今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

デザレックス錠5mg

一部のコンテンツを閲覧になるにはご契約が必要となります。

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • ○アレルギー性鼻炎
  • ○蕁麻疹
  • ○皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒

用法・用量

  • 通常、12歳以上の小児及び成人にはデスロラタジンとして1回5mgを1日1回経口投与する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 本剤の成分又はロラタジンに対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 てんかんの既往のある患者
十分な問診を行うこと。発作があらわれることがある。[11.1.2参照]
9.2 腎機能障害患者
デスロラタジンの血漿中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.1参照]
9.3 肝機能障害患者
デスロラタジンの血漿中濃度が上昇するおそれがある。[16.6.2参照]
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与を避けることが望ましい。本剤の動物試験(ラット、ウサギ)で催奇形性は認められていないが、ロラタジンを投与したラットの試験でデスロラタジンの胎児への移行が報告されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ロラタジンの臨床試験で、デスロラタジンのヒト母乳中への移行が報告されている。
9.7 小児等
国内において、低出生体重児、新生児、乳児、幼児及び12歳未満の小児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

<効能共通>
8.1 効果が認められない場合には、漫然と長期にわたり投与しないように注意すること。
<アレルギー性鼻炎>
8.2 季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
健康成人男性にデスロラタジン錠2.5、5及び10mg注1)を空腹時単回経口投与したとき、血漿中デスロラタジン濃度は以下の図表に示したとおりであり、Cmax及びAUCについて用量比例性が認められた。
表1 デスロラタジン錠を空腹時単回経口投与したときの薬物動態パラメータ
用量例数Tmax(hr)Cmax††(ng/mL)AUC0-∞††(ng・hr/mL)t1/2††(hr)
2.5mg82.50[1-4]1.46(24)20.1(29)19.7(11)
5mg81.75[0.5-3]3.55(37)43.1(37)19.5(18)
10mg81.50[1-2.5]6.95(14)84.8(26)18.5(18)
†中央値[最小値-最大値]††幾何平均(%CV)
図 デスロラタジン錠を空腹時単回経口投与したときの血漿中濃度推移
16.1.2 反復投与
健康成人男性(8例)にデスロラタジン錠5mgを空腹時に1日1回10日間反復経口投与したとき、血漿中デスロラタジン濃度は投与開始後5日目までに定常状態に到達し、Cmax及びAUC0-24hrについて算出した累積係数はそれぞれ1.30及び1.47であった。
表2 デスロラタジン錠を空腹時1日1回10日間反復投与したときの定常状態時の薬物動態パラメータ
用量例数Tmax(hr)Cmax††(ng/mL)AUC0-24hr††(ng・hr/mL)t1/2††(hr)
5mg82.00[1-4]4.21(32)47.4(42)22.7(19)
†中央値[最小値-最大値]††幾何平均(%CV)
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人(24例)にデスロラタジン錠5mgを食後(高脂肪高カロリー食)に単回経口投与したとき、血漿中デスロラタジン及び3-OHデスロラタジン濃度(Cmax及びAUC)への影響はいずれも認められなかった(外国人データ)。
表3 デスロラタジンの薬物動態に及ぼす食事の影響(幾何平均比及び90%信頼区間、外国人)
比較例数デスロラタジン3-OHデスロラタジン
CmaxAUC0-∞CmaxAUC0-∞
食事の影響(食後/空腹時)241.08[0.96-1.20]1.07[0.97-1.19]0.98[0.88-1.09]0.98[0.90-1.07]
16.3 分布
16.3.1 分布容積
健康成人にデスロラタジン5mgを単回経口投与したときの見かけの分布容積は約3,300Lであった。
16.3.2 血漿蛋白結合
ヒト血漿に14C-デスロラタジンを添加したときの蛋白結合率は82.8%~87.2%であった(in vitro)。
16.4 代謝
ヒトに経口投与したとき、デスロラタジンは主に3-OHデスロラタジンに代謝されたのち、グルクロン酸抱合体へと代謝される(外国人データ)。
16.5 排泄
健康成人男性(5例)に14C-デスロラタジン10mg注1)を空腹時に単回経口投与したとき、投与放射能の87.1%が代謝物として尿(40.6%)及び糞(46.5%)中に排泄された。未変化体の尿中及び糞中への排泄率はそれぞれ1.7%及び6.7%であった(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
16.6.1 腎機能障害患者
軽度[クレアチニンクリアランス(CLcr):51~80mL/min/1.73m2、6例]、中等度(CLcr:30~50mL/min/1.73m2、6例)又は重度(CLcr:10~29mL/min/1.73m2、6例)の慢性腎機能障害患者にデスロラタジン錠5mgを反復経口投与したとき、健康成人(CLcr:>80mL/min/1.73m2、9例)と比較してCmax及びAUC0-24hrは軽度~中等度腎機能障害患者で約1.3~2.1倍、重度腎機能障害患者で約2.6倍に、それぞれ上昇した(外国人データ)。[9.2参照]
