今日の臨床サポート

トラゾドン塩酸塩錠25mg「アメル」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • うつ病・うつ状態

用法・用量

  • トラゾドン塩酸塩として、通常、成人には1日75~100mgを初期用量とし、1日200mgまで増量し、1~数回に分割経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
  • サキナビルメシル酸塩を投与中の患者[「相互作用」の項参照]

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

心筋梗塞回復初期の患者及び心疾患の患者又はその既往歴のある患者[循環器系に影響を及ぼすおそれがある。]
緑内障、排尿困難又は眼内圧亢進のある患者[抗コリン作用を若干有するため、症状を悪化させるおそれがある。]
てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣発作を起こすおそれがある。]
躁うつ病の患者[躁転、自殺企図があらわれることがある。]
脳の器質障害又は統合失調症の素因のある患者[精神症状を増悪させることがある。]
衝動性が高い併存障害を有する患者[精神症状を増悪させることがある。]
自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者[自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。]
小児等[「小児等への投与」の項参照]
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]

重要な基本的注意

眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること
陰茎及び陰核の持続性勃起が起こることが報告されているので、本症状が発現した場合には直ちに投与を中止すること。
うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。
不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏、軽躁、躁病等があらわれることが報告されている。また、因果関係は明らかではないが、これらの症状・行動を来した症例において、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、これらの症状の増悪が観察された場合には、服薬量を増量せず、徐々に減量し、中止するなど適切な処置を行うこと。
自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。
家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。
投与量の急激な減少ないし投与の中止により、嘔気、頭痛、倦怠感、不安、睡眠障害等の離脱症状があらわれることがある。投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
抗うつ剤の投与により、24歳以下の患者で、自殺念慮、自殺企図のリスクが増加するとの報告があるため、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮すること。[「その他の注意」の項参照]

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
授乳婦
授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へごくわずか移行する。]

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない。

薬物動態

<生物学的同等性試験>
トラゾドン塩酸塩錠25mg「アメル」及びトラゾドン塩酸塩錠50mg「アメル」と各標準製剤について、下記のとおりクロスオーバー法により健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について統計解析を行った結果、両剤の生物学的同等性が確認された。
標準製剤試験投与量
トラゾドン塩酸塩錠25mg「アメル」錠剤、25mgそれぞれ1錠(トラゾドン塩酸塩として25mg)
トラゾドン塩酸塩錠50mg「アメル」錠剤、50mgそれぞれ1錠(トラゾドン塩酸塩として50mg)
AUC(0→24)(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
トラゾドン塩酸塩錠25mg「アメル」3254.45±629.13591.51±182.800.83±0.476.16±1.26
標準製剤(錠剤、25mg)3126.73±796.23587.34±178.140.95±0.585.52±1.69
(Mean±S.D.,n=20)
AUC(0→24)(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
トラゾドン塩酸塩錠50mg「アメル」6034.19±1350.11895.44±285.111.80±1.416.41±1.78
標準製剤(錠剤、50mg)6073.81±2354.73939.17±341.671.50±1.365.96±0.92
(Mean±S.D.,n=20)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
<溶出挙動>
トラゾドン塩酸塩錠25mg「アメル」・錠50mg「アメル」は、それぞれ日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたトラゾドン塩酸塩25mg錠・50mg錠の溶出規格に適合していることが確認されている。

併用禁止 

サキナビルメシル酸塩
(インビラーゼ)
本剤の血中濃度が増加し、重篤な心血管系の副作用(QT延長等)を起こすおそれがある。
CYP3A4阻害作用により本剤の代謝が阻害される。

