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B型肝炎(診断)

著者: 田中榮司 信州大学医学部地域医療推進学教室

監修: 金子周一 金沢大学大学院

著者校正/監修レビュー済:2019/09/26

概要・推奨  

  1. B型慢性肝炎やHBVキャリアの診断にはHBs抗原を測定する。HBs抗原検査試薬には一般測定用と精密測定用があり、前者は経済的であるが感度の点でやや劣るのでB型肝炎の診断には後者を用いることが推奨される(推奨度2)
  1. B型急性肝炎の診断にはHBs抗原に加えIgM-HBc抗体を測定する。B型急性肝炎とキャリアからの急性発症との鑑別には、IgM-HBc抗体の抗体価が有用である(推奨度1)
  1. B型肝炎ウイルスは9つの遺伝子型に分けられている。遺伝子型による臨床的差異が報告されており、B型肝炎ではこれを調べることが勧められる(推奨度2)
  1. 近年、B型急性肝炎では遺伝子型Aが増えている。遺伝子型Aは従来日本に存在するB型やC型に比較して慢性化しやすいので、注意が必要である(推奨度1)
  1. HBVキャリアの自然経過は病期に分けられ、この病期をもとに治療方針を立てることが推奨される(推奨度1)
  1. HBVの活動性の評価にはHBe抗原・抗体、HBV DNA量の測定を行う(推奨度1)
  1. 核酸アナログ治療下では、HBVの活動性の評価にHBs抗原量やHBcr(HBコア関連)抗原量の測定が有用である(推奨度2)
  1. 宿主の免疫を抑制する治療を行う場合、HBs抗原陰性であっても、さらにHBs抗体とHBc抗体を検査することが推奨される(推奨度1)
薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

改訂のポイント:
  1. 定期レビューを行い、表の一部修正および文章の移動などを行った。


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