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オンダンセトロンODフィルム4mg「GFP」、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)

用法・用量

  • 通常、成人にはオンダンセトロンとして1回4mg、1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
    また、効果不十分な場合には、同用量の注射液を投与できる。

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある患者
9.1.2 消化管通過障害の症状のある患者
投与後観察を十分に行うこと。消化管運動の低下があらわれることがある。
9.3 肝機能障害患者
9.3.1 重篤な肝障害のある患者
本剤は主として肝臓で代謝されるので、血中濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)において乳汁への移行が報告されている。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
血漿クリアランスの減少及び半減期の延長が認められているが、安全性、有効性に65歳以下の患者と差がないことから、高齢者で用法及び用量の調整は必要ないとの報告がある。なお、副作用が発現した場合には、副作用の程度と有効性を勘案し減量するなど適切な処置を行うこと。生理機能が低下していることがある。

14.適用上の注意

14.1 薬剤交付時の注意
14.1.1 製剤はアルミ包装から取り出した後、直ちに服用するよう指導すること。
14.1.2 ぬれた手で取り出さないこと。
14.1.3 本剤は舌の上にのせて唾液を浸潤させると崩壊するため、唾液のみ(水なし)で服用可能である。また、水で服用することもできる。
14.1.4 本剤は寝たままの状態では水なしで服用させないこと。

7.用法及び用量に関連する注意

7.1 抗悪性腫瘍剤を投与する場合、その1~2時間前に投与する。
7.2 癌化学療法の各クールにおいて、本剤の投与期間は3~5日間を目安とする。

5.効能又は効果に関連する注意

本剤は強い悪心・嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用すること。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
オンダンセトロンODフィルム4mg「GFP」と標準製剤を、クロスオーバー法により1枚又は1錠(オンダンセトロンとして4mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
(1)水なしで服用(標準製剤は水で服用)
(2)水で服用
薬物動態パラメータ
nAUC24(ng・hr/mL)Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)
水なしオンダンセトロンODフィルム4mg「GFP」1998.9±39.713.8±4.52.3±0.74.8±1.3
標準製剤
(錠剤、4mg)
19102.5±44.014.5±5.22.1±0.64.9±1.3
水ありオンダンセトロンODフィルム4mg「GFP」2093.2±26.912.9±3.42.1±0.65.2±0.5
標準製剤
(錠剤、4mg)
2095.8±29.613.5±4.22.2±0.75.3±0.4
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数、時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
(3)オンダンセトロンODフィルム2mg「GFP」
オンダンセトロンODフィルム2mg「GFP」は、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性ガイドライン」(平成24年2月29日 薬食審査発0229第10号)に基づき、オンダンセトロンODフィルム4mg「GFP」を標準製剤としたとき、溶出挙動が等しく、生物学的に同等とみなされた。
16.4 代謝
本剤は、肝チトクロームP-450(CYP3A4、CYP2D6及びCYP1A2)で代謝される。[10.参照]

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
CYP3A4誘導作用を有する薬剤
フェニトイン
カルバマゼピン
リファンピシン等
本剤の作用が減弱するおそれがある。併用薬剤のCYP3A4誘導作用により、本剤のクリアランスが増大し血中濃度が低下する可能性がある。
トラマドール本剤がトラマドールの鎮痛作用を減弱させるおそれがある。本剤との併用によりトラマドールの鎮痛作用が減弱するとの報告がある。
セロトニン作用薬
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)
MAO阻害剤 等
セロトニン症候群(不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス等)があらわれるおそれがある。セロトニン作用が増強するおそれがある。
アポモルヒネ海外において、5-HT3受容体拮抗剤との併用により、重度の血圧低下、失神/意識消失、徐脈、けいれん発作が発現したとの報告がある。機序は明らかではないが、アポモルヒネの副作用が増強されるおそれがある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)
11.1.2 てんかん様発作(頻度不明)

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上1%未満頻度不明
過敏症発疹そう痒
精神神経系ふるえ感、眠気、頭痛、頭重感
消化器下痢、便秘
循環器動悸胸痛、徐脈、不整脈、低血圧
肝臓AST、ALT、LDH、γ-GTP、総ビリルビン値等の上昇
その他全身けん怠感、発汗、しゃっくり、顔面紅潮、発熱熱感、不随意運動(眼球回転発作、ジストニー反応等の錐体外路様症状)、一過性の視覚障害(霧視、一過性盲等)
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