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チアトンカプセル5mg、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 下記疾患における痙攣ならびに運動機能亢進
    • 胃炎、胃・十二指腸潰瘍、腸炎、過敏性大腸症候群、胆のう・胆道疾患、尿路結石症

用法・用量

  • チキジウム臭化物として、通常成人1回5~10mgを1日3回経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 2.1 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。]
  • 2.2 前立腺肥大による排尿障害のある患者[膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により排尿困難を悪化させるおそれがある。]
  • 2.3 重篤な心疾患のある患者[心拍数を増加させ、心臓に過負荷をかけるおそれがある。]
  • 2.4 麻痺性イレウスの患者[消化管運動を抑制し、症状を悪化させるおそれがある。]
  • 2.5 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 前立腺肥大のある患者(ただし前立腺肥大による排尿障害のある患者を除く)
膀胱平滑筋の弛緩、膀胱括約筋の緊張により排尿困難を悪化させるおそれがある。[9.8参照]
9.1.2 甲状腺機能亢進症の患者
心悸亢進等の症状を悪化させるおそれがある。
9.1.3 うっ血性心不全のある患者(ただし重篤な心疾患のある患者を除く)
心拍数を増加させ、心臓に過負荷をかけるおそれがある。
9.1.4 不整脈のある患者(ただし重篤な心疾患のある患者を除く)
心拍数を増加させ、心臓に過負荷をかけるおそれがある。
9.1.5 潰瘍性大腸炎の患者
中毒性巨大結腸があらわれることがある。
9.1.6 高温環境にある患者
汗腺分泌を抑制し、体温調節を障害するおそれがある。
9.1.7 開放隅角緑内障の患者
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続及び中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般に前立腺肥大を伴っている場合が多い。[9.1.1参照]

8.重要な基本的注意

羞明等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に注意させること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
健康成人12例に本剤(チキジウム臭化物5mg、10mg及び20mg)を単回経口投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。
注)本剤の承認された成人の1回用量は5~10mgである。
経口投与時の血清中濃度推移
経口投与時の薬物動態パラメータ
投与量Cmax(ng/mL)Tmax(hr)AUC(ng・hr/mL)
5mg3.4±1.02.1±0.16.9±2.5
10mg10.9±4.41.5±0.422.6±8.2
20mg21.3±3.91.0±0.245.2±5.7
平均値±標準誤差、n=4
16.3 分布
16.3.1 ラットに14C-チキジウム臭化物10mg/kgを経口投与したところ、小腸、胃、肝、大腸、腎などに高い分布が認められたが、時間の経過とともに速やかに各臓器より消失し、いずれの部位にも蓄積性は認められなかった。また、中枢神経系には放射活性はほとんど認められなかった。
16.3.2 ヒト血漿での血漿蛋白結合率は46.5%であった(in vitro)。
16.4 代謝
健康成人22例に本剤(チキジウム臭化物20mg)を1日1回2日間経口投与したとき、尿中には未変化体、主要代謝物としてチオフェン環-O-スルフェート、微量ながらチオフェン環-O-グルクロナイドが検出された。
注)本剤の承認された成人の1回用量は5~10mgである。
16.5 排泄
健康成人12例に本剤(チキジウム臭化物5mg、10mg及び20mg)を単回経口投与したとき、未変化体の尿中排泄は速やかであり、6時間までに総排泄量の90%以上が排泄され、24時間までの総排泄量は投与量の0.6~0.9%であった。
注)本剤の承認された成人の1回用量は5~10mgである。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
三環系抗うつ剤
アミトリプチリン
イミプラミン等
フェノチアジン系薬剤
プロクロルペラジン
クロルプロマジン等
抗ヒスタミン剤
クロルフェニラミン
ジフェンヒドラミン等
本剤の作用が増強されることがある。本剤及びこれらの薬剤はともに抗コリン作用を持つ。
モノアミン酸化酵素阻害剤本剤の作用が増強されるおそれがある。MAO阻害剤は抗コリン作用を増強させるおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
血圧低下、呼吸困難、発赤、蕁麻疹、血管浮腫等があらわれることがある。
11.1.2 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、Al-Pの著しい上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1~5%未満0.1%未満頻度不明
過敏症発疹
羞明
精神神経系頭重感、耳鳴頭痛
消化器口渇、便秘、下痢、悪心・嘔吐胸やけ、胃不快感、食欲不振腹部膨満感
循環器心悸亢進
泌尿器排尿障害頻尿
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