併用注意 

降圧剤
起立性低血圧及び失神を含む低血圧が起こるおそれがあるので、降圧剤の用量調節に注意すること。
本剤によってもまた、血圧低下があらわれることがある。
アルコール
中枢神経抑制剤
バルビツール酸誘導体等
本剤の作用が増大するおそれがある。なお、できるだけ飲酒は避けさせること。
中枢神経抑制作用が増強される。
モノアミン酸化酵素阻害剤
これらの薬剤の中止直後あるいは併用する場合に、本剤の作用が増大するおそれがあるので、本剤の投与量を徐々に増量するなど慎重に投与を開始すること。
機序不明
強心配糖体
ジゴキシン等
フェニトイン
血清中のジゴキシン濃度又はフェニトイン濃度が上昇するおそれがある。
機序不明
フェノチアジン誘導体
クロルプロマジン等
血圧低下を起こすおそれがある。
ともにα受容体遮断作用を有する。
ワルファリン
プロトロンビン時間の短縮がみられたとの報告がある。
機序不明
カルバマゼピン
本剤の血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがある。
CYP3A4の誘導作用により本剤の代謝が促進される。
CYP3A4阻害剤
リトナビル
インジナビル
本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがあるので、本剤を減量するなど用量に注意すること。
これらの薬剤のCYP3A4阻害作用により本剤の代謝が阻害される。
タンドスピロン
パロキセチン
アミトリプチリン
セロトニン症候群を起こすおそれがある。
機序不明

重大な副作用 

(頻度不明)
QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)、心室細動、心室性期外収縮
QT延長、心室頻拍(torsades de pointesを含む)、心室細動、心室性期外収縮があらわれることがあるので、定期的に心電図検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
悪性症候群(Syndrome malin)
無動緘黙、強度の筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧の変動、発汗等が発現し、それに引き続き発熱がみられる場合は投与を中止し、体冷却、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。本症発症時には、白血球の増加や血清CK(CPK)の上昇がみられることが多く、また、ミオグロビン尿を伴う腎機能の低下がみられることがある。
なお、高熱が持続し、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎不全へと移行し、死亡した例が報告されている。
セロトニン症候群
セロトニン症候群があらわれることがあるので、錯乱、発汗、反射亢進、ミオクロヌス、戦慄、頻脈、振戦、発熱、協調異常等が認められた場合には、投与を中止し、水分補給等の全身管理とともに適切な処置を行うこと。
錯乱、せん妄
錯乱、せん妄があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には減量又は休薬等の適切な処置を行うこと。
麻痺性イレウス
腸管麻痺(食欲不振、悪心・嘔吐、著しい便秘、腹部の膨満あるいは弛緩及び腸内容物のうっ滞等の症状)を来たし、麻痺性イレウスに移行することがあるので、腸管麻痺があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
持続性勃起
陰茎及び陰核の持続性勃起が起こることが報告されているので、本症状が発現した場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。(持続性勃起の治療として、エピネフリン、ノルエピネフリンなどのα-アドレナリン作動薬の海綿体内注射及び外科的処置が行われた症例が報告されている。)
無顆粒球症
無顆粒球症があらわれたとの報告があるので、血液検査等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

頻度不明
循環器低血圧、動悸・頻脈、失神、徐脈、不整脈、高血圧、起立性低血圧
精神神経系眠気、めまい・ふらつき、頭痛・頭重、構音障害、振戦等のパーキンソン症状、頭がボーッとする、視調節障害(霧視、複視等)、不眠、運動失調、躁転、痙攣、焦燥感、流涎、健忘、知覚障害、幻覚、運動過多、不安、見当識障害、口周囲不随意運動、集中力低下、興奮、妄想、性欲亢進、性欲減退、悪夢、怒り・敵意(攻撃的反応)、異常感覚、インポテンス、協調運動障害、激越
過敏症注2)浮腫、発疹、そう痒感、眼瞼そう痒感
血液白血球減少、貧血、白血球増多、溶血性貧血、血小板減少
消化器口渇、便秘、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、胃重感、嚥下障害、腹部膨満感、味覚異常、食欲亢進、胸やけ
肝臓注3)肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、γ-GTPの上昇等)
その他倦怠感、ほてり、脱力感、排尿障害、鼻閉、関節痛、筋肉痛、発汗、眼精疲労、耳鳴、尿失禁、頻尿、射精障害、月経異常、乳房痛、胸痛、体重減少、体重増加、疲労、悪寒、血清脂質増加、息切れ、血尿、乳汁分泌、眼球充血、低ナトリウム血症、発熱

注2)このような症状があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注3)観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

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