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エンクラッセ62.5μgエリプタ7吸入用、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解

用法・用量

  • 通常、成人にはエンクラッセ62.5μgエリプタ1吸入(ウメクリジニウムとして62.5μg)を1日1回吸入投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により、眼圧が上昇し症状を悪化させるおそれがある。]
  • 2.2 前立腺肥大等による排尿障害がある患者[抗コリン作用により、尿閉を誘発するおそれがある。][9.1.2参照]
  • 2.3 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 心不全、心房細動、期外収縮の患者又はこれらの既往歴のある患者
心不全、心房細動、期外収縮が発現又は悪化するおそれがある。[11.1参照]
9.1.2 前立腺肥大(排尿障害がある場合を除く)のある患者
排尿障害が発現するおそれがある。[2.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットの授乳期にウメクリジニウムを皮下投与したとき、生後10日の出生児血漿中にウメクリジニウムが検出された(2/54例)。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら注意して投与すること。一般に、生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当でないと考えられるので、漫然と投与を継続せず中止すること。[5.2参照]
8.2 本剤の吸入後に気管支痙攣があらわれることがある。そのような状態では、患者の生命が脅かされる可能性があるので、気管支痙攣が認められた場合には、直ちに本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8.3 本剤はなるべく同じ時間帯に1日1回吸入するよう患者を指導すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 吸入前
(1)患者に使用説明書を渡し、使用方法を指導すること。
(2)本剤は防湿のためアルミ包装されているので、使用開始直前にアルミ包装を開封するよう指導すること。
14.1.2 吸入時
本剤は口腔内への吸入投与にのみ使用すること(内服しても効果はみられない)。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 本剤は慢性閉塞性肺疾患の症状の長期管理に用いること。
5.2 本剤は慢性閉塞性肺疾患の増悪時の急性期治療を目的として使用する薬剤ではない。[8.1参照]

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 健康成人
健康成人男女9例にウメクリジニウム(UMEC)125μg注)を1日1回7日間吸入投与した時のUMECの濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった(外国人データ)。
図1 健康成人にUMEC 125μgを1日1回7日間吸入投与した時の血漿中UMEC濃度推移(平均値+標準偏差、9例)
表1 健康成人にUMEC 125μgを1日1回7日間吸入投与した時の血漿中UMECの薬物動態パラメータ
投与日Cmax(pg/mL)tmax(h)注1)AUC(pg・h/mL)
初日(1日目)220[151,320]0.08(0.08-0.12)87[68,112]注2)
最終日(7日目)283[220,363]0.08(0.08-0.12)122[101,147]注2)
482[383,607]注3)
幾何平均値[95%信頼区間]、9例注1)中央値(範囲)注2)AUC0-2:投与0時間から2時間までのAUC注3)AUC0-τ:投与0時間から投与間隔(24時間)のAUC
16.1.2 慢性閉塞性肺疾患患者
慢性閉塞性肺疾患患者にUMEC 62.5μgを1日1回吸入投与した時の定常状態におけるUMECの曝露量について、母集団薬物動態解析を用いて算出された曝露量は以下のとおりであった。
表2 慢性閉塞性肺疾患患者での血漿中のUMECの定常状態における曝露量(母集団薬物動態解析による予測値)
患者例数Cmax(pg/mL)AUC0-τ(pg・h/mL)
日本人1880.4[63.8,99.9]372.1[300.1,464.0]
外国人39969.8[66.4,73.4]314.7[300.2,330.7]
幾何平均値[95%信頼区間]
16.2 吸収
健康成人9例にUMEC 1000μg注)を単回吸入投与した時のUMECの絶対的バイオアベイラビリティは12.8%であった(外国人データ)。
16.3 分布
16.3.1 分布容積
健康成人6例にUMEC 65μgを静脈内投与注)した時の定常状態における分布容積の幾何平均値は86Lであった(外国人データ)。
16.3.2 血漿蛋白結合率
In vitroでのUMECのヒト血漿蛋白結合率は88.9%であった。
16.3.3 血球移行
In vitroでのUMEC(50~500ng/mL)のヒト血液/血漿比は、0.541~0.560であった。
16.4 代謝
In vitro試験において、UMECは主にCYP2D6で代謝された。UMECの主な代謝経路は酸化(他に、水酸化及びO-脱アルキル化)であり、さらに抱合体(グルクロン酸抱合等)が生成する。
16.5 排泄
健康成人6例に14C-UMEC 65μgを単回静脈内投与注)した時に放射能は主に代謝物として尿・糞中に排泄され、放射能の尿・糞中排泄率は各々約22及び58%であった(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能低下者
重度の腎機能低下者(CLcr:30mL/分未満)及び健康成人各9例にUMEC 125μg注)を単回吸入投与した時のUMECのCmax及びAUC0-2は、健康成人と比べてそれぞれ11及び10%低かった(外国人データ)。
16.6.2 肝機能低下者
中等度の肝機能低下者(Child-PughスコアB)及び健康成人各9例にUMEC 125μg注)を7日間反復吸入投与した時のUMECのCmax及びAUC0-2は、健康成人と比べてそれぞれ24及び14%低かった(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
16.7.1 その他の薬剤
健康成人16例にUMEC 500μg注)とCYP3A4阻害作用及びP-gp阻害作用を有するベラパミル240mg(経口)を1日1回5日間反復併用投与した時、UMECのCmax及びAUC0-τの平均値はそれぞれ5及び39%増加した(外国人データ)。
注)本剤の承認用量は、UMEC 62.5μg1日1回吸入投与である。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
心房細動(頻度不明)[9.1.1参照]

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.5%以上頻度不明
過敏症発疹、そう痒症、血管性浮腫
循環器頻脈
呼吸器咳嗽、発声障害口腔咽頭痛
消化器口内乾燥、便秘
腎臓・泌尿器尿閉
霧視眼痛
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