好酸球増多

著者: 樋口敬和 獨協医科大学埼玉医療センター 輸血部

監修: 岡田定 聖路加国際病院

著者校正/監修レビュー済:2019/01/29

概要・推奨  

疾患のポイント:
  1. 好酸球増多とは、末梢血の好酸球数>500/μLを示す状態である。
  1. 通常は好酸球数500~1,500/μLを軽度、1,500~5,000/μLを中等度、>5,000/μLを高度好酸球増多とする。
 
パニック値・緊急時対応: >詳細情報 
  1. 好酸球数は必ずしも臓器障害と関連しないためパニック値は特にないが、好酸球数が2,000/μLを超える場合は臓器障害の合併について評価する。肝脾腫、心雑音、心不全の徴候、神経症状、呼吸器症状、消化器症状、発熱、体重減少などの症候について一通りチェックし、症状がなくてもスクリーニングとして胸部X線検査と心電図は原則として行う。
  1. 好酸球増多により生命に危険が及ぶような臓器障害を来している場合には、緊急で副腎皮質ステロイドによる治療を行うが、それ以外にも好酸球浸潤による全身症状や臓器障害による症状が強い場合には緊急の対応が必要となることもある。
 
専門医相談のタイミング: >詳細情報 
  1. 二次性好酸球増多症を除外できたら、血液専門医に紹介をする。二次性好酸球増多症と診断した場合も、原因疾患によっては適切な診療科に紹介する。
 
診断へのアプローチ:(身体診察: >詳細情報 ・鑑別疾患: 鑑別疾患 )
  1. まずは、二次性の好酸球増多症を鑑別する。
  1. 好酸球増多の原因:<図表>
  1. 500~1,500/μLの軽度の好酸球増多を認めたら、まずはアレルギー性、アトピー性、薬剤性を考える。先進国では、寄生虫感染が原因であることは少なく、アレルギー性またはアトピー性疾患が原因であることが多く、そのような場合は500~1,500/μLの軽度好酸球増多であることが多い( >詳細情報 )。
  1. 好酸球増多へのアプローチ:アルゴリズム
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

初診時の評価のための検査例
  1. 好酸球増多を認めた場合に追加すべき検査。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 2011年の国際カンファレンスでの診断基準と分類に基づき、修正を行った。


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