表4 腎機能障害患者におけるデスロラタジン錠1日1回14日間反復投与したときの定常状態時の薬物動態パラメータ(外国人)
腎機能障害例数Tmax(hr)Cmax††(ng/mL)AUC0-24hr††(ng・hr/mL)
軽度63.50[1.5-5]4.33(21)59.9(28)
中等度63.00[1.5-12]6.11(73)95.8(104)
重度61.75[1.5-5]7.61(70)120(89)
正常93.00[1.5-8]2.96(50)45.5(61)
†中央値[最小値-最大値]††幾何平均(%CV)
16.6.2 肝機能障害患者
軽度(Child-Pughスコア:5~6)、中等度(Child-Pughスコア:7~9)又は重度(Child-Pughスコア:10~15)の慢性肝機能障害患者(各4例)及び健康成人(8例)にデスロラタジン錠7.5mg注1)を空腹時に単回経口投与したとき、血漿中デスロラタジン濃度の薬物動態パラメータは以下の表に示したとおりであった。肝機能障害患者のCmax及びAUCは、健康成人と比較してそれぞれ約1.8~2.2倍及び約2.0~2.9倍に上昇した(外国人データ)。[9.3参照]
表5 肝機能障害患者におけるデスロラタジン錠単回投与時の薬物動態パラメータ(外国人)
肝機能障害例数Tmax(hr)Cmax††(ng/mL)AUC0-∞††(ng・hr/mL)t1/2††(hr)
軽度46.75[1-24]5.07(19)312(110)68.7(63)
中等度41.75[1-2]6.48(52)245(19)60.3(10)
重度41.75[1-5]5.90(40)345(55)62.3(27)
正常85.00[4-8]2.89(23)120(123)43.4(80)
†中央値[最小値-最大値]††幾何平均(%CV)
16.6.3 高齢者
高齢者(17例、年齢:65~70歳)にデスロラタジン錠5mgを1日1回10日間反復経口投与したとき、血漿中デスロラタジン濃度のCmax及びAUCは、非高齢対照(95例、年齢:19~64歳)と比較していずれも約20%上昇した。高齢者でのデスロラタジンのt1/2は平均31.0時間(幾何平均)であり、非高齢対照群と比較して約30%延長した(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
健康成人を対象として、CYP3A4の阻害剤(ケトコナゾール注2)、エリスロマイシン、アジスロマイシン)、CYP2D6の阻害剤(フルオキセチン)又はCYP3A4及び2D6の阻害剤(シメチジン)とデスロラタジン錠5mg又は7.5mg注1)を反復併用投与したとき、血漿中デスロラタジン及び3-OHデスロラタジン濃度の変化率は下表に示すとおりであり、いずれの併用においてもQTc間隔を含め心電図への影響は認められなかった(外国人データ)。[10.2参照]
表6 デスロラタジンの薬物動態に及ぼす他剤の影響(幾何平均比及び90%信頼区間、外国人)
併用薬例数デスロラタジン3-OHデスロラタジン
CmaxAUC0-24hrCmaxAUC0-24hr
ケトコナゾール200mg
1日2回
241.29[1.06-1.56]1.21[1.01-1.45]1.77[1.27-2.47]2.10[1.63-2.70]
ケトコナゾール††400mg
1日1回
301.56[1.43-1.70]1.67[1.56-1.80]1.59[1.48-1.71]1.68[1.58-1.78]
エリスロマイシン500mg
1日3回
241.24[1.17-1.31]1.14[1.08-1.19]1.43[1.39-1.48]1.40[1.34-1.46]
アジスロマイシン††500mg単回(初日)+250mg
1日1回
181.15[0.92-1.44]1.05[0.82-1.34]1.15[0.98-1.36]1.04[0.88-1.22]
フルオキセチン††20mg
1日1回
181.15[0.95-1.39]1.00[0.82-1.23]1.17[1.00-1.36]1.13[0.96-1.32]
シメチジン††600mg
1日2回
181.12[0.86-1.45]1.19[0.88-1.61]0.89[0.73-1.07]0.97[0.81-1.16]
デスロラタジンの投与量:†7.5mg1日1回、††5mg1日1回
注1)本剤の承認された用量は、1日1回5mgである。
注2)国内では外用剤のみ発売

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
エリスロマイシン
ケトコナゾール
[16.7参照]
デスロラタジン及び3-OHデスロラタジンの血漿中濃度の上昇が認められた。機序不明

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
ショック、アナフィラキシー(チアノーゼ、呼吸困難、血圧低下、血管浮腫等)があらわれることがある。
11.1.2 てんかん(頻度不明)[9.1.1参照]
11.1.3 痙攣(頻度不明)
11.1.4 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、Al-P、LDH、ビリルビン等の著しい上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

2%未満頻度不明
神経系障害傾眠頭痛、精神運動亢進
心臓障害頻脈、動悸
胃腸障害口内乾燥
皮膚及び皮下組織障害発疹
一般・全身障害及び投与部位の状態疲労
その他白血球数増加、血中コレステロール増加食欲亢進
戻る

さらなるご利用にはご登録が必要です。

こちらよりご契約または優待日間無料トライアルお申込みをお願いします。

(※トライアルご登録は1名様につき、一度となります)


ご契約の場合はご招待された方だけのご優待特典があります。

以下の優待コードを入力いただくと、

契約期間が通常12ヵ月のところ、14ヵ月ご利用いただけます。

優待コード: (利用期限:まで)

ご契約はこちらから