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エバスチン錠5mg「CH」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○蕁麻疹
  • ○湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症
  • ○アレルギー性鼻炎

用法・用量

  • 通常、成人には、エバスチンとして1回5~10mgを1日1回経口投与する。
    なお、年齢・症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 長期ステロイド療法を受けている患者
本剤投与によりステロイドの減量をはかる場合は、十分な管理下で徐々に行うこと。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 肝機能障害又はその既往歴のある患者
肝機能異常があらわれるおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を十分に観察しながら投与すること。一般に生理機能が低下している。[7.参照]

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う機械の操作に注意させること。
<アレルギー性鼻炎>
8.2 季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

7.用法及び用量に関連する注意

高齢者では、1日1回5mgから投与するなど注意すること。[9.8参照]

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
エバスチンは、経口投与後、初回通過効果を強く受け、ほとんどがカレバスチンに代謝される。健康成人にエバスチン錠(普通錠)5mg(5例)、10、20注)、40mg注)(各6例)を空腹時1回経口投与後、未変化体であるエバスチンは、40mg注)投与1時間後にのみ14ng/mLが検出された。
注)本剤の承認された1日通常用量は5~10mgである。
16.1.2 生物学的同等性試験
<エバスチン錠5mg「CH」>
エバスチン錠5mg「CH」とエバステル錠5mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(エバスチンとして10mg)健康成人男子に空腹時単回経口投与して血漿中活性代謝物(カレバスチン)濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-72(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
エバスチン錠5mg「CH」2808.5±880.9106.9±39.85.8±0.718.9±2.2
エバステル錠5mg2983.7±977.7122.3±53.65.8±0.718.1±2.5
(Mean±S.D.,n=13)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
<エバスチン錠10mg「CH」>
エバスチン錠10mg「CH」とエバステル錠10mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(エバスチンとして10mg)健康成人男子に空腹時単回経口投与して血漿中活性代謝物(カレバスチン)濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
判定パラメータ参考パラメータ
AUC0-72(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)t1/2(hr)
エバスチン錠10mg「CH」2732.2±804.0108.0±35.55.9±0.618.3±3.0
エバステル錠10mg2957.5±809.7118.0±34.65.8±0.818.1±2.5
(Mean±S.D.,n=16)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
16.2.1 吸収率
約90%(ラット)
16.3 分布
16.3.1 血漿・血清蛋白結合率
エバスチン
99.9%以上(in vitro、ヒト血清、平衡透析法)
カレバスチン
97.4~97.7%(in vitro、ヒト血漿、限外ろ過法)
16.4 代謝
16.4.1 主な代謝産物
カレバスチン(活性あり)
16.4.2 代謝経路
エバスチンはtert-ブチル基の逐次酸化でカルボン酸体であるカレバスチンに代謝され、さらに、フェニル基の4位の水酸化とそれに続く3位のメトキシ化、酸化的N-脱アルキル化、エーテル結合の切断及び抱合を受けることが認められている(外国人データ)。
16.4.3 代謝酵素
カレバスチンへの代謝には主としてCYP2J2、CYP3A4が、また未変化体の酸化的N-脱アルキル化にはCYP3A4が関与する。[10.参照]
16.5 排泄
(健康成人、1回経口投与)
投与量(mg)試料採取時間(h)尿中排泄率(投与量に対する%)
エバスチンカレバスチン
50~720.11.7
100~720.01.8
また、エバスチン(methoxy-14C)10mgを1回経口投与後、放射能は72時間までの尿中に投与量の63%、48時間までの糞便中に投与量の16%が排泄された(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
16.7.1 エリスロマイシン
(健康成人8例にエバスチン10mgを1日1回14日間反復経口投与、8日目よりエリスロマイシン1,200mg/日を併用経口投与)[10.2参照]
測定日カレバスチン
Cmax(ng/mL)Tmax(h)t1/2(h)AUC0~24(ng・h/mL)
試験7日目
(単独投与最終日)
244±155±117.2±0.44,092±181
試験14日目
(併用投与最終日)
514±275±121.6±0.99,492±581
平均値±標準誤差

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
エリスロマイシン
[16.7.1参照]
本剤の代謝物カレバスチンの血漿中濃度が約2倍に上昇することが報告されている。カレバスチンの代謝が抑制されると考えられる。
イトラコナゾール本剤の代謝物カレバスチンの血漿中濃度が上昇することが報告されている。カレバスチンの代謝が抑制されると考えられる。
リファンピシン本剤の代謝物カレバスチンの血漿中濃度が低下することが報告されている。カレバスチンの代謝が促進されると考えられる。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
血圧低下、呼吸困難、喉頭浮腫等の症状が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.2 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、LDH、γ-GTP、ALP、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上0.1~1%未満0.1%未満頻度不明
過敏症発疹、浮腫、じん麻疹
循環器動悸血圧上昇
精神神経系眠気、倦怠感頭痛、めまい、しびれ感不眠
消化器口渇胃部不快感、鼻・口腔内乾燥下痢、舌炎嘔気・嘔吐、腹痛
肝臓AST、ALT、LDH、γ-GTP、ALP、ビリルビンの上昇
泌尿器排尿障害、頻尿
その他胸部圧迫感ほてり好酸球増多、体重増加、月経異常、脱毛、味覚異常、BUNの上昇、尿糖
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