癌検診 :トップ    
監修: 名郷直樹 武蔵国分寺公園クリニック
米田博輝 弘前大学 総合地域医療推進学講座

概要

スクリーニングの基本事項: >詳細情報 
  1. 癌検診には対策型検診と任意型検診がある。対策型検診は死亡率を下げることを目的に、主に公共政策として行うものである。任意型検診は人間ドックに代表され、利益・不利益を個人で判断して受けるものである。
  1. 早期発見には不要なラベリング、不要な治療とそれによる有害作用、コストという負の面が存在し、メリットとのバランスを考慮する必要がある。
 
適応患者の分類: >詳細情報 
  1. 青壮年期・中年期・高齢期でリスクが異なり、検診メリットがそれぞれ異なるため、適応も異なる。各研究で対象年齢が異なるため、エビデンスを統合させて結論を得ることは難しい。本文では、青壮年期(主に20~45歳くらい)、中年期(主に45~65歳くらい)、高齢期(主に65歳~)でそれぞれの適応を記した。
 
検診項目: >詳細情報 
  1. 対策型検診としては、一般に中年期の便潜血(グアヤック法または免疫法による2日法)による大腸癌検診、中年期女性のマンモグラフィーによる乳癌検診は、強く推奨される(グアヤック法による便潜血検査は現在の日本ではほとんど行われておらず、感度・特異度がより優れるヒトヘモグロビン法が一般に用いられる)。 エビデンス   エビデンス 
  1. 中年期の胃X線検査による胃癌検診、中年期の子宮頚部擦過細胞診による子宮頚癌検診は、おそらく推奨される。 エビデンス   エビデンス 
  1. S状結腸鏡、全大腸内視鏡、注腸X線検査による大腸癌検診、胸部X線検査、低線量CTによる肺癌検診、胃内視鏡による胃癌検診、前立腺特異抗原(PSA)・直腸指診による前立腺癌検診、視触診による乳癌検診は、一致する死亡率改善の結果がない現在、ルーチンでは推奨されない。患者が希望すれば行ってもよい。 エビデンス  &…

評価・治療の進め方

※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

一般に行われている対策型癌検診
  1. 大腸癌(便潜血:厚生労働省の指針では対象者は40歳以上、年1回)
  1. 肺癌(胸部X線による癌死亡率の改善効果ははっきりせず、むしろ増加するという研究もある。厚生労働省の指針では対象者は40歳以上、年1回)
  1. 胃癌(胃X線検査:厚生労働省の指針では対象者は40歳以上、年1回)
  1. 子宮頚癌(子宮頚部擦過細胞診:厚生労働省の指針では対象者は20歳以上、2年に1回)
  1. 乳癌(マンモグラフィー:厚生労働省の指針では対象者は40歳以上、2年に1回)
○ まず勧めるべき癌検診は40歳以上では1)4)、20歳以上では3)である。75歳以上に勧められる検診はない。

追加情報ページへのリンク

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)

著者校正/監修レビュー済
2016/06/30


  • 腫瘍 の他のコンテンツを見る
  • その他 の他のコンテンツを見る
詳細ナビ