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テゼスパイア皮下注210mgシリンジ、他

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効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない重症又は難治の患者に限る)

用法・用量

  • 通常、成人及び12歳以上の小児にはテゼペルマブ(遺伝子組換え)として1回210mgを4週間隔で皮下に注射する。

禁忌 

【警告】

  • 本剤の投与は、適応疾患の治療に精通している医師のもとで行うこと。
【禁忌】

次の患者には投与しないこと

  • 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者
9.1.1 長期ステロイド療法を受けている患者
本剤の投与開始後にステロイド薬を急に中止しないこと。ステロイド薬の減量が必要な場合には、医師の管理下で徐々に行うこと。
9.1.2 寄生虫に感染している患者
本剤の投与開始前に寄生虫感染を治療すること。また、患者が本剤投与中に感染し、抗寄生虫薬による治療が無効な場合には、本剤の投与を一時中止すること。本剤は胸腺間質性リンパ球新生因子(TSLP)に結合し、TSLP受容体との相互作用を阻害する。TSLPは、一部の寄生虫(蠕虫)感染に対する免疫応答に関与している可能性がある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(カニクイザル)で本剤が胎盤を通過することが示唆されている。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁中への移行は不明であるが、動物実験(カニクイザル)で乳汁中への移行が報告されている。
9.7 小児等
12歳未満の小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
一般的に生理機能が低下している。

8.重要な基本的注意

8.1 本剤の投与開始後に喘息症状がコントロール不良であったり、悪化した場合には、医師の診療を受けるように患者に指導すること。
8.2 本剤投与中の生ワクチンの接種は、安全性が確認されていないので避けること。
8.3 本剤の投与開始にあたっては、医療施設において、必ず医師によるか、医師の直接の監督のもとで投与を行うこと。自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施した後、本剤投与による危険性と対処法について患者が理解し、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。自己投与の適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な状況となる可能性がある場合には、直ちに自己投与を中止させ、医師の管理のもとで慎重に観察するなど適切な処置を行うこと。また、本剤投与後に副作用の発現が疑われる場合は、医療施設へ連絡するよう患者に指導を行うこと。使用済みの注射器を再使用しないように患者に注意を促し、すべての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの注射器を廃棄する容器を提供すること。

14.適用上の注意

14.1 薬剤投与前の注意
14.1.1 投与60分前に冷蔵庫から取り出し、本剤を外箱に入れたままの状態で室温(25℃以下)に戻しておくことが望ましい。
14.1.2 使用前に不溶性異物や変色がないことを目視により確認すること。不溶性異物又は変色が認められる場合は使用しないこと。
14.2 薬剤投与時の注意
14.2.1 皮下注射は上腕部、大腿部又は腹部に行うこと。腹部へ投与する場合は、へそ回りを外して注射すること。また、投与毎に注射部位を変えること。
14.2.2 皮膚が敏感な部位、皮膚に傷、紅斑、硬化がある部位には使用しないこと。
14.2.3 本剤は、1回使用の製剤であり、再使用しないこと。

5.効能又は効果に関連する注意

5.1 最新のガイドライン等を参考に、中用量又は高用量の吸入ステロイド薬とその他の長期管理薬を併用しても、全身性ステロイド薬の投与等が必要な喘息増悪をきたす患者に本剤を追加して投与すること。
5.2 本剤は既に起きている気管支喘息の発作や症状を速やかに軽減する薬剤ではないため、急性の発作に対しては使用しないこと。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与
日本人健康成人にテゼペルマブ35、105及び280mg注)を皮下単回投与したときの血清中濃度推移及び薬物動態パラメータは下記のとおりである。投与量35~280mgの範囲で、テゼペルマブの血清中濃度は用量に概ね比例した増加を示した。
注)本剤の承認用量は1回210mgである。
投与量(例数)35mg(6例)105mg(6例)280mg(5例)
tmax(day)注)7.000(3.000,10.04)8.515(5.000,14.03)10.04(7.000,14.03)
Cmax(μg*day/mL)5.193±0.819115.67±1.72239.74±7.809
AUClast(μg*day/mL)188±26.6633.7±59.51544±145.7
AUC(μg*day/mL)207.2±32.94718±78.041612±157.7
t1/2(day)23.88±2.83126.32±3.37224.04±2.792
算術平均±標準偏差注)中央値(最小値、最大値)
16.1.2 反復投与
第III相国際共同臨床試験(NAVIGATOR試験)において、中用量又は高用量の吸入ステロイド及びその他の長期管理薬で治療してもコントロール不良な成人及び12歳以上の小児喘息患者(日本人を含む)にテゼペルマブ210mgを4週間に1回反復皮下投与したときの血清中トラフ濃度は下記のとおりである。テゼペルマブ投与後の平均血清中トラフ濃度は投与回数と共に増加し、投与12週時までに定常状態に達した。
評価時点血清中トラフ濃度(μg/mL)
投与4週時11.5±4.9(512例)
投与12週時20.7±8.9(491例)
投与24週時22.5±10.2(460例)
投与36週時21.9±10.2(463例)
投与52週時22.6±10.4(447例)
算術平均±標準偏差(例数)
16.2 吸収
外国人健康被験者にテゼペルマブ210mgを皮下投与したときの絶対バイオアベイラビリティは81%であった。。
16.3 分布
母集団薬物動態解析において、テゼペルマブの中央コンパートメント及び末梢コンパートメントの分布容積は、体重70kgの患者においてそれぞれ3.91L及び2.17Lと推定された。
16.4 代謝
テゼペルマブはモノクローナル抗体であり、体内に広く分布するタンパク質分解酵素による分解により消失すると推定される。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 重篤な過敏症(頻度不明)
本剤の投与開始数時間以内又は遅発性(数日後)にアナフィラキシーや発疹等の重篤な過敏症があらわれることがある。
11.1.2 心臓障害(頻度不明)
長期の海外臨床試験において、プラセボ群と比較して本剤群で、冠動脈障害、不整脈、心不全の発現頻度が高かったとの報告がある。

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

1%以上1%未満
皮膚発疹
注射部位注射部位反応(紅斑、腫脹、疼痛等)
筋骨格系関節痛
感染症咽頭炎
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