今日の臨床サポート 今日の臨床サポート

著者: 樋口敬和 獨協医科大学埼玉医療センター 輸血部

監修: 神田善伸 自治医科大学附属病院 血液科

著者校正/監修レビュー済:2023/08/02
参考ガイドライン:
  1. Valent P, et al. : Proposed refined diagnostic criteria and classification of eosinophil disorders and related syndromes. Allergy. 2023 Jan;78(1):47-59. PMID: 36207764
  1. Groh M, et al. : French guidelines for the etiological workup of eosinophilia and the management of hypereosinophilic syndromes. Orphanet J Rare Dis 2023 Apr 30;18(1):100. PMID: 37122022
  1. Butt NM, et al. : Guideline for the investigation and management of eosinophilia. Br J Haematol 2017;176:553-572-492. PMID:28112388
患者向け説明資料

改訂のポイント:
  1. 最新の知見に基づき改訂を行なった。
  1. 2023年に公表されたWorking Conference on eosinophil disorders(Valent P, et al. Allergy. 2023 Jan;78(1):47-59.)に従って改訂した。
  1. 好酸球増多症の定義について、「好酸球数>1,500/μLを原則1カ月以上の間隔で2回認める場合」から、「好酸球数≧1,500/μLを原則2週間以上の間隔で2回以上認める場合」となった。
  1. フランスからのガイドライン『French guidelines for the etiological workup of eosinophilia and the management of hypereosinophilic syndromes』を参考ガイドラインの項に追加した。
  1. 小児の好酸球増多はアトピー性疾患が原因の軽度の好酸球増多の頻度が高いことを示したエビデンスを追記した(Ness TE, et al. J Pediatr. 2023 Feb;253:232-237)。

概要・推奨   

  1. 末梢血の好酸球数500/μLを好酸球増多とし、500~1,499/μLを軽度、1,500~5,000/μLを中等度、>5,000/μLを高度好酸球増多とする。
  1. 好酸球数1,500/μLを原則2週間以上の間隔で2回以上認める場合を好酸球増多症(hypereosinophilia:HE)とする。
  1. 好酸球数1,500/μLで好酸球増多症による臓器障害・機能障害を認める場合が好酸球増多症候群(hypereosinophilic syndrome:HES)である。
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薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 伊勢雄也 以下、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光および日本医科大学多摩永山病院 副薬剤部長 林太祐による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、 著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※同効薬・小児・妊娠および授乳中の注意事項等は、海外の情報も掲載しており、日本の医療事情に適応しない場合があります。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適応の査定において保険適応及び保険適応外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適応の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)
著者のCOI(Conflicts of Interest)開示:
樋口敬和 : 特に申告事項無し[2024年]
監修:神田善伸 : 講演料(旭化成(株),MSD(株),ノバルティスファーマ(株),ファイザー(株),サノフィ(株),中外製薬(株),アステラス製薬(株),協和キリン(株)),奨学(奨励)寄付など(協和キリン(株),中外製薬(株))[2024年]

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