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禁煙外来

著者: 作田学 一般社団法人日本禁煙学会理事長 日赤医療センター神経内科

監修: 庄司進一 筑波大学

著者校正/監修レビュー済:2018/05/23

概要・推奨  

ポイント:
  1. 喫煙の本質は、ニコチンに対する依存症である。喫煙者は血中のニコチン量が減り、不安感が増加するたびに、タバコに火を付けざるを得ない。
  1. 喫煙をすると、健康寿命が10年短く、病気の期間が5年長く、寿命が7年短くなり、受動喫煙の害を周囲に及ぼす。
  1. 禁煙をすると、さまざまな離脱症状が起こるが、これは3カ月で消失する。
  1. 禁煙外来で禁煙補助薬を使い、心理指導を受けると、離脱症状は軽く、禁煙成功率は4~6倍になる。
 
診断:アルゴリズム  >詳細情報 
  1. 喫煙習慣の本質はニコチン依存症である。
  1. 診断基準:以下のすべての要件を満たす者はニコチン依存症と診断し、ニコチン依存症管理料の適応になる。
  1. ニコチン依存症に関わるスクリーニングテスト(TDS)でニコチン依存症と診断された者であること。<図表>
  1. 35歳以上の場合は、ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上の者であること。
  1. ただちに禁煙をすることを希望し、「禁煙治療のための標準手順書」に則った禁煙治療(12週間にわたり計5回の禁煙治療を行うプログラム)について説明を受け、当該治療を受けることを文書により同意している者であること。
  1. TDSスコア:ニコチン依存症のスクリーニングテスト:<図表>
 
重症度・予後: >詳細情報 
  1. 一気にやめる場合(cold turkeyという)、1年後の成功率は8%程度とされている。自分で薬局・薬店でパッチ・ガムを購入した場合、1年後の成功率は20%である。禁煙外来でニコチンパッチ(ニコチネルTTS)を使用してやめる場合は、約40%である。また、バレニクリン(チャンピックス)を使用した場合は60%とされている。
  1. ただし、1年後には再喫煙している場合もあり、禁煙外来の1年後の禁煙率は30~35%、禁煙専門医の外来に通い、心理指導を受ける場合は50~55%である。
 
検査・処方例
※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。

ニコチン依存症の治療例
  1. 喫煙習慣はニコチン依存症によって起こる。
  1. 一般的には、ニコチンパッチあるいはバレニクリンを使用する。ニコチンガムを使うこともある。
○ 各薬の長短を話し、患者本人に1つを選んでもらう。

薬剤監修について:
オーダー内の薬剤用量は日本医科大学付属病院 薬剤部 部長 片山志郎 以下、林太祐、渡邉裕次、井ノ口岳洋、梅田将光による疑義照会のプロセスを実施、疑義照会の対象については著者の方による再確認を実施しております。
※薬剤中分類、用法、同効薬、診療報酬は、エルゼビアが独自に作成した薬剤情報であり、
著者により作成された情報ではありません。
尚、用法は添付文書より、同効薬は、薬剤師監修のもとで作成しております。
※薬剤情報の(適外/適内/⽤量内/⽤量外/㊜)等の表記は、エルゼビアジャパン編集部によって記載日時にレセプトチェックソフトなどで確認し作成しております。ただし、これらの記載は、実際の保険適用の査定において保険適用及び保険適用外と判断されることを保証するものではありません。また、検査薬、輸液、血液製剤、全身麻酔薬、抗癌剤等の薬剤は保険適用の記載の一部を割愛させていただいています。
(詳細はこちらを参照)


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