B型肝炎(診断) :トップ    
監修: 金子周一 金沢大学大学院
田中榮司 信州大学 内科学第二(消化器内科)

概要

疾患のポイント:
  1. B型肝炎とは、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染することで発症する感染性疾患で、ウイルス性肝炎の1つである。
  1. 基本的にHBs抗原陽性の場合にB型肝炎と診断される。ただし、急性肝炎の一部ではHBs抗原陰性となることがある。この場合、IgM-HBc抗体が高力価陽性となるので診断が可能である。
  1. 感染症法の5類感染症に分類され、診断した医師は、7日以内に最寄りの保健所に届け出る必要がある。
 
B型急性肝炎:
  1. 診断にはHBs抗原とIgM-HBc抗体の測定が必須(推奨度1)
  1. 重症化の予測にはPTの延長、BUNの低下、肝萎縮などが重要である(推奨度1)
  1. 遺伝子型Aでは慢性化率が高い(10~20%)(推奨度2)
 
B型慢性肝炎(肝硬変を含む)、キャリア:
  1. 診断にはHBs抗原の測定が必須である(推奨度1)
  1. HBV活動性の診断にはHBe抗原・HBe抗体とHBV DNA量を測定する(推奨度1)
  1. HBV DNA量:低ウイルス量 < 3.3、中ウイルス量 3.3~6.3、高ウイルス量 6.3 ≦ log IU/ml
  1. 病期:無症候性キャリア期、HBe抗原陽性慢性肝炎期、HBe抗原陰性慢性肝炎期、非活動性キャリア期、回復期
  1. 肝病変の進行度評価と合併症(肝細胞癌、胃食道静脈瘤)の診断も行う(推奨度1)
 
臨床のポイント:
  1. B型急性肝炎の診断には、HBs抗原とIgM-HBc抗体の測定が有用である。
  1. B型肝炎ウイルス感染の活動性の評価にはHBe抗原・抗体、HBVDNA定量の測定を行う。
  1. 宿主の免疫を抑制する治療を行う場合には、B型肝炎ウイルスの再活性化・再燃を考慮して、HBs抗原が陰性であっても、さらにHBs抗体とHBc抗体を検査することが推奨される。

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

B型急性肝炎の診断方法例
  1. B型急性肝炎の診断にはHBs抗原とIgM-HBc抗体の測定が必須である。
  1. 状況に応じ、B型以外の急性ウイルス肝炎についてもスクリーニング検査を行う。
○ 急性ウイルス肝炎の型診断には下記の検査を考慮する。

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薬剤監修について:
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B型急性肝炎診断のアルゴリズム
B型慢性肝炎、キャリア診断のアルゴリズム
B型肝炎ウイルスキャリアの病期とその病態
血中HBV DNA量の評価と病期
B型急性肝炎でのウイルスマーカーの推移
B型肝炎ウイルスマーカーの臨床的意義
HBVキャリアの自然経過
著者校正/監修レビュー済
2018/06/06

改訂のポイント:
  1. 「B型肝炎治療ガイドライン(第3版)」に基づき確認を行った(特に新たな知見なし)。
  1. HBV DNAの単位変更に伴う修正を行った。


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