.569.7±6.0
代謝・排泄
健常成人6名にベバントロール塩酸塩100mgを単回経口投与後、48時間までの累積尿中未変化体排泄率(遊離型)は、0.59%であった。また、外国(米国)において、健常成人6名に14C-ベバントロール塩酸塩100mgを単回経口投与したところ、投与120時間後までの尿及び糞中への放射能の累積排泄率は投与量に対し、それぞれ72.2%及び15.0%であった。
なお、14C-ベバントロール塩酸塩を経口投与したときに検出された血漿中及び尿中代謝物から、ヒトにおいてベバントロール塩酸塩は主として抱合及び酸化を受けるものと推察された。

併用注意 

交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤
(レセルピン等)
過度の交感神経抑制作用により、徐脈、血圧低下等があらわれることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
相互に交感神経抑制作用を増強させる可能性がある。
血糖降下薬
(インスリン製剤、トルブタミド等)
血糖降下作用が増強され、頻脈等の低血糖徴候をマスクすることがあるので血糖値に注意し、慎重に投与すること。
β遮断作用により低血糖からの回復を遅らせたり、また、低血糖に伴う交感神経系の症状をマスクすることがある。
カルシウム拮抗薬
(ベラパミル塩酸塩等)
β遮断薬との併用により、相互に作用が増強され、過度の血圧低下、心機能抑制があらわれることがあるので慎重に投与すること。
相互に陰性変時作用、降圧作用を増強させると考えられる。
クロニジン
クロニジンの投与中止後のリバウンド現象を増強するおそれがあるので、クロニジンを中止する際には、あらかじめ本剤を一時休止しておくなど注意すること。
クロニジンの中止により、血中ノルアドレナリンが上昇することがある。β遮断薬との併用でβ作用(血管拡張)が遮断され、α作用(血管収縮)が強くなり、急激な血圧上昇を起こすと考えられる。
抗不整脈薬
(ジソピラミド、プロカインアミド、アジマリン等)
過度の心機能抑制があらわれることがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
相互に心機能抑制作用を増強させる可能性がある。

重大な副作用 

心不全(0.1%未満)、房室ブロック(1%未満)、洞機能不全(頻度不明)
心不全、房室ブロック、洞機能不全(著明な洞性徐脈、洞房ブロック等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が認められた場合には本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
喘息発作、呼吸困難(頻度不明)
喘息発作の誘発又は悪化があらわれることがあるので、このような症状が認められた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

0.1%~1%未満0.1%未満
精神神経系めまい、頭痛、頭重感、眠気、不眠眩暈、不安感
腎臓BUN上昇、クレアチニン上昇
肝臓肝機能異常(ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇等)
循環器徐脈、洞性徐脈、動悸、心胸郭比の増大、血圧低下胸痛、失神
呼吸器咳、息切れ喘鳴
消化器嘔気、下痢、便秘、口渇悪心、腹部膨満感、食欲不振、腹部不快感、嘔吐、胃重圧感、口内刺激
過敏症状注)発疹湿疹、そう痒感
光視症様症状
泌尿器排尿困難、頻尿、乏尿
その他尿酸上昇、総コレステロール上昇、浮腫、倦怠感、CK(CPK)上昇、カリウム上昇易疲労感、下肢脱力感、顔のほてり

注)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。

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