今日の臨床サポート

メマンチン塩酸塩DS2%「サワイ」

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

用法・用量

  • 通常、成人にはメマンチン塩酸塩として1日1回5mgから開始し、1週間に5mgずつ増量し、維持量として1日1回20mgを経口投与する。

    参考:各有効成分量に対するドライシロップとしての用量

    有効成分ドライシロップ
    5mg0.25g
    10mg0.5g
    15mg0.75g
    20mg1.0g

禁忌 

【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

慎重投与

次の患者には慎重に投与すること

てんかん又は痙攣の既往のある患者〔発作を誘発又は悪化させることがある。〕
腎機能障害のある患者〔本剤は腎排泄型の薬剤であり、腎機能障害のある患者では排泄が遅延する(「用法・用量に関連する使用上の注意」の項参照)。〕
尿pHを上昇させる因子(尿細管性アシドーシス、重症の尿路感染等)を有する患者〔尿のアルカリ化により本剤の尿中排泄率が低下し、本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。〕
高度の肝機能障害のある患者〔使用経験がなく、安全性が確立していない。〕

重要な基本的注意

投与開始初期においてめまい、傾眠が認められることがあるので、患者の状態を注意深く観察し、異常が認められた場合は、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
また、これらの症状により転倒等を伴うことがあるため、十分に注意すること。
通常、中等度及び高度アルツハイマー型認知症では、自動車の運転等危険を伴う機械の操作能力が低下することがある。
また、本剤により、めまい、傾眠等があらわれることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
他の認知症性疾患との鑑別診断に留意すること。
本剤投与により効果が認められない場合、漫然と投与しないこと。

適用上の注意

服用時
本剤は、服用直前に水に懸濁し速やかに服用するが、粉末のまま水とともに服用することもできる。

用法用量に関連する使用上の注意

1日1回5mg(本剤0.25g)からの漸増投与は、副作用の発現を抑える目的であるので、維持量まで増量すること。
高度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス値:30mL/min未満)のある患者には、患者の状態を観察しながら慎重に投与し、維持量は1日1回10mg(本剤0.5g)とすること(「慎重投与」の項参照)。
医療従事者、家族等の管理の下で投与すること。

効能効果に関連する使用上の注意

アルツハイマー型認知症と診断された患者にのみ使用すること。
本剤がアルツハイマー型認知症の病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない。
アルツハイマー型認知症以外の認知症性疾患において本剤の有効性は確認されていない。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔動物実験(ウサギ)で胎児への移行が認められている。また、動物実験(ラット)で胎児及び出生児の体重増加抑制が認められている。〕
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。〔動物実験(ラット)で、乳汁中への移行が認められている。〕

小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

薬物動態

生物学的同等性試験
メマンチン塩酸塩DS2%「サワイ」と標準製剤を健康成人男子にそれぞれ1g(メマンチン塩酸塩として20mg)空腹時単回経口投与(クロスオーバー法)し、血漿中メマンチン濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。
各製剤1g投与時の薬物動態パラメータ
Cmax(ng/mL)Tmax(hr)T1/2(hr)AUC0-168hr(ng・hr/mL)
水に懸濁して服用(n=19)メマンチン塩酸塩DS2%「サワイ」28.8±4.12.5±0.957.7±10.61583±182
標準製剤(ドライシロップ、2%)28.9±4.42.4±1.057.9±13.21574±170
粉末のまま水で服用(n=18)メマンチン塩酸塩DS2%「サワイ」29.7±5.82.4±0.959.4±9.81610±197
標準製剤(ドライシロップ、2%)28.5±4.52.2±0.758.2±9.11604±223
(Mean±S.D.)
<水に懸濁して服用時の血中濃度曲線>
<粉末のまま水で服用時の血中濃度曲線>
血漿中濃度ならびにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

併用注意 

ドパミン作動薬
レボドパ等
ドパミン作動薬の作用を増強させるおそれがある。
本剤のNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体拮抗作用が、ドパミン遊離を促進させる可能性がある。
ヒドロクロロチアジド
ヒドロクロロチアジドの血中濃度を低下させる。
機序は不明である。
腎尿細管分泌(カチオン輸送系)により排泄される薬剤
シメチジン等
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
本剤は一部が尿細管分泌(カチオン輸送系)により排泄されるため、同じ輸送系を介する薬剤と競合する可能性がある。
尿アルカリ化を起こす薬剤
アセタゾラミド等
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
尿のアルカリ化により、本剤の尿中排泄率が低下するため。
NMDA受容体拮抗作用を有する薬剤
アマンタジン塩酸塩
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
相互に作用を増強させるおそれがある。
両薬剤ともNMDA受容体拮抗作用を有するため。

重大な副作用 

(頻度不明)
痙攣
痙攣があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
失神、意識消失
失神、意識消失があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
精神症状(激越、攻撃性、妄想、幻覚、錯乱、せん妄)
精神症状(激越、幻覚、錯乱等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
肝機能障害、黄疸
AST(GOT)、ALT(GPT)、Al-P、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
横紋筋融解症
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
完全房室ブロック、高度な洞徐脈等の徐脈性不整脈
完全房室ブロック、高度な洞徐脈等の徐脈性不整脈があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

その他の副作用 

下記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

頻度不明
過敏症発疹、顔面浮腫、眼瞼浮腫
精神神経系めまい、頭痛、傾眠、不眠、徘徊、不穏、易怒性、不安、歩行障害、不随意運動(振戦、チック、ジスキネジー等)、活動性低下、鎮静
腎臓頻尿、尿失禁、尿潜血、BUN上昇
肝臓肝機能異常
消化器便秘、食欲不振、消化管潰瘍、悪心、嘔吐、下痢、便失禁
循環器血圧上昇、血圧低下、上室性期外収縮
その他血糖値上昇、転倒、浮腫、体重減少、CK(CPK)上昇、貧血、倦怠感、発熱、コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、脱力感
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