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他剤形 薬剤一覧

効能・効果/用法・用量 

効能・効果

  • 胃潰瘍

用法・用量

  • 通常、成人にはポラプレジンクとして1回75mgを1日2回朝食後及び就寝前に経口投与する。
    なお、年齢、症状により適宜増減する。

禁忌 

注意 

9.特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行がみられたとの報告がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量(1日100mg)するなど患者の状態を観察しながら投与することが望ましい。一般に消化器機能が低下していることがある。

16.薬物動態

16.1 血中濃度
16.1.1 単回投与(絶食下)
健康成人男性7名に本剤0.5g(ポラプレジンクとして75mg)を単回経口投与した結果、血漿中亜鉛濃度は投与後1.6時間で最高値(Cmax:1.9μg/mL)に達した。
単回投与における血漿中亜鉛濃度の推移
Cmax(μg/mL)1.9±0.22
Tmax(hr)1.6±0.5
T1/2(hr)2.8±0.4
16.1.2 連続投与注2)
健康成人男性6名に本剤を反復経口投与(1日目:ポラプレジンクとして150mgを朝食後に投与、2~6日目:ポラプレジンクとして150mgを1日3回毎食後投与、7日目:ポラプレジンクとして150mgを朝食絶食下投与)した際の血漿中亜鉛濃度は、下図のように推移した。
注2)本データは通常1回用量(75mg)又は、1日用量(150mg)を超えたものである。
連続投与における血漿中亜鉛濃度の推移
16.2 吸収
16.2.1 食事の影響
健康成人男性6名に朝食後に本剤1g(ポラプレジンクとして150mg)を投与すると、絶食下に本剤1g(ポラプレジンクとして150mg)を投与した際に比べ、Tmaxは延長し、Cmax及びAUCが低下したことから、食事の影響が認められた。
16.3 分布
16.3.1 胃粘膜への分布
ラット酢酸潰瘍においてポラプレジンク3mg/kgを単回経口投与した結果、潰瘍部位の亜鉛濃度は投与後12時間まで投与前値(内因性亜鉛濃度)に比べ高値を示した。
16.4 代謝
本剤は吸収過程で亜鉛とL-カルノシンに解離し、L-カルノシンはさらにL-ヒスチジン及びβ-アラニンに代謝される。これらアミノ酸及び吸収された亜鉛は、それぞれ内因性の代謝系に従って挙動するものと考えられた。
16.5 排泄
16.5.1 尿中排泄
本剤投与による亜鉛の尿中排泄率注3)は、健康成人男性6名にポラプレジンクとして150mg単回投与において、絶食時0.47%であった。また、健康成人男性6名にポラプレジンクとして1回150mg1日3回7日間連続投与において、1日の尿中亜鉛排泄率は、0.21%~0.46%であった。
注3)ポラプレジンク非投与時の内因性尿中亜鉛量を差し引いて算出。
16.5.2 糞中排泄
健康成人男性6名にポラプレジンクとして1回300mg絶食下経口投与による糞中亜鉛の累積排泄率は、投与後24時間までで41.4%、投与後48時間までで58.8%であった。ポラプレジンク投与後24時間までの累積において、糞中に排泄された亜鉛量は、投与前の約2倍であったが、亜鉛の吸収率は低いことから、未吸収の亜鉛によるものと考えられる。

併用注意 

薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子
ペニシラミン製剤同時に服用することにより、併用薬剤の効果を減弱するおそれがあるので、やむを得ず投与する場合には、同時に服用させないなど注意して投与すること。同時投与した場合、本剤が併用薬剤とキレートを形成し、吸収を低下させる可能性がある。
レボチロキシンナトリウム同時に服用することにより、併用薬剤の効果を減弱するおそれがあるので、やむを得ず投与する場合には、同時に服用させないなど注意して投与すること。同時投与した場合、本剤が併用薬剤とキレートを形成し、吸収を低下させる可能性がある。

重大な副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.1 肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST、ALT、γ-GTP、Al-Pの上昇等の肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
11.1.2 銅欠乏症(頻度不明)
本剤は亜鉛を含有するため、亜鉛により銅の吸収が阻害され銅欠乏症を起こすことがある。栄養状態不良の患者で銅欠乏に伴う汎血球減少や貧血が報告されている。
注1)発現頻度の算出には使用成績調査を含む

その他の副作用 

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

0.1%~1%未満0.1%未満頻度不明
過敏症発疹、そう痒感蕁麻疹
血液好酸球増多、白血球減少、血小板減少
肝臓AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇
消化器便秘、嘔気、腹部膨満感嘔吐、胸やけ、下痢

注1)発現頻度の算出には使用成績調査を含む

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