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ブリカニール錠2mg

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記疾患の気道閉塞性障害にもとづく呼吸困難などの諸症状の緩解

    • 気管支喘息、慢性気管支炎、喘息性気管支炎、気管支拡張症および肺気腫

用法・用量

  • 通常1回量として、下記用量を1日3回経口投与する。
    なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
    成人2錠(4mg)
    6歳以上の小児1錠(2mg)
    5歳以下の幼児1/2錠(1mg)
    ( )内:テルブタリン硫酸塩としての用量

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 甲状腺機能亢進症の患者
動悸、頻脈を助長させるおそれがある。
9.1.2 高血圧のある患者
血圧を上昇させるおそれがある。
9.1.3 心疾患のある患者
症状を悪化させるおそれがある。
9.1.4 糖尿病の患者
血糖値を上昇させるおそれがある。
9.1.5 低酸素血症の患者
血清カリウム値をモニターすることが望ましい。低酸素血症では血清カリウム値の低下により心リズムに及ぼす作用が増強されることがある。[11.1.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。なお、妊娠3ヵ月以内には投与しないことが望ましい。[15.1.1参照]
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。海外で実施された臨床薬理試験において、喘息をもつ授乳婦2例にテルブタリン硫酸塩2.5mgを1日3回経口投与したとき、投与後8時間までの母乳中テルブタリン濃度は平均3.5ng/mLであったとの報告がある。
9.7 小児等
低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 用法・用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合は、本剤が適当でないと考えられるので投与を中止すること。なお、小児に投与する場合には、使用法を正しく指導し、経過の観察を十分に行うこと。
8.2 過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
14.1.2 PTPシートから錠剤を取り出して投与する場合には、吸湿に注意すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
成人喘息患者8例にテルブタリン硫酸塩5mgを単回経口投与した場合、血清中未変化体濃度は投与後2~4時間に最高値3.2ng/mLを示した。(外国人データ)
(注)本剤の承認された1回用量は、通常成人にはテルブタリン硫酸塩として4mgである。
16.5 排泄
健康成人に放射能標識テルブタリン硫酸塩を単回経口投与した場合、投与後72時間までの累積尿中排泄率は、未変化体では約7.3%、総テルブタリン(未変化体+抱合体)では約40%であり、代謝物の大部分は硫酸抱合体であった。(外国人データ)

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
カテコールアミン製剤
アドレナリン、
イソプロテレノール等
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起きる。
キサンチン誘導体
テオフィリン、
アミノフィリン水和物、
ジプロフィリン等
[11.1.2参照]
低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。
血清カリウム値のモニターを行う。
キサンチン誘導体との併用によりc-AMP量が増加し、血清カリウム値の低下を増強することがある。
ステロイド剤
ベタメタゾン、
プレドニゾロン、
ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム等
カリウム排泄型利尿剤
フロセミド、
トリクロルメチアジド、
ヒドロクロロチアジド等
[11.1.2参照]
低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。
血清カリウム値のモニターを行う。
ステロイド剤及びカリウム排泄型利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる。
β遮断剤(β1選択性)注)
アテノロール、
塩酸セリプロロール、
ビソプロロールフマル酸塩等
本剤の作用を減弱させるおそれがある。β遮断剤は、β2刺激剤である本剤の作用と拮抗することがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシー(呼吸困難、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。
11.1.2 重篤な血清カリウム値の低下(頻度不明)
キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。[9.1.5、10.2参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

5%未満頻度不明
過敏症発疹
循環器動悸頻脈、血圧変動、胸部圧迫感、不整脈
精神神経系手指の振戦、頭痛手指のこわばり・しびれ感、めまい・ふらつき、痙直、不眠、傾眠、激越、運動過多、情緒不安
消化器悪心・嘔吐、食欲不振